市況・レポート
#70m2換算価格推移#不動産市況#中古マンション#価格動向#東京カンテイ#社会動向・調査
2020.10.22
2020年9月の首都圏中古マンション価格は、全域でプラスとなったことで前年比+1.2%の3,723万円と再び上昇し、5ヵ月ぶりに3,700万円台を回復した。
都県別で見ると、東京都では+0.8%の5,194万円と3ヵ月連続の上昇、埼玉県(+0.7%、2,291万円)も引き続きプラスとなった。また、神奈川県(+1.2%、2,861万円)や千葉県(+2.1%、2,137万円)では1%以上の上昇を示すなど、後述の主要都市を中心に下落の兆候は見られない。
近畿圏平均は強含んだ大阪エリアが牽引する形で、前月比+0.4%の2,471万円と5月以降は緩やかながら上昇傾向で推移している。大阪府では+0.2%の2,651万円と再び上昇、5月以降は2,600万円台半ばの水準で概ね安定している。一方、兵庫県では-0.2%の2,160万円と僅かながら引き続き弱含んだ。
中部圏平均は前月比-0.5%の1,948万円、愛知県では+0.2%の2,082万円と異なる動きを見せたが、水準自体に大きな変化は生じていない。
首都圏主要都市の中古マンション価格は、東京23区で前月比+1.0%の5,827万円と3ヵ月連続で上昇した。また、横浜市(+1.1%、3,121万円)やさいたま市(+1.0%、2,740万円)ではプラスに転じ、千葉市(+1.7%、1,982万円)でも再び上昇したことで、それぞれ7月を上回る水準まで持ち直している。
近畿圏主要都市の価格は、大阪市で前月比+0.7%の3,426万円と再び上昇したものの7月の水準までには至らず、昨年12月に記録した直近の最高値(3,456万円)を下回り続けている。
一方、神戸市では-1.6%の2,196万円と再び弱含み、下落率自体も拡大した。9ヵ月ぶりに2,200万円を割り込むなど、大阪市と同様に上値が重い状況となっている。
名古屋市では前月比-0.3%の2,340万円と小幅ながら再び下落した。築10年以内の事例は比較的堅調に推移しているが、築年数が古い事例(特に4割超の事例シェアを占める築30年超の事例)では横ばい~弱含みとなっている。
都心6区は前月比+0.9%の8,582万円と、3ヵ月連続で上昇した。千代田区と港区以外では築浅事例の増加も相俟って、2%~3%の上昇率を示している。周辺エリアでも小幅ながら引き続きプラスとなったが、各エリア内においては価格の動きに濃淡が見られる。
大阪市中心部では概ね横ばいの4,525万円となっており、築年数が古い事例から順次上値が重くなりつつある。また、名古屋市中心部では+0.1%の2,960万円と僅かに上昇したが、7月の水準を回復するまでには至らず、前年同月比も引き続きマイナスとなった。
※「流通戸数」とは正味の在庫数であり、同月・同一住戸での重複事例を除外して算出しているため、これらを累計して算出する流通事例数を概して下回る。
※「価格改定シェア」とは、各月での中古マンション流通戸数のうち直近3ヵ月間において一度でも値下げを行った住戸の割合である。また、これら住戸において当該期間で最も高い売出価格と最も安い売出価格から「値下げ率」を算出している。
※「流通戸数」とは正味の在庫数であり、同月・同一住戸での重複事例を除外して算出しているため、これらを累計して算出する流通事例数を概して下回る。
※「価格改定シェア」とは、各月での中古マンション流通戸数のうち直近3ヵ月間において一度でも値下げを行った住戸の割合である。また、これら住戸において当該期間で最も高い売出価格と最も安い売出価格から「値下げ率」を算出している。
※「流通戸数」とは正味の在庫数であり、同月・同一住戸での重複事例を除外して算出しているため、これらを累計して算出する流通事例数を概して下回る。
※「価格改定シェア」とは、各月での中古マンション流通戸数のうち直近3ヵ月間において一度でも値下げを行った住戸の割合である。また、これら住戸において当該期間で最も高い売出価格と最も安い売出価格から「値下げ率」を算出している。
※詳細なデータや分析内容についてはこちらのプレスリリースをご覧下さい
※流通戸数・価格改定シェア・値下げ率の推移はこちらをご参照下さい
データについては無断で転載、利用することを禁じます。
物件を買う
物件を売る
エリア情報