2020年10月の首都圏中古マンション価格は、東京都が牽引する形で前年比+0.6%の3,744万円と引き続き上昇した。都県別で見ると、東京都では+0.9%の5,243万円と4ヵ月連続で上昇したのに対して、神奈川県(-0.4%、2,850万円)や千葉県(-1.0%、2,115万円)では再び下落、埼玉県では-0.2%の2,287万円と僅かながら3ヵ月ぶりにマイナスを示した。東京都下や周辺3県に位置する近郊~郊外エリアではトレンドに力強さが見られない。
近畿圏平均は大阪エリアの弱含みや事例シェア縮小が影響し、前月比-0.2%の2,465万円と僅かながら6ヵ月ぶりに弱含んだ。大阪府では-0.5%の2,638万円と再び下落するも、5月以降続く2,600万円台半ばの価格水準に大きな変化は生じていない。一方、兵庫県では+0.2%の2,164万円と、6月以降は目立った動きもなく安定している。
中部圏平均は前月比-0.7%の1,935万円、愛知県では-1.2%の2,058万円と揃って下落した。なお、愛知県の前年同月比は7ヵ月連続でマイナスを示している。
首都圏主要都市の中古マンション価格はいずれも小幅な変動ではあるが、東京23区で前月比+0.5%の5,855万円と4ヵ月連続で上昇した。また、千葉市でも+0.4%の1,990万円と引き続き上昇した一方で、横浜市(-0.5%、3,106万円)やさいたま市(-0.5%、2,725万円)では再び下落した。年初からの価格の上昇幅は東京23区が193万円で、横浜市(36万円)やさいたま市(27万円)、千葉市(72万円)に比べて突出している。
近畿圏主要都市の価格は、大阪市で前月比-0.5%の3,409万円と再び下落し、4月以降は3,400万円台の前半で上値が重い状況となっている。また、神戸市では-0.2%の2,192万円と僅かながら下落傾向を示しており、大阪市よりも幾分か天井感が強い。
名古屋市では前月比-0.4%の2,331万円と小幅ながら3ヵ月連続で下落した。事例シェアの8割以上を占める築10年超の物件において、それぞれの築年帯の価格水準が年初以来弱含みで推移しており、市平均の価格トレンドにも強い影響を及ぼしている。
都心6区は前月比-0.4%の8,546万円と、小幅ながら4ヵ月ぶりに下落した。各行政区では平均築年数が進んだ港区や渋谷区のみマイナスとなった。周辺エリアではそれぞれ上昇傾向を示しており、特に目黒区や品川区などを含む城南エリアでは比較的高い上昇率となった。
大阪市中心部では-0.4%の4,508万円と再び下落、牽引してきた築浅物件でも天井感が強まってきている。
また、名古屋市中心部では+0.1%の2,962万円と僅かに強含んだが、本格的に価格水準が押し上がる動きは見られず、現水準での安定推移が続いている。
※「流通戸数」とは正味の在庫数であり、同月・同一住戸での重複事例を除外して算出しているため、これらを累計して算出する流通事例数を概して下回る。
※「価格改定シェア」とは、各月での中古マンション流通戸数のうち直近3ヵ月間において一度でも値下げを行った住戸の割合である。また、これら住戸において当該期間で最も高い売出価格と最も安い売出価格から「値下げ率」を算出している。
※「流通戸数」とは正味の在庫数であり、同月・同一住戸での重複事例を除外して算出しているため、これらを累計して算出する流通事例数を概して下回る。
※「価格改定シェア」とは、各月での中古マンション流通戸数のうち直近3ヵ月間において一度でも値下げを行った住戸の割合である。また、これら住戸において当該期間で最も高い売出価格と最も安い売出価格から「値下げ率」を算出している。
※「流通戸数」とは正味の在庫数であり、同月・同一住戸での重複事例を除外して算出しているため、これらを累計して算出する流通事例数を概して下回る。
※「価格改定シェア」とは、各月での中古マンション流通戸数のうち直近3ヵ月間において一度でも値下げを行った住戸の割合である。また、これら住戸において当該期間で最も高い売出価格と最も安い売出価格から「値下げ率」を算出している。
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