2月首都圏前月比+0.4%の4,866万円と3ヵ月連続上昇、都心部では再び1億円超え
近畿圏や中部圏の圏域平均も緩やかな上昇継続、水面下での大幅な値下げの動きは見られず
2023年2月の首都圏中古マンション価格は、前月比+0.4%の4,866万円と小幅ながら3ヵ月連続で上昇した。都県別で見ると、東京都は+0.7%の6,441万円と2ヵ月ぶりに上昇し、昨年12月に記録した最高値を上回った。
また、神奈川県(+0.4%、3,668万円)では前月に引き続き上昇、千葉県(+1.7%、2,829万円)では昨年4月を境に上昇傾向で推移している。一方、埼玉県(-0.4%、3,049万円)では小幅ながら6ヵ月ぶりに下落した。
近畿圏平均は大阪エリアの強含みに伴って、前月比+0.2%の2,914万円と僅かながら2ヵ月ぶりに上昇した。大阪府でも+0.2%の3,128万円と同様の動きを示したが、昨年12月の水準を上回るまでには至らなかった。一方、築古事例がやや増加した兵庫県では-0.8%の2,552万円と4ヵ月ぶりに反落している。
中部圏平均は前月比+0.3%の2,310万円、愛知県では+0.2%の2,435万円と僅かな強含みに留まったものの、前年同月比の上昇率は依然として6%台を維持している。
首都圏主要都市の中古マンション価格は、東京23区で前月比+0.5%の6,977万円と4ヵ月ぶりに上昇し、昨年10月に記録した最高値を上回った。また、横浜市(+0.3%、3,803万円)も3ヵ月ぶりのプラス、堅調なトレンドの千葉市(+2.7%、2,499万円)は築浅事例の増加も影響して比較的大きく上昇した。
一方、さいたま市(-0.2%、3,824万円)は僅かながら4ヵ月ぶりに反落したものの、依然として前年同月より1割以上も高い水準で推移し続けている。
近畿圏主要都市の価格は、大阪市で前月比-0.1%の3,928万円と引き続き弱含んだ。前述した東京23区と同様に、天井感が着実に強まってきている。一方、神戸市では-0.7%の2,600万円と7ヵ月ぶりに反落したが、前年同月を大きく上回る状況に変わりはない。
名古屋市では前月比+0.5%の2,833万円と小幅ながら2ヵ月ぶりに上昇した。前年同月に比べて7%~8%程度も高い状況にあり、上値の重さはまだ見られない。
都心6区は前月比+0.7%の10,038万円と3ヵ月ぶりに上昇したことで、再び1億円の大台を回復した。ただし、これは千代田区にて築浅・高スペックな高額事例が発生した影響が大きく、他の5区では天井感が強いままとなっている。
水面下では流通戸数の増加傾向が続く中、価格改定の動きは春の商戦期を控えて小康状態となっている。
大阪市中心部では+0.5%の5,273万円と昨年12月の水準まで持ち直し、名古屋市中心部では昨年11月を境に安定推移していたが今月は+1.9%の3,746万円と水準が一段と高まった。
※「流通戸数」とは正味の在庫数であり、同月・同一住戸での重複事例を除外して算出しているため、これらを累計して算出する流通事例数を概して下回る。
※「価格改定シェア」とは、各月での中古マンション流通戸数のうち直近3ヵ月間において一度でも値下げを行った住戸の割合である。また、これら住戸において当該期間で最も高い売出価格と最も安い売出価格から「値下げ率」を算出している。
※「流通戸数」とは正味の在庫数であり、同月・同一住戸での重複事例を除外して算出しているため、これらを累計して算出する流通事例数を概して下回る。
※「価格改定シェア」とは、各月での中古マンション流通戸数のうち直近3ヵ月間において一度でも値下げを行った住戸の割合である。また、これら住戸において当該期間で最も高い売出価格と最も安い売出価格から「値下げ率」を算出している。
※「流通戸数」とは正味の在庫数であり、同月・同一住戸での重複事例を除外して算出しているため、これらを累計して算出する流通事例数を概して下回る。
※「価格改定シェア」とは、各月での中古マンション流通戸数のうち直近3ヵ月間において一度でも値下げを行った住戸の割合である。また、これら住戸において当該期間で最も高い売出価格と最も安い売出価格から「値下げ率」を算出している。
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