第25回住宅購入に関する意識調査アンケート

調査期間:2023年7月3日(月)~7月16日(日)
調査対象:ノムコム会員(住宅購入検討者)

不動産の買い時感について

Q1今、不動産は買い時だと思いますか。

今回調査全体の33.1%が「買い時だと思う」「どちらかと言えば買い時だと思う」と回答し、前回調査(2023年1月)と比べると2.5pt増加した。また、「買い時だと思わない」については前回比4.4pt減少。「わからない」という回答は1.9pt増加。
全体的に『買い時』に対する意識については、前回調査内容から『買い時』と思っている顧客が増加し、『買い時だと思わない』顧客は減少し、不動産購入に前向きな顧客が増えている傾向と言える。
買い時だと思う 30.6%

「買い時だと思う」「どちらかと言えば買い時だと思う」と回答した方(727名)に対して

Q1-1買い時だと思う理由はなんですか。 (3つまで)

買い時だと思う理由については、「住宅ローンの金利が低水準」が最も多く60.5%(前回比9.2pt増加)、続いて「今後、不動産価格が上がると思われる」が50.3%(前回比11.4pt増加)と前々回の回答傾向に戻っている。
低金利での融資状況かつ、物件がさらに割高になる前に買いたいという傾向は前回と変わらずだが、前回と違い、金利の上昇よりも価格高騰への懸念が強くみられる。
前回調査から「住宅ローンの金利が上がると思われる」は34.9%(前回比20.4pt減少)となり、金利は低水準が続くと予想されるが、不動産価格がさらに高騰する前に住宅購入を検討したいようにみえる。
これまで同様、購入検討者が「買い時」と感じる要因は、【価格上昇】と【金利上昇】の懸念が大きな要因とみられる。
また、「景気が良くなっている」という回答も16.0%(前回比9.8pt増加)と、景気の良しあしも「買い時」感に影響を与えているとみられる。
住宅ローンの金利が低水準 60.5%

不動産の価格について

Q2今後、不動産の価格はどうなると思いますか。

今後の不動産の価格については、「上がると思う」は42.0%(前回比6.4pt増加)。「横ばいで推移すると思う」は29.7%(前回比1.4pt減少)、「下がると思う」は17.9%(前回比5.5pt減少)という結果。
前回調査から、「上がると思う」が大きく増加し、過去4年間で最も多い結果となった。価格高騰について、半年前にはそろそろ頭打ちではと感じていた顧客も、価格高騰を受け、今後さらに価格高騰していくと感じているとみられる。
上がると思う 35.6%

回答理由(フリーコメント) ※一部抜粋

上がると思う理由

・都市部でマンションの売却と購入を行い、価格推移を見てきたから。都心3区や再開発エリア澁谷中心部近辺はまだ上がる余力があると感じた。周辺市区はやや落ち着いてきたので、中心部売却、周辺部購入には非常に良い時期と感じた。

・あらゆるものの、値段が上がっているので、不動産も上がると思っております。

・原材料、人件費、円安など、価格が下がる要素がない。専有面積を減らす、住戸設備のスペックを落とすなどの調整ぐらいしか余地がない。

・何でもかんでも高かなってるから安くなるわけがないと思う

・新築マンションの価格は、ウクライナ等による材料高騰もあり、数年は影響を受けると思う。

・地価の価格と、材料費、人材確保含む人件費の高騰等、不動産の価格が下がる要素は一つもない。

横ばいで推移すると思う理由

・これ以上上がると買えない人が増えるから。

・駅近物件の価値が下がることは無い。 地方で駅から遠い所はさらに価値は下がる。 二極化が更に進むと思われる。

・首都圏とそれ以外での格差が広がると考える。

・場所によっては上がるところと下がるところがあり、平均すると横ばいになると思う。

さがると思う理由

・人口減少による需給バランスの悪化、金利上昇による借入金の減少、デフレの常態化。

・今後金利上昇し、購入者のハードルが高くなって、数年以内に需要が落ち込むと予想するため。

・首都圏の新築価格が上昇しすぎているため。 購入できる層が減少し、需給のバランスが崩れると想定するため。

わからないと思う理由

・まったく読めない。

・都市部と地方、都市部の中でも中心地とそうでない地域での格差が更に拡大すると思う。

不動産の売り時感について

Q3今、不動産は売り時だと思いますか。

「売り時だと思う」「どちらかと言えば売り時だと思う」を合わせた82.2%が「売り時」と回答し、前回比3.4pt増加。
次の質問でその理由を伺った。
不動産は売り時だと思う 82.2%

「売り時だと思う」「どちらかと言えば売り時だと思う」と回答した方(1046名)に対して

Q3-1売り時だと思う理由はなんですか。

売り時だと思う理由については、「不動産価格が上がったため」が前回のアンケート時と同様最も多く77.4%(前回比1.0pt増)。
次いで「今なら好条件での売却が期待できるため」52.4%(前回比0.9pt減)、「住宅ローンが低金利で買主が購入しやすい環境のため」が22.7%(前回比2.8pt増)と続く。
不動産価格の上昇と低金利が追い風となり、「売り時」と感じる顧客が増えているとみられる。
前回調査では、「今後、不動産価格は下がると思われる」についても、3.6pt減少し価格上昇もしくは横ばいはまだ続くと感じているのもみられる。
価格が上がったため 77.4%

新型コロナ5類移行(2023.5.8)に伴う住宅購入への影響についてお聞かせください。

Q4新型コロナ5類移行による住宅購入への影響はありましたか。

今回調査では、新型コロナ5類移行に伴う住宅購入への影響について伺った。
その結果、「影響があった」が14.9%、「影響はない」が85.1%という結果。新型コロナ5類移行に伴う住宅購入への影響は少ないとみられる。

Q4-1上記質問で「影響があった」と回答した方へ 具体的にどのよな影響がありましたか。

「住宅購入への意欲が増した」が37.2%、「住宅購入の検討エリアを広げた」が23.5%と影響があったと回答した方の中では、合計60.7%が住宅購入検討においてプラスの影響を受けているとみられる。
一方で、「住宅購入への意欲が減った」も28.9%と一定数見受けられる。

Q4-25類移行したことでの実店舗やモデルルームへの来場意向を教えてください。

実店舗やモデルルームへの来場意向は、「5類移行前からすでに来場している」が最も多く33.1%、次いで、「5類移行後は積極的に来場したい」が28.8%と、来場へ意欲のある回答が全体の61.9%を占めた。
一方で、「来場ではなくオンライン面談や契約を活用していきたい」が10.4%、「来場したくない」が22.0%と非対面での面談や契約を望む声もみられる。

Q4-35類移行に伴い外出機会は増えましたか。

外出機会は「増えた」が55.0%と最も多い回答となった。
「変わらない」という回答も合わせると、全体の96.4%を占める結果となった。

Q4-4外出機会が増えたことで住宅購入検討に影響はありますか。

「直接実店舗やモデルルームに来場するようになった」が最も多く31.5%、次点で「外出が増えたことで住宅購入検討に割く時間が減った」が30.9%。
5類移行に伴い行動が緩和されたことで、実店舗やモデルルーム来場は増えたものの、住宅検討以外の外出やイベントも増えたことで、住宅検討に割く時間や予算が減っている顧客もいるとみられる。

ノムコム利用についてお聞かせ下さい。

Q5ノムコムを利用したことがありますか。

今回調査では、「ノムコム利用」について伺った。
その結果、「ある」が67.2%、「ない」が32.8%という結果。
ノムコム会員向けにアンケートを取っているが、会員になっているだけで実際にノムコムを活用してアクションを起こしている顧客は全体の約7割以下に過ぎないという結果。
残りの約3割の潜在顧客にどのようにアプローチしていくか検討する必要がある。

Q5-1どのような目的で利用されましたか

「物件購入検討のため」が最も多く51.2%、次いで「マーケットを把握するため」が46.3%となった。
購入検討のためのサイトとしては認知されているものの、「物件売却検討のため」が26.1%と低調なことからも、売却検討用のサイトとしてはより周知していく必要があると感じる。

Q5-2他社サイトではなく、ノムコムを利用された理由を教えてください。

「信頼できそうだから」が最も多く59.6%となった。
次点で、「他社サイトよりも情報量が多かったから」が20.4%。利用している顧客からは、「信頼感」と「情報量の多さ」が好印象とみられる。

Q5-3ノムコムの満足度を教えてください。

「満足」「どちらかといえば満足」を合わせると89.7%と大多数の方に満足いただけるサイトと評価されている。
コメントでは「相場の信ぴょう性が高いことを示す情報が欲しい。」などノムコムへの意見や要望もあるため、今後のサイト改善やコンテンツ制作に生かしていく。

回答者のプロファイル

  • 年齢
  • 家族構成
  • 現在の居住形態

回答者の購入希望物件

  • 購入希望の物件種別
  • 新築・中古の希望

調査概要

調査時期 : 2023年7月3日(月)~7月16日(日) 有効回答数: 1,964
調査対象 : 不動産情報サイト「ノムコム」会員 調査方法: インターネット上でのアンケート回答

※本アンケートを転載したい、複写したい等、ご利用に関するお問い合わせは、野村不動産ソリューションズ経営企画部へお願いします。