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中古マンション最新トレンド
快適に通勤できる沿線は狙い目エリア?
2012年12月26日
通勤しやすさは、所要時間だけでなく混雑率や快適度もチェック
中古マンションの魅力の一つは、幅広いエリアから探せる選択肢の広さです。そのなかでも最近は、都心への通勤利便性の高さが重視される傾向にあります。長時間電車に揺られてストレスをためたくないという気持ちとともに、災害など万一のときに「帰宅しやすい場所が安心」という意識も強まっていると考えられます。
ただ、通勤時のストレスの原因になるのは所要時間だけではありません。朝夕のラッシュ時に、身動きできないすし詰め状態で立ち続けるのも大変ですね。そこで、今回は列車の混雑率など、通勤の快適さという観点から、どの沿線が比較的優れているかを考えてみましょう。
なお混雑率は、通勤時間帯のピーク時の最混雑区間における1時間平均の数値を表します。車内状況との関係は図1の通りです。
JR沿線は混雑率が高く、私鉄沿線は徐々に緩和か
まず、首都圏における鉄道沿線の混雑率を見てみましょう。図2は、東京都心のJR山手線ターミナル駅と東京都下・神奈川方面を結ぶ人気沿線の混雑度を示したものです。
もっとも混雑率が高いのはJR中央線です。以前に比べると緩和され、200%は下回りましたが、まだまだ身体が触れ合い圧迫感がある状態が残っています。JR沿線は、路線総延長が長くて沿線人口が多いため、総じて混雑度が高いのが現状です。首都圏の混雑率の高い順からカウントすると、ワースト10のうち9路線がJR沿線となっています。
私鉄の人気沿線も、やはり混雑率が高くなっています。以前は東急田園都市線の混雑率が私鉄でもっとも高かったのですが、2009年に「二子玉川-溝の口」駅間が複々線化されて、相互乗り入れした東急大井町線に乗客が流れるようになったことで混雑率がやや緩和されました。それでも180%を超えています。
このデータを見る限りでは、小田急小田原線が私鉄の中でワースト1となっています。ただし、最混雑区間を含む「世田谷代田-東北沢」駅間の複々線化工事が進行中で、完成すると混雑率は160%台に下がると予想されています。そうなると、再び東急田園都市線と順位が逆転するかもしれません。
東急東横線は、2003年に開業したみなとみらい線の乗り入れなどにより、一時、混雑率が高まっていましたが、2008年に相互乗り入れしている東急目黒線の「多摩川-日吉」駅間の複々線化などにより混雑率が緩和しています。来年3月末に東京メトロ副都心線と相互直通運転に入る予定ですが、それによって混雑度がどうなるか、興味深いところでしょう。
混雑率と車内快適度、ともに通勤者に優しい京王線
東京の南西方面に向かう私鉄沿線で、もっとも混雑率が低いのは京王線でした。その理由は、小田急線や東急線の場合は神奈川県内の川崎市や横浜市などを通過するために沿線人口が多いのに対して、京王線が通るのは東京都内に限られるからといえるかもしれません。
京王線は、国土交通省の「快適性・安心性評価指標」の「車内快適指標」でも高い評価を受けています。これは、車内温度を自動で制御し、除湿運転もできる高性能のエアコンが設置されている車両の割合を意味する指標で、京王線は100%を達成(2010年時点)。小田急線は89.4%、東急東横線は81.8%、東急田園都市線は意外に低く44.7%です。あまり混雑せずに、車内も気持ちよい空調環境で通勤できるという点では京王線は狙い目といえるかもしれません。
また、京王線沿線は、終電が終わった後に発着する「深夜バス」も充実しています。たとえば、「府中」駅行き京王バスが、渋谷発0時45分、新宿発1時10分です。どちらも途中、「調布」駅に寄り、料金は1,600円。「府中」駅までは2,000円で行けます。タクシー代をかけないで済むという点で、懐にも優しい沿線といえるかもしれません。ちなみに、深夜バスは東急線方面も充実しています。
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