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中古マンション最新トレンド
予算が組みやすくなった「中古購入+リフォーム」
2012年7月 9日
理想の間取りにフルリフォームするなら、事前の構造チェックが不可欠
ローンや定額制パックの充実によって「中古購入+リフォーム」のハードルは下がり、ぐっと身近な存在になってきました。フルリフォームをして自分のこだわりを実現できる可能性も高まってくるかもしれません。
ただし、フルリフォームをする場合には、いくつかの注意点があります。
まず、スケルトンにして好みの間取りに変更できるといっても、多くの場合は構造上の制約があること。鉄筋コンクリートの壁は取り外せませんし、水回り設備は給排水管を通すパイプシャフトの近くに配置しなければなりません。希望の間取りが実現できる構造かどうかを、物件選びの段階でチェックすることが大切です。
大胆なリフォームが実現できるかも?
もっとも、1990年代後半以降に徐々に登場してきた「SI(スケルトン・インフィル)構造(※)」のマンションの場合は、水回りも含めて変更の自由度が高くなっています。たとえば、シンクの付いたアイランド型カウンターを部屋の中央に置いたダイニングキッチンを作ることも可能です。3LDKを2LDKにしてホームパーティーができるような広々したリビングルームを設けるなど、夢は広がるでしょう。
※SI ...長持ちするスケルトン=構造躯体と、容易に更新・改修のできるインフィル=内装設備を明確に分離して、家族構成やライフスタイルの変化に柔軟に対応できる可変性を持たせた構造のこと。ただし、SI構造でも、上下左右の住戸との関係で、どこにでも水回り設備を設置できるとは限らない。
管理組合の手続きやスケジュールの調整に注意
スケジュールの面でも注意が必要です。フルリフォームをする場合は、工事期間が2~3ヵ月に及ぶケースが少なくありません。そのため、残金決済をして物件の引き渡しを受けてから、すぐに着工できるように事前に準備しておく必要があります。
その際にポイントとなるのが、管理規約との関係です。ほとんどのマンションでは、リフォームをする際の手続きや制約事項などについて管理規約や使用細則によって定められています。たとえば、工事内容について、カーペットからフローリングへの変更は禁止、フローリングにする場合は遮音性の高いタイプにする、セントラル空調を導入しているマンションで個別エアコンは禁止...というような規約・規則があります。
手続きの面では、事前に管理組合の理事長に届出をして、書面で承認を得ることを義務付けているのが一般的です。さらに、設計図書や工程表の提出、上下左右の住戸など関係者全員からの承認が必要なケースもあります。場合によっては、これらの手続きに手間取り、引っ越し時期がずれたり、仮住まいの費用がかさんだりするかもしれません。
こうしたトラブルを避けるには、マンションのリフォーム工事の実績があり、細かい手続きにも慣れているリフォーム会社や不動産会社に依頼することが大切です。思い通りのリフォームができるかどうかは、会社選びから始まっていると言えるでしょう。
【関連サイト】
野村の定額リフォームPICCA
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