子育て世代には中古マンション購入
+リフォームがおすすめ
ここから本文です
子育て世代に中古マンション購入+リフォームをおすすめするワケ
子育て世代には、中古マンション+リフォームがおすすめ。
予算だけにとどまらないそのメリットや、押さえておきたいポイントをご紹介します。
予算を抑えつつ、希望のエリアで住宅購入しやすい
子育てを中心に考えた場合、どのエリアで暮らすのかは大きな問題です。でも、環境が良くて生活にも便利で、子育てしやすいエリアは人気も高く、新築で購入するには手が届かないという人もいるでしょう。
そんなときは中古マンションという選択肢があります。エリアの相場は高くても、中古であればぐっと手の届く予算に近づくことも珍しくありません。ただし築年数が浅ければ浅いほど価格は新築に近くなりますから、予算を重視するなら築年数で目をつぶることになります。
建てられてから20~30年経ったマンションは、新築よりも随分低価格で購入できるケースも多いですが、リフォームは必要。物件価格とリフォーム予算を合わせた金額で探すのがポイントです。
子育て世代に理想の間取りを実現しやすい
最近では、古いからリフォームするという考えではなく、自分たちの希望を反映させて理想の住まいにしたいからリフォームするという前向きな考えの子育て世代が多くなっています。
新築のマンションではなかなか見つからなかったこだわりの間取りや設備も、中古マンション+リフォームならば実現できる可能性が高まります。
間取り変更に関しては物件によってできる範囲が変わってきますが、部屋数を減らして広いリビングを確保したり、将来子ども部屋として仕切れるようにドアを複数設けたりといった工夫を施して、子育てしやすい間取りに変更できるのが中古マンション+リフォームの醍醐味の1つです。
子育てを考えたリフォームのポイント
子育て世代のリフォームでは、子育てのしやすさを第一に考えることになるでしょう。その際に、間取りと設備の2つの面から考えることをおすすめします。
詳しいリフォームのポイントは、間取り編 と設備編に例を挙げて紹介していますので、そちらをご確認ください。
知っておきたいマンションリフォームの基礎知識
個人でリフォームできる範囲
マンションは大きく分けて専有部分と共用部分の2つに分かれます。リフォームの対象となるのは、専有部分です。マンションを支える構造部分(コンクリートで作られた壁・床・天井・柱など)や、共同で使用するエレベーターや廊下、パイプスペースなどの共用部分は、個人の判断でリフォームすることはできません。
マンションの専有部分とは、玄関の内側からサッシの内側までの居住部分のこと。ただし、専有部分でもマンションごとに定められた管理規約と使用細則の範囲内でのリフォーム工事に限られます。
規約を破ってリフォーム工事をしてしまうと、工事停止や原状回復を求められることもありますので、事前にしっかり確認しておきましょう。
間仕切り壁の移動
子育てに適した間取りにリフォームしたいと思っても、間仕切り壁の移動ができなければ間取り変更は難しくなります。
間仕切り壁が移動できるかどうかはマンションの構造によるため、間取り変更を前提として中古マンションを購入する際には特に注意が必要です。
マンションの構造で代表的なものに、「ラーメン構造(柱と梁で建物を支える構造)」と「壁式構造(床・壁・天井の6つの面で建物を支える構造)」がありますが、ラーメン構造は間取りの変更が比較的自由にできて、壁式構造は一部の間仕切り壁が構造壁という撤去できない壁のため、間取りを変更するのに制約を受けると言われています。
水まわり設備の移動
キッチン、バス、トイレなどの水まわり設備を移動させたい場合も注意が必要。水まわりは配管や床の高さによって移動が制限されるため、好きな場所に自由に配置するわけにはいきません。状況によっては全く移動できないということもありますので、事前の確認は必須です。
管理組合への届け出
専有部分のリフォームだからといって、個人の判断でリフォームできるとは限りません。簡単な設備の交換だけであれば特に届出が必要ない場合もあるでしょうが、事前にマンションの管理規約で確認しておくことをおすすめします。
管理規約を確認して届け出が必要な場合は、管理組合へ提出することになります。個々の管理組合で工事の何日前までに届出を提出しなければいけないか、承認までにどれくらい時間がかかるかは異なるため、工事の計画を立てる際には、早めに管理規約を確認するようにしましょう。
通常、届出は施主がリフォーム会社などから書類を揃えて提出しますが、リフォーム会社によっては届出を代行してくれるところもあります。
マンションリフォームの進め方
STEP 01:リフォーム有無の確認
中古マンション購入時に、いつ、どこの部分が前回リフォームされているか確認しましょう。見た目とは関係なく、設備の寿命によって、交換した方がいい場合もあります。
一般的にリフォーム時期の目安は下の表の通りです。
5年毎
- 水栓金具やトイレのパッキンなどのメンテナンス
10年
- 網戸の張り替え
- キッチンのコンロ交換
- ガス給湯器の交換
- 換気扇の交換
- 壁紙の張り替え など
15年
- サッシの戸車・クレセント鍵交換
- キッチンの交換
- ユニットバスの交換
- 洗面台・トイレの交換
- 生活スタイルに伴う間取り変更 など
STEP 02:できない工事の確認
マンションの管理規約によってできない工事と、マンションの構造によってできない工事を確認しましょう。
管理規約を確認する際には、届出提出の期限と承認までの時間も確認しておくと良いでしょう。
STEP 03:見積もりの依頼・確認
リフォーム会社に見積もりを取る前に、リフォームでしたいことを全て書き出してみましょう。その後で見積もりを取れば、「したいこと」を全部したら「いくらかかるのか」が把握できます。
次に、「したいことの優先順位」を決めて、消去法で本来の予算に近づけます。
最終的な見積もりを確認して問題がなければ、リフォーム会社と契約を交わします。
STEP 04:契約・リフォーム工事
工事内容と金額の折り合いがついたら、リフォーム会社と契約を交わします。
契約書に捺印する際には、工事内容と金額はもちろん、着工の日程や工事期間、保証期間、アフターメンテナンスについても忘れずに確認しましょう。
確認したいこと
- 管理組合への届出代行の有無
- 日程
- 電気、ガス容量
- 工事車両の駐車場
- 近隣へのあいさつ(音や臭いのトラブルを未然に防ぐため)
STEP 05:工事完了
工事後、リフォーム会社と一緒に完了確認をします。
依頼した内容できちんと工事がされているかどうか細かく確認して、気になる点があれば遠慮せずに指摘しましょう。
教えて!プロフェッショナル!
中古マンションのリフォームにあたって、管理規約のどのような点を確認しておけばいいでしょうか?
まず自分がどのようなリフォームをしたいのか整理して、希望の箇所に関連しそうな規約を中心に確認しましょう。
中古マンションをリフォームする場合、トラブルになりがちなのがフローリングの変更です。
そもそもカーペットの床からフローリングへの貼り替えを禁止していたり、使用可能なフローリングの遮音等級が決められているマンションもあります。
また、窓ガラスを断熱性能の高いペアガラスに取り替えたくても、窓ガラスや玄関ドアは共用部分なので勝手に変更することはできません。サッシ枠を変えないペアガラスなら、許可しているマンションは増えています。
リフォームできる範囲もマンションによって異なるので、事前に確認しておくと良いでしょう。