横浜ベイエリアに集まる希少性の高い中古マンション

2012年11月26日

「住んでみたい街」のベスト3以内に常にランクされる人気の横浜エリア。そのなかでも「みなとみらい21地区」など、注目されるベイエリアの特徴や中古マンションの動向を紹介します。

国内最大の客船寄港数を誇る大桟橋国際客船ターミナル、2010年にＡＰＥＣ(アジア太平洋経済協力)首脳会議が開催された国際展示場・パシフィコ横浜など、国際色豊かな施設が多い「ヨコハマ」は、東京都心とは一味違った独特の雰囲気を持つ街です。

「ハマっ子」という呼び方にも象徴されるように、「住むなら横浜」「横浜を離れたくない」という強い地元意識があるのも特徴でしょう。そこで今回は、水際と緑の開放感溢れる横浜を代表するベイエリアの中古マンション市場について紹介しましょう。

横浜のベイエリアといえば、1983年に開発が始まって以来、30年近くに渡って 熟成してきた「横浜みなとみらい(MM)21地区」が中心といえます。JR「横浜」駅から「桜木町」駅にかけての海沿いのエリアです。横浜高速鉄道「みなとみらい線」の各駅から東急東横線を経由して渋谷にダイレクトにつながっています。

緑と水と潮風を感じながら、雄大なオーシャンビューを楽しめる横浜ベイエリア。臨港パークからMM21地区の住宅ゾーンを臨む

MM21地区は、横浜の長い歴史を引き継ぎながら、業務エリア、商業エリア、住宅エリアが計画的にブロック分けされながら開発されている新しい街です。
業務・商業エリアには、オフィスビルや商業施設にとどまらず、国際展示場、美術館、遊園地、映画館、Ｊリーグのサッカー練習場、総合病院など、あらゆる都市機能が集積。2013年春には、地区最大級のショッピングモールも開業する予定で、人々を惹きつける魅力にあふれています。

また、電気・通信・ガスなどの共同溝や地域冷暖房、50万人分の飲料水を3日間供給できる災害用地下給水タンク、緊急物資輸送に対応する耐震岩壁 やヘリポートなど、万一に備えた「安心・安全」を支えるインフラがしっかり整備されているのも、この地区の特徴です。

MM21地区の住宅エリアのマンションは、現在、5物件のみ。すべて2000年以降に誕生したタワーマンションで、10棟で4,100戸に達します。うち1物件・2棟は賃貸のため、分譲マンションの中古ストックとしては4物件・8棟、約3,300戸です。これらのタワーマンションは、神奈川県内からの住みかえニーズも強く、「終の棲家」として考える「あこがれの地」というイメージもあるようです。

では、それぞれの特徴を次に紹介しましょう。

●Brillia Grande みなとみらい
2007年に竣工したもっとも新しいツインタワー。エントランスや共用スペースのデザインは、重厚さよりもアート感の漂うテイストが強調されており、30代の比較的若い層の希望者が多いプランです。敷地内スーパー、ミニシアターなど共用施設も充実しています。

●M.M.TOWERS　FORESIS
「M.M.TOWERS」に続いて、隣接地に同じデベロッパーが分譲したハイグレード・マンション。総戸数は同地区最大の1,200戸を超えます。建物形状がオーバル(楕円)で、緩やかなカーブを描く優美なラインが女性に好まれるデザインです。

●M.M.TOWERS
MM21地区で最初にできた超高層マンション。2000年に着工し、2003年10月に竣工した総戸数862戸のトリプルタワーです。MM21のメイン・ストリートの一つ、国際大通りに面し、オーシャンビューが広がります。40m2台のスタジオタイプ(ワンルーム)から160m2以上の4ＬＤＫまで、間取りタイプが豊富なのも特徴です。

●M.M.MID SQUAREザ・タワーレジデンス
「みなとみらい」駅から徒歩1分、MM21地区の中心部である「ランドマークタワー」にもっとも近いマンションです。著名な建築家がデザイン監修をした三角形の建物形状が特徴。棟内にメディカルモール、ビデオショップなどの施設が併設されています。神奈川県内の戸建てからの住みかえで、高齢者が「終の棲家」として購入しているケースが少なくありません。居住者向けのサークル活動も活発で、コミュニティも良好です。