2021年6月の首都圏中古マンション価格は、全域で堅調な推移が継続したために、前月比+1.7%の4,114万円と引き続き上昇した。前年同月比も2ヵ月続けて10%以上のプラスを示している。
都県別で見ると、東京都では+0.7%の5,711万円と連続上昇を12ヵ月間に伸ばし、神奈川県(+2.8%、3,096万円)や千葉県(+2.0%、2,291万円)では2%以上のプラスと比較的大きく上昇した。また、埼玉県(+1.1%、2,465万円)も3ヵ月ぶりに上昇しており、1都3県の全域で価格水準が押し上がる結果となった。
近畿圏平均は大阪エリアが牽引する形で、前月比+0.6%の2,579万円と8ヵ月連続で上昇した。大阪府では+2.1%の2,829万円と5ヵ月連続プラスで、上昇率は拡大傾向にある。一方、兵庫県では-0.4%の2,230万円と小幅ながら引き続き下落した。
中部圏平均は前月比+1.3%の2,073万円、愛知県では+0.4%の2,170万円と揃って上昇したのは2ヵ月ぶり。2020年の後半以降、愛知県の事例シェアは緩やかな拡大傾向にある。
首都圏主要都市の中古マンション価格は、東京23区で前月比+0.4%の6,329万円と小幅ながら12ヵ月連続で上昇した。また、横浜市(+3.5%、3,424万円)や千葉市(+1.3%、2,069万円)では前月に引き続きプラスとなった。
一方、さいたま市では-0.6%の2,979万円と8ヵ月ぶりに反落したが、前年同月に比べて高い水準で推移している状況に変わりはない。掲出した主要都市の中では、東京23区・横浜市・さいたま市における前年同月比はニーズの高さを反映する形でやや突出している。
近畿圏主要都市の価格は、大阪市で前月比+2.0%の3,646万円と8ヵ月連続で上昇した。ここ3ヵ月間は上昇率も拡大傾向で、上値の重さも払拭された。一方、神戸市では-0.6%の2,251万円と小幅ながら引き続き下落しており、大阪市との価格差は拡大しつつある。
名古屋市では前月比+0.7%の2,461万円と上昇し、最高値を記録していた4月の価格水準を僅かに上回ったが、前年同月比では東京23区や大阪市にかなり水をあけられている。
都心6区は前月比+0.5%の9,164万円と引き続き上昇傾向で推移しており、千代田区を除く5区で横ばい~強含みとなった。一方、築古事例が増加した城南・城西エリアでは概ね横ばいで上昇一服、城北・城東エリアでは11ヵ月連続プラスとなった。
大阪市中心部では+1.5%の4,755万円と7ヵ月連続で上昇し、名古屋市中心部では+0.2%の3,179万円と強含んで4月に記録した最高値を僅かに上回った。
なお、この半年間での値上がり幅は都心6区:502万円、大阪市中心部:222万円、名古屋市中心部:194万円となっている。
※「流通戸数」とは正味の在庫数であり、同月・同一住戸での重複事例を除外して算出しているため、これらを累計して算出する流通事例数を概して下回る。
※「価格改定シェア」とは、各月での中古マンション流通戸数のうち直近3ヵ月間において一度でも値下げを行った住戸の割合である。また、これら住戸において当該期間で最も高い売出価格と最も安い売出価格から「値下げ率」を算出している。
※「流通戸数」とは正味の在庫数であり、同月・同一住戸での重複事例を除外して算出しているため、これらを累計して算出する流通事例数を概して下回る。
※「価格改定シェア」とは、各月での中古マンション流通戸数のうち直近3ヵ月間において一度でも値下げを行った住戸の割合である。また、これら住戸において当該期間で最も高い売出価格と最も安い売出価格から「値下げ率」を算出している。
※「流通戸数」とは正味の在庫数であり、同月・同一住戸での重複事例を除外して算出しているため、これらを累計して算出する流通事例数を概して下回る。
※「価格改定シェア」とは、各月での中古マンション流通戸数のうち直近3ヵ月間において一度でも値下げを行った住戸の割合である。また、これら住戸において当該期間で最も高い売出価格と最も安い売出価格から「値下げ率」を算出している。
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