市況・レポート
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2020.05.21
2020年4月の首都圏中古マンション価格は、価格水準が高い東京都の事例シェア縮小に加えて周辺3県も軒並み弱含んだことで、前月比-1.3%の3,701万円と引き続き下落した。
都県別で見ると、東京都では+0.7%の5,139万円と再び上昇した一方で、神奈川県(-1.8%、2,863万円)や埼玉県(-2.3%、2,247万円)、千葉県(-2.0%、2,062万円)ではいずれも築古事例が増加しており、前々月と同等か若干下回る価格水準となっている。
近畿圏平均においては主要エリアが総じて弱含んだことから、前月比-0.7%の2,427万円と12ヵ月ぶりに反落した。大阪府(-0.3%、2,626万円)や兵庫県(-2.1%、2,153万円)でも築古事例の増加により平均築年数がやや進んでおり、その度合いに比例する形で下落率も大きくなっている。
中部圏平均は前月比-1.2%の1,946万円、愛知県では-1.0%の2,075万円とそれぞれ再び下落した。現水準に達した2019年以降は完全に上値が抑えられる展開となっている。
首都圏主要都市の中古マンション価格は、東京23区で前月比+1.1%の5,736万円と上昇し、前年同月比も+3%台を維持している。また、さいたま市(+0.6%、2,698万円)も上昇に転じたが、前年同月を上回る水準には至らなかった。
一方、横浜市(-0.7%、3,130万円)や千葉市(-2.6%、1,927万円)では平均築年数が0.5年以上進んだ影響もあり、それぞれ3ヵ月ぶりのマイナスを示している。
近畿圏主要都市の価格は、大阪市で前月比+0.9%の3,420万円と3ヵ月連続で上昇し、前年同月比は+6%前後と高水準を維持している。
一方、神戸市では平均築年数が27.1年→28.3年と1年以上も進んだことから、-2.5%の2,223万円と比較的大きく水準を下げており、連続上昇も7ヵ月間でストップとなった。
名古屋市では前月比-1.3%の2,359万円と再び下落した。前年同月の水準を上回り続けている東京23区や大阪市とは対照的に、年明け以降は前年同月比がマイナスで推移している。
都心6区は前月比+0.8%の8,345万円と上昇傾向を維持、城南・城西エリアでも続伸したことで昨年9月の最高値(5,515万円)を上回った。東京23区の中でさえもエリアによる上昇度合いの違いから価格水準の差が拡大し続けている。
大阪市中心部では+1.5%の4,635万円と引き続き上昇し、前年同月比も+10%を上回った。
一方、名古屋市中心部では横ばいの2,942万円に留まっており、価格推移や前年同月比などを見る限り価格トレンドは都心部や大阪市中心部と一線を画している。
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