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中古マンション最新トレンド
「頼んでよかった」満足度の高い不動産会社の選び方
2015年11月24日
「手数料の安さ」「売却価格の高さ」だけが満足度を高めるとは限らない
4.売却サポート
売主の事情に合わせてスムーズに売れるよう販売戦略を立て、有効な広告宣伝を行い購入者を見つけるなど、売却活動の基本がここに含まれています。購入希望者の反響や問い合わせ状況など、営業活動の進捗状況をきちんと報告することも大切です。
5.手数料
売買が成立したときに支払う仲介手数料について、昨今では割引サービスをする会社も珍しくなくなってきました。ただ、野村不動産アーバンネットを含めて今回のランキング上位の会社は規定の上限手数料(売買価格の3%+6万円+消費税)をいただいていることが多いと思います。
その意味では、単に手数料が安いからといって、ユーザーの満足度が高くなるとは限らないわけです。手数料の金額に見合ったサービスが受けられたか、金額水準に納得できるかどうかがポイントになるでしょう。
6.売却価格・手続き
売主として「少しでも高く売りたい」という気持ちは誰しも持っていると思います。それを実現するのに越したことはありませんが、単に高く売ることだけが成功とは限りません。
購入希望価格の異なる複数の申し込みが入り、その中で一番高く買うというお客様でも、資金調達の面で不安がある場合は要注意です。売却の決済が購入先の決済に間に合わず、つなぎ融資の利息など余計な出費が必要になって、結果として高く付いてしまうおそれもあります。
売却価格に加えて、売主の希望通りのスケジュールに収まるようにコントロールしながらスムーズに手続きを進められるかどうか。このあたりで営業担当者の力量が問われてきます。
リピーター・紹介の多さは会社の信頼性を測る尺度の一つ
7.成約後の対応
買主が決まって売買契約が済むと、それまで熱心だった営業担当者の対応がとたんになおざりになるといった話は、以前はよく聞かれました。契約件数がノルマになっているような不動産会社にありがちな場面です。
しかし、契約後もさまざまな手続きがあります。買主のローン承認がスムーズに下りて融資実行がされるか、引き渡しの日程は予定通りに設定できるか、常に関係者と連絡を取り合いながら、状況変化に合わせて臨機応変に動かなければなりません。最後まで一緒にゴールまで寄り添ってくれるかどうかによって、売主の「安心感」が左右されるといえるでしょう。
8.店舗の清潔感・雰囲気
店内の雰囲気や来店時のあいさつの仕方などによって、会社や営業担当者の業務遂行能力を推し量れる面もあるかもしれません。店内が整理整頓されていなかったり、窓口対応がルーズだったりする場合は、実務面でも迅速的確な対応はあまり期待できないでしょう。
9.会社の信頼性
業歴が長いことや経営基盤がしっかりしていることは一般的な信頼性につながります。現在は、経営理念やコンプライアンスなどの要素もチェックしておきたいポイントです。「次に売買をするときにも利用したい」「友人・知人に紹介してもいい」と思える会社かどうかも、信頼感を測るポイントの一つでしょう。リピーターや紹介客が多いことは、顧客の支持率、満足度が高いことの証になります。
売主と買主、同時に満足するのが幸せな不動産取引
今回のCSランキングは不動産仲介の「売却」が対象ですが、売却を仲介した不動産会社への満足度とは別の要素も読み取れます。
売主が売却を依頼した不動産会社が、その物件の買主を見つける割合は少なくないからです。売主と買主から同じ会社が手数料を取ることを「両手取引」といい、利害が対立する双方の間に立つことを批判する声も少なくありません。確かに、両手取引の結果、売主と買主のいずれかに不利益が発生するなら問題でしょう。
ただ、野村不動産アーバンネットの場合、売却を依頼された取引において、両手取引も少なくありません。それでも、今回の調査では第1位の満足度を獲得しています。もし売主に損害が出ていたら、こうはならないのではないでしょうか。
また、売主の多くは買いかえです。次の新居を同じ不動産会社が仲介することもよくあります。売却と購入を同時に進める買いかえもあれば、まずは売却で後から購入、あるいはその逆というように、売却と購入の間に時間差があることもあります。いずれにしても、一人のお客様が時に売主であり時に買主であるという、表裏一体の関係であることが多いのです。
売却だけうまくいっても、購入がスムーズにいかなければ最終的な満足度は高くなりません。つまり、今回の調査は売却で利用した人へのアンケートですが、そのうちかなりの割合が購入の経験者でもあり、そちらでも一定の満足度を得ていると推測できるといえるでしょう。
今回の調査結果を見て、不動産会社は売主か買主のどちらか一方の味方ではなく、双方の間に立って契約・取引をスムーズに進める潤滑剤としての役割を果たすという「仲介」の原点を改めて考えるきっかけになりました。こうした観点もあるという点を踏まえて、不動産選びの参考にしていただければ幸いです。
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