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高級住宅地から庶民派エリアまで多彩な小田急線エリア

2013年10月18日

巨大ターミナル・新宿から、高級住宅地や庶民派の街、海や山の行楽地まで、多様なエリアを結ぶ小田急線。同沿線の魅力と中古マンション市場の特徴を紹介します。

多彩な顔を持つ“ブランド鉄道”小田急線

小田急線は、新宿と小田原を結ぶ「小田原急行鉄道」として1927(昭和2)年に開業した歴史のある鉄道です。当時の流行歌に謳われたのがきっかけで「小田急線」という略称が普及したとか。

都心と郊外を結ぶ通勤列車であると同時に、「山の箱根」や「海の江ノ島」に乗り入れる特急ロマンスカーで知られるリゾートラインという顔も併せ持っています。首都圏の私鉄沿線では、独特のブランド力を持っているといえるかもしれません。

周辺の住宅地にも特徴があります。東京23区の中でも特に「住んでみたい街」として支持が高いのが世田谷区です。小田急線はそのど真ん中を通っていて、同区内の乗降駅が一番多いため、それだけ優良な住宅地の選択肢が豊富な沿線ともいえます。

下北沢成城に代表される全国区の知名度を持つ住宅地もあり、東京西部に向かう沿線の中では、JR中央線や東急田園都市線に次ぐ人気を持っています。
次から、具体的な注目スポットを紹介しましょう。

世田谷区内で中古ストックの豊富な「千歳船橋」と「祖師ヶ谷大蔵」

都心の渋谷区内でも山手線の内側に引けをとらない人気があるのが、小田急線の「代々木上原」です。すぐ近くに「大山」という知る人ぞ知る高級住宅地があり、ホーマット、ペアシティ、ドムスといったヴィンテージ・マンションも点在します。ただし、住み心地が良すぎるのか、終の棲家と考えるゆとりのある層が多いのか、中古マンションの売り出しが少ないのがネックです。


千歳船橋の大規模マンション。緑地スペースも豊富に取られている

中古マンションの流通量がもっとも多いのは、世田谷区の「千歳船橋」から「祖師ヶ谷大蔵」にかけてのエリアでしょう。まず、環状八号線沿いに中小規模のマンションが豊富です。幹線道路から一本それると大規模マンションも少なくありません。

このエリアに物件が多いのは、マンション建設に適した容積率の地域が広がっているからです。駅徒歩10分圏内の物件数が少なく、一億円近い高額帯になる「成城学園前」に比べると、同じ世田谷区でも4,000万円台までの手頃な価格で購入できるのが魅力。予算に合わせて様々なタイプのマンションから選べるエリアといえるでしょう。

編集協力:AllAbout

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