11月首都圏前月比+2.1%の4,968万円、東京都の事例シェア拡大で大幅上昇
近畿圏は主要エリアの築浅減少が影響して6ヵ月ぶりに下落中部圏でも同様の要因で大幅反落
2024年11月の首都圏中古マンション価格は、強含みが続く東京都の事例シェアが拡大に転じたことを受けて、前月比+2.1%の4,968万円と4ヵ月連続のプラスを示した。都県別で見ると、東京都では+2.4%の7,339万円と7ヵ月連続で上昇した。
また、今月は神奈川県(+0.7%、3,670万円)や埼玉県(+0.5%、2,901万円)、千葉県(+0.8%、2,717万円)でも軒並みプラスを示しており、前年同月を上回るケースも見られた。
近畿圏平均は主要エリアで築浅事例が減少したために、前月比-2.1%の2,840万円と6ヵ月ぶりに下落した。大阪府では-1.3%の3,155万円と8ヵ月ぶりに下落したが、9月の水準は辛うじて上回った。また、兵庫県では価格水準が比較的高い大阪府寄りの行政区でも事例が減少したことで、-4.8%の2,340万円と大幅なマイナスを示している。
中部圏平均は前月比-3.5%の2,189万円、愛知県では-3.9%の2,306万円と揃って大きく下落し、前年同月比も再びマイナスとなった。
首都圏主要都市の中古マンション価格は、東京23区で前月比+2.7%の8,531万円と7ヵ月連続で上昇し、前年同月比は+20%にまで近づいてきている。直近にかけては都心部の周辺エリアでも上昇度合いを強めてきているが、都心部との差が埋まるまでには至っていない。
また、横浜市(+1.4%、3,875万円)では3ヵ月ぶりに上昇し、平均築年数がやや若返った千葉市(+2.0%、2,600万円)も今春以来の高水準を回復している。一方、さいたま市(-0.3%、3,596万円)では小幅ながら前月に引き続きマイナスとなった。
近畿圏主要都市の価格は、大阪市で前月比-0.9%の4,220万円と8ヵ月ぶりに下落したが、前年同月比の上昇率は依然として10%前後を維持している。また、神戸市では中央区や灘区などでの築浅事例の減少が響き、-5.1%の2,475万円と大きく水準を下げている。
名古屋市では平均築年数が1年進んだことを受けて、前月比-4.1%の2,702万円と3ヵ月ぶりに下落した。9月以降プラスを示してきた前年同月比も再びマイナスとなった。
都心6区は前月比+2.4%の14,128万円と22ヵ月連続で上昇した。千代田区は築古事例が増加して平均築年数が1年近く進んだために反落したが、それ以外の5区では依然として力強い上昇度合いを示している。また、周辺エリアも揃ってプラスとなり、前年同月比の上昇率はいずれも二桁となっている。
大阪市中心部では平均築年数が進んだにもかかわらず+0.3%の6,399万円と小幅ながら11ヵ月連続で上昇した。平均築年数が1年以上も進んだ名古屋市中心部では-4.4%の3,568万円と大幅に下落している。
※「流通戸数」とは正味の在庫数であり、同月・同一住戸での重複事例を除外して算出しているため、これらを累計して算出する流通事例数を概して下回る。
※「価格改定シェア」とは、各月での中古マンション継続流通戸数(=総計から新規分を差し引いたもの)のうち、直近 3 ヵ月間において一度でも値下げを行った住戸の割合である。また、これら住戸において当該期間で最も高い売出価格と最も安い売出価格から「値下げ率」を算出している。
※「流通戸数」とは正味の在庫数であり、同月・同一住戸での重複事例を除外して算出しているため、これらを累計して算出する流通事例数を概して下回る。
※「価格改定シェア」とは、各月での中古マンション継続流通戸数(=総計から新規分を差し引いたもの)のうち、直近 3 ヵ月間において一度でも値下げを行った住戸の割合である。また、これら住戸において当該期間で最も高い売出価格と最も安い売出価格から「値下げ率」を算出している。
※「流通戸数」とは正味の在庫数であり、同月・同一住戸での重複事例を除外して算出しているため、これらを累計して算出する流通事例数を概して下回る。
※「価格改定シェア」とは、各月での中古マンション継続流通戸数(=総計から新規分を差し引いたもの)のうち、直近 3 ヵ月間において一度でも値下げを行った住戸の割合である。また、これら住戸において当該期間で最も高い売出価格と最も安い売出価格から「値下げ率」を算出している。
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