子育てにおすすめのエリア特集
子育てに対する取り組みは自治体によって違ってきます。緑の多さや安全性も子どもにとって大切。さらに駅前の利便性や公共施設へのアクセスなど街の環境に合わせ、おすすめのエリアを紹介します。
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子育てにおすすめのエリア特集
子育てに対する取り組みは自治体によって違ってきます。緑の多さや安全性も子どもにとって大切。さらに駅前の利便性や公共施設へのアクセスなど街の環境に合わせ、おすすめのエリアを紹介します。
商業施設がたくさんあり、利便性が魅力の東京23 区。東京オリンピック開催にともない、都心部で開発が進んでいますが、住宅街でも駅前を中心に開発が進み、新しい街づくりが行われている場所もあります。
2東京23区のなかでも“子育てタウン”として知られているのが江戸川区です。独自の補助金制度があり、子育て支援制度も都内トップクラスというのがその理由です。実際に23区の合計特殊出生率は上位をキープしています。
子どもが乳幼児のうちに活用できるのが「乳児養育手当(ゼロ歳児)」です。所得制限があるものの月額1万3,000円が手当として支給されます。
また、子どもを預けたいママにとっておすすめなのが「保育ママ制度」です。現在は全国で実施されていますが、江戸川区が発祥です。0歳から1歳未満まで利用でき、保育料も保育所に比べて安くなっています。子どもが幼稚園に上がるようになると、私立幼稚園の入園料や毎月の保育料について補助金が出ます。
江戸川区の小学校を利用して行われているのが「すくすくスクール」です。放課後や土曜日、夏休みなどに地域の人たちとおしゃべりをしたり、宿題を教えてもらったり、スポーツを楽しむことができます。地域で子どもを育てるという江戸川区の方針が反映された制度といえます。ほかにも小学校には2012年4月から「読書科」が設けられ、すべての基礎学力の向上に一役買っています。
江戸川区のなかでもおすすめは南側に位置する葛西エリアです。東京メトロ東西線の葛西駅から大手町まで約18分と都心までのアクセスが便利なベッドタウンです。
休日に子どもと行きたいおすすめスポットの葛西臨海公園があります。東京湾に面した緑豊かな海辺が広がり、マグロが回遊する水槽のある水族館があることで有名ですが、ほかにも鳥類園ゾーン、芝生広場ゾーン、汐風の広場ゾーンがあり飽きません。
付近には大型ショッピングセンターやホームセンター、葛西駅と西葛西駅には商店街もあり、買い物に便利です。物価も東京23区のなかでは低く、子育て環境としてはかなり恵まれています。
教育に力を入れている区として評判なのが品川区です。2006年4月から区内の小・中学校で小中一貫教育をスタートしています。
今や小中一貫教育はほかの自治体にもじわじわと広がりつつあります。それだけでなく、学校選択制、外部評価者制度、教科担任制、小学校からの英語教育導入なども実は品川区が先駆けです。教育に対しての意気込みがうかがえます。
また通常の学科以外の授業もユニークな科目があります。「市民科」という科目があり、生きる基礎となる教養と品格を育てます。なかでも、5年生が町と店舗のなかで経済活動を体験できる「スチューデントシティ」と8年生(中学2年生)が経済や金融の知識を学び、お金の使い方を学習する「ファイナンスパーク」が特徴的です。将来を見据えた学びの場が用意されています。
さらに働くママにとってうれしいのが保育が充実していることです。パートタイムや自営業のママなど短時間だけ保育をお願いしたい場合には、「短時間就労対応型保育」が便利です。
フルタイムで働くママにとってありがたいのが延長保育や夜間保育でしょう。区立の保育園6園が夜10時まで子どもを預かってくれます。小学生の学童保育は「すまいるスクール」があり、国公立や私立の小学校に通う児童も利用できます。
品川区大井町は京浜東北線・りんかい線・東急大井町線の3路線が走る利便性の高いエリアで、新幹線も走る品川駅の隣駅です。区役所もあるので行政サービスを受けるのにも便利です。
数年前までは下町の雰囲気が残るエリアでしたが、再開発によって街の整備が進み、タワーマンションも建設されています。
買い物へは駅ビルや大型電気店、複合施設などが利用できるほか、品川区の商店街がプレミアム商品券を発行しており、5,500円分を5,000円で購入が可能です。日用品がお得に購入できます。
少し足を伸ばせば、大井ふ頭海浜中央公園や潮風公園があり、バーベキューやスポーツをして子どもと楽しい時間を過ごすことができます。
杉並区の子育て支援と教育に対する独自のサービスが話題です。子育てに関するサービスで注目したいのが「子育て応援券」です。
一時保育、子育て講座、親子参加行事などの子育て支援サービスに利用できるチケットを発行し、地域の子育てを支援するものです。無償応援券と有償応援券があり、0歳から2歳までは年間最大4.5万円分、3歳から5歳までは年間最大2万円分のサービスが利用でき、応援券があることで楽しんで子育てができると好評です。
一方、教育にも力を注いでいる点も魅力的です。杉並区は小中一貫教育による教育方針を打ち出しており、平成27(2015)年度には、杉並区初の施設一体型小中教育校・杉並和泉学園が誕生しました。
また「夜スペ」と呼ばれる補習授業で全国的に有名になった和田中学校では、現在「土曜日寺子屋」(ドテラ)が実施され、教員志望の大学生・院生ボランティアの支援により学力アップを図っています。
ほかにも、多くの小中学校で土曜日授業が行われ、美術鑑賞など各校が独自の授業を行っています。
杉並区の南部に位置する永福町は、閑静な住宅街として人気です。都心へのアクセスもよく、京王井の頭線渋谷駅まで急行約9分、京王線の特急を利用して新宿駅まで明大前駅から約11分という近さです。
中心となる永福町駅は平成25(2011)年にスーパーや書店が入居した駅ビルができ、より便利ににぎやかになりました。駅ビルの屋上には「ふくにわ」と名付けられた空中庭園ができています。
子育てファミリーにうれしいのが散歩に便利な公園やスポットの存在ではないでしょうか。方南通りを渡った先に大宮八幡宮があり、豊かな緑が広がる子育て厄除け八幡様としても知られています。
善福寺川に沿って歩くとあるのが和田堀公園です。子どもと一緒にバーベキューやスポーツを楽しむことができます。
※記事内容は2019年7月時点の情報をもとにしております。最新の情報は各自治体のホームページなどでご確認ください。