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中古マンション最新トレンド
定年後も子育て期も、都心への住みかえにメリットあり
2017年12月19日
<今回のポイント>
・定年後は、「近居・同居・高齢者施設」3つの住みかえ(P.1)
・子育て世帯は、都心への「お受験」買いかえも活発!(P.1)
・都心への買いかえタイミングは、「買い先」がベター?(P.2)
・検査保証サービスとVR技術で売却サポートも(P.2)
定年後は、「近居・同居・高齢者施設」3つの住みかえ
最近、60歳前後の方の住みかえに3件、立て続けに遭遇しました。3つの事例に共通するのが、定年後の年金生活に入る時期に、住まいの環境改善と生活資金の創出を同時に実現していることです(図1)。
これまでの住みかえステップは、「職場に近い賃貸アパート→準都心のマンション購入→郊外の一戸建てへ買いかえ」という都心から外側に向うのが主流でした。しかし、定年後の人生が20年以上に及ぶ「人生100年時代」、従来のゴールの先に「郊外の一戸建て→都心のマンション」という新たなステップが生まれているわけです。まずは、この60歳前後の住みかえトレンドについて紹介します。
◇ケース1:「近居」で縮小買いかえ
子どもが独立して夫婦二人になり、スペースの余った一戸建てを売却して、小ぶりのマンションを購入するパターンです。郊外や準郊外から都心近くへ、最寄り駅から遠い場所から近い場所へ、交通利便性の高い立地を選ぶのが一般的です。
定年して間もないAさんは、年金暮らしではゆとりがないことから、夫婦二人で住んでいた練馬区の一戸建てを売却。港区にある2LDKのマンションを現金で購入し、老後の生活には充分な手元資金を残しました。
Aさんが購入したのは、娘夫婦が住んでいるマンション内の住戸、つまり「近居」を始めたわけです。このように、買いかえ先としては、娘や息子のマンションの近くなどを選ぶケースが少なくありません。
◇ケース2:複数物件に分割し、そのうちの1戸に「同居」
買いかえが相続対策にも結び付くパターンです。主な財産が自宅ひとつで、子どもが複数いる方に適しています。将来の相続に備えて遺産分割しやすいように、自宅を売却して子どもの人数分のマンションを購入するわけです。
Bさんは、渋谷区の自宅をおよそ1億円で売却し、二人の子どものために4,000万円程度のマンションを2戸購入しました。諸経費を差し引いても、1,000万円以上の余裕資金が残りました。お子さんの一人はまだ学生のため、ご夫婦が同居しています。
◇ケース3:「高齢者施設」への住みかえ
自宅を売却して得た資金を、シニア住宅への入居資金に充てるケースです。Cさんは、世田谷区内の一戸建てを売却して、シニア住宅の入居金に充てる資金を造りました。月々の費用は年金で支払い、入居一時金を除いた売却代金は、いざという時の余裕資金として残しています。
最近では、高額な入居一時金が不要で、月払いの「賃料+管理費」だけで入居できるシニア住宅も増えてきました。
他にも、自宅を売却せずに「リバースモーゲージ」(※)で資金をつくるケースもあります。これは、自宅を担保に融資を受け、借り入れた元利金は亡くなった時に自宅を売却して一括返済する仕組みです。「戻れる自宅」を残しておきたい人に向いているかもしれません。
※「リバースモーゲージ」とは?
保有している自宅を担保に自治体や金融機関等から借り入れをし、それを一括・借入枠内自由引き出し・年金などの形で受け取る住宅担保型のローンになります。契約者が死亡した時に原則自宅を売却して借入金を返済する、という仕組みです。
出典:老後の資金調達に!借り上げ制度やリバースモーゲージ(ノムコム60→)
子育て世帯は、都心への「お受験」買いかえも活発!
60歳前後とは別に、子育て世帯にも、これまでとは違った住みかえパターンが見られるようになっています。最近の子育て世帯では「準郊外のマンション→都心のマンション」という住みかえが珍しくありません。
従来型の「夫婦二人の都心近くの住まい→子供部屋を確保するため広めの郊外」に住みかえる方ももちろん多いのですが、逆に、子どもを著名な学校に通わせるなどのために、多少狭くなっても都心に住みかえるケースが増えているのです。中には、夫を置いて母親と小学生の子供のみで住めるマンションを買い増ししたお客様もいらっしゃいました。
たとえば、神奈川県内のハイグレードマンションから、"お受験"のために都心エリアのマンションに買いかえたいというケースに遭遇しました。お客様は40代のご夫婦、お子さんは小学生です。通学と通勤、どちらにも便利なエリアに絞っても、駅近マンションが見つけやすいのは都心ならではの長所です。
都心エリアなら、駅徒歩5分以内に絞っても
多くのマンションが存在します。※画像はイメージです
同じように、教育のために目黒区から港区のマンションへ、あるいは港区内で買いかえるといったケースも少なくありません。いずれも、都心は子育ての面でもメリットがあり、住みかえや買いかえのきっかけになっている、ということがわかる例ではないでしょうか。
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