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中古マンション最新トレンド
ブランド・マンションは資産価値が高い?
2012年6月11日
知名度だけではないブランド価値とは?
ファッションや時計などの分野で「ブランド」といえば、みなさんも何かしら特定の名前を思い浮かべられるでしょう。製品の特徴も含めてそれらは広く認知されています。しかし、マンションの「ブランド」については、今のところそこまで明確ではないかもしれません。
「マンションブランド・ランキング」といった調査もありますが、これはデベロッパーが自社の販売するマンションに付けたシリーズ名の知名度を比較する、という意味合いが強いようです。「パーク~」といったお馴染みの名前が出ていますね。中には、立地や仕様グレードが必ずしも一定ではないマンションブランドというのもあります。デベロッパーの商品に対する"ネーミング"という感覚に近いでしょうか。
ただ、東日本大震災以降に、中古マンションについても構造面や管理まで含めた「安全・安心」を求めるという意識が強まっているなかで、あらためて「ブランド」に注目していこうという意識を持った買主が現れ始めています。
その背景には、1990年代半ば以降のマンション大量供給時代に、大手デベロッパーが明確な意思を持って自社のマンションに関する「ブランド価値」を構築しようという戦略を取り始めたことがあります。これは単にネームバリューを高めるだけでなく、立地や施工基準、外観や室内の仕様グレードなどを含めた共通項を設けて、一貫した思想の下に製造販売し、管理まできちんとフォローするという体制を持たせたものです。野村不動産の「プラウド」や東京建物の「ブリリア」などが典型的な例といえるでしょう。
そういう意味では、事業主やゼネコン、管理会社がしっかりと存在して、販売後も資産価値が維持されているという継続性を持っているものが、本当の意味での「ブランド・マンション」といえるのかもしれません。ひとつのブランドが認知されるまでには時間がかかるため、今はまだそれほど多くの買主に浸透してはいませんが、徐々に以前のブランドとは違う捉え方が出てきたのではないでしょうか。
リセールバリューもブランド価値の一つ
ブランド・マンションに住んでいた人が、その真の価値を理解して、次に住みかえるときも同じブランドのマンションを買いたいと指名してくるケースや、親子二代に渡って同じブランドのマンションを住み継いでいる例もあります。
最近では、分譲後の中古市場におけるリセールバリューがあるかどうかも問われ始めています。デベロッパーが系列の不動産仲介会社と連携して、ブランド・マンションの価値を守りながら、中古で売却するときに少しでも高く売れるようバックアップする動きもあります。
輸入車の分野では、メーカー系列の正規ディーラーが実施している「アプルーブド・カー(認定中古車)」というシステムが一般化しています。整備点検をして一定の保証を与えることで、安心して中古車を買える制度です。中古マンションでも、これに近い仕組みが一般化してくるかもしれません。
ずっと住み続けたいと思いながらも、転勤その他の理由で売らなければならないこともあるでしょう。そんな時に、資産価値が維持されていて、周囲の同じ広さ・築年のマンションに比べて少しでも高く売れるのであれば「○○ブランドのマンションを買っておいて良かった」と思うでしょう。将来の安心感を買うという意味では、ブランド価値の確立されたマンションを買っておくメリットは大きいといえます。
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