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中古マンション最新トレンド
ブランド・マンションは資産価値が高い?
2012年6月11日
「ヴィンテージ」の価値は後からついてくる
「ブランド・マンション」と似たような意味合いで使われる言葉に「ヴィンテージ・マンション」があります。この「ヴィンテージ」についても、必ずしも明確な定義があるわけではありませんが、「古くなっても価値が落ちない高級マンション」といったニュアンスで使われているようです。
調査会社の東京カンテイでは、ヴィンテージ・マンションに関する調査データを抽出する条件として「築10年以上、平均専有面積90平方メートル以上、坪300万円以上」という条件を設定しています。結果として、都心を中心にした良好な住宅地にあり、居住満足度が長く保たれ、維持管理がしっかりしている物件がピックアップされています。そういう意味では、それらは「ブランド・マンション」に近いかもしれません。
ただ、ヴィンテージ・マンションの場合は、事業主やゼネコンが既に存在していないケースもあります。かといってダメなマンションかというと、そうではありません。所有者や住まい手が自分たちで良いマンションにしようと維持管理に努めてきたために、その価値が下がっていないマンションもあります。その中で、周辺の評判も含めて評価の高いものがヴィンテージ・マンションになるわけです。つまり、ヴィンテージは、後から付いてくる価値ともいえます。
必ずしも優良でない「優良マンション」もある?
この他に「優良マンション」という言い方もあります。都心立地でなければ「ヴィンテージ」という言葉は使いにくい面がありますが、一定の居住性能があって築年が古くなってもきちんと維持管理され、周辺のマンションに比べて値下がり率が低ければ「優良」といえるでしょう。
公的機関が認定する「優良マンション」もあります。フラット35の「優良住宅取得支援制度」(フラット35S)や国土交通省が定めている「長期優良住宅」も、これに類する位置づけといえるでしょう。それぞれ一定のハード面での基準をクリアすると、金利や税金が優遇される仕組みです。ただ、これらの条件に適合しても、中古市場においても価値を維持しているとは限りません。
やはり、施工や維持管理などを含めて良好で、その後も資産価値が継続しているかどうかによって、中古市場における価値が決まります。「優良」という冠ではなく、実際の住み心地の良さや資産価値の高さから「優良マンション」かどうかを見極める必要があるでしょう。
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