2021年4月の首都圏中古マンション価格は、前月から概ね横ばいの4,019万円で連続上昇は7ヵ月間でストップしたが、4,000万円台は堅持している。都県別で見ると、東京都では＋1.6％の5,622万円と10ヵ月連続上昇、神奈川県（＋0.2％、2,986万円）でも築浅事例が減少する中にもかかわらず上昇傾向を示している。
一方、埼玉県（－1.3％、2,437万円）や千葉県（－0.3％、2,206万円）では築古事例が増加した影響もあり、それぞれ下落に転じているものの、依然として前年同月を大幅に上回る水準を保っている。
近畿圏平均は主要エリアが揃って上昇したために、前月比＋0.7％の2,556万円と6ヵ月連続で上昇した。大阪府では＋0.5％の2,734万円と3ヵ月連続の上昇、兵庫県では＋1.0％の2,253万円と昨年10月以降は上昇傾向での推移が続いている。
中部圏平均は前月比＋1.6％の2,035万円、愛知県に関しては＋1.2％の2,162万円と6ヵ月連続プラスで、近畿圏の主要エリアと同じく前年同月の水準を4％以上も 上回っている。
首都圏主要都市の中古マンション価格は、東京23区で前月比＋2.1％の6,272万円と10ヵ月連続で上昇した。さいたま市でも＋1.1％の2,962万円と連続上昇を6ヵ月間まで伸ばしている。
一方、横浜市では－0.1％の3,280万円と僅かながら3ヵ月ぶりに弱含み、平均築年数が28.3年→29.7年と1年以上も進んだ千葉市では－2.3％の1,995万円と比較的大幅に下落し、6ヵ月ぶりに2,000万円の大台を割り込んだ。
各主要都市でのトレンドはいずれも上向いてはいるものの、その度合いを見る限り東京23区が突出している状況にある。近畿圏主要都市の価格は、大阪市で前月比＋0.3％の3,534万円と6ヵ月連続で上昇した。
ここ2ヵ月間での上昇率は小幅に留まっており、やや上値が重くなりつつある。一方、神戸市では＋2.4％の2,300万円と引き続き上昇し、前年同月比も再びプラスとなっている。名古屋市では前月比＋1.6％の2,458万円と3ヵ月連続で上昇したことで、2019年9月に記録した直近の 最高値（2,439万円）を上回っている。
都心6区は前月比＋2.2％の9,112万円と6ヵ月連続で上昇し、9,000万円の大台に乗せた。都心部では渋谷区も1億円の大台に達し、昨年の後半以降は中央区の価格水準も急激に押し上がってきている。
また、周辺エリアでも揃ってプラスを示すなど、堅調さが窺える。大阪市中心部では＋0.5％の4,659万円と小幅ながら5ヵ月連続プラスとなったが、前年同月と大差ない水準に留まっている。また、 名古屋市中心部では＋2.3％の3,174万円と引き続き上昇したことで、2019年1月に記録した直近の最高値（3,142万円）を更新した。
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