第3回「引越し蕎麦の起源」
新婚1年目のリカとリョウタ。無事に搬出・搬入を終え、ほっと一息・・・。「引越し蕎麦でも頼むか!」リョウタの一言がリカの好奇心に火をつけた!今回は「引越し蕎麦」の由来と起源をリカとリョウタと一緒に勉強しましょう!
「あー疲れたー・・・。」
「ほんっとに疲れたね・・・。でもやっと一息。もうお腹ぺこぺこ!」
「エヘン!そう思って引越し蕎麦の出前を頼んでおいたよ!」
「キャーッ!さすがリョウタ!・・・・・ん?それにしてもなんで引越しにお蕎麦?引越し蕎麦っていつから?誰が考えたの?引越し蕎麦って何?ねえねえ。物知りのリョウタなら知ってるでしょ?」
「うう・・・。そ、そうだな・・・。それくらいはね・・・。」
疑いの眼差しでリョウタを見つめるリカ・・・。リョウタの額からは汗が一筋・・・。
「説明しましょう!」
玄関を見るとオカモチを持ったお蕎麦屋さんの出前もちが仁王立ち。
ポイント
江戸時代に始まったと言われる「引越し蕎麦」。当時はご挨拶として、引越した先の大家さんに5つ、そして向こう三軒両隣にはそれぞれ2つのお蕎麦を配ったそうです。
蕎麦である理由は「おそばに参りましたので、細く長いお付き合いをよろしくお願いいたします」という江戸っ子の洒落からきているそうです。
元来はそのような由来があり、東京では昭和の初めの頃までごく一般に行われていた風習でした。最近では元来の意味もやや薄れ、引越し当日にご家族やお手伝いをしてくれた人達と一緒にお蕎麦を食べることが多くなっているようです。
「へえ~!そうなんだー。納得!昔の人って粋よねー。ね!リョウタももちろん知ってたわよね?」
「そ、そうだね。(汗)、それじゃ早速引越し蕎麦を食べようよ。末永くお付き合いの感謝をこめて。」
「ふーん・・・。まあいいわ。それじゃあ、いただきまー・・・あーお蕎麦がのびてるー!」
あまりの解説の長さに麺は倍以上にのびてしまった。
「あ・・・」
ジロリ
- 本日の格言
- 感謝の気持ちは末永く、引越し蕎麦はのびる前に・・・。