2021年9月の首都圏中古マンション価格は、1都3県の全てがプラスとなった影響から、前月比+1.5%の4,305万円と5ヵ月連続で上昇した。都県別で見ると、東京都では+0.8%の5,876万円と15ヵ月連続で上昇、この3ヵ月間は前年同月比が+13%前後と高い水準を示している。
神奈川県(+0.1%、3,204万円)は僅かな上昇に留まったが、埼玉県(+1.8%、2,619万円)や千葉県(+1.8%、2,384万円)では比較的大きい上昇率となった。全域において前年同月より10%以上も価格水準が押し上がっている状況は依然として続いている。
近畿圏平均は主要エリアが上昇傾向で推移しているために、前月比+0.7%の2,653万円と11ヵ月連続で上昇した。大阪府では+1.2%の2,893万円と、8ヵ月連続のプラスを示した。また、兵庫県では+0.4%の2,304万円と小幅ながら3ヵ月連続で上昇している。
中部圏平均は前月比-0.2%の2,137万円、愛知県では-0.5%の2,253万円と、ともに上昇傾向が一服したものの、依然として前年同月に比べて高い水準は維持している。
首都圏主要都市の中古マンション価格は、東京23区で前月比+0.1%の6,435万円と僅かながら15ヵ月連続で上昇した。また、さいたま市(+3.1%、3,197万円)や千葉市(+3.0%、2,179万円)では比較的大幅な上昇を見せており、特にさいたま市における前年同月比は主要都市の中でも突出している。
一方、横浜市では-0.4%の3,492万円と小幅ながら5ヵ月ぶりに下落したが、依然として前年同月よりも10%以上も高い水準を保っている。
近畿圏主要都市の価格は、大阪市で前月比+0.3%の3,684万円と小幅ながら引き続き上昇し、2ヵ月連続で最高値を更新している。一方、神戸市では横ばいの2,257万円と目立った動きはなかった。前年同月比の上昇率は他の主要都市に比べて小さく、概ね2,200万円台の半ばで安定した推移が続いている。
名古屋市では前月比-0.9%の2,545万円と、4ヵ月ぶりに下落した。前年同月からの価格上昇度合いを見る限り、東京23区や大阪市に比べてさほど大差がない状況にある。
都心6区は前月比-0.1%の9,239万円と反落し、連続上昇は10ヵ月間でストップした。
一方、周辺エリアにおいては依然として上昇傾向を維持している。東京23区においては、在庫数(流通戸数)が4ヵ月連続で増加しており、価格改定シェアや値下げ率もやや拡大する動きを見せている。
大阪市中心部では+0.5%の4,826万円と、小幅ながら前月に引き続き上昇した。名古屋市中心部では-0.7%の3,284万円と4ヵ月ぶりに下落したものの、前年同月比は+10.9%と二桁上昇を保っている。
※「流通戸数」とは正味の在庫数であり、同月・同一住戸での重複事例を除外して算出しているため、これらを累計して算出する流通事例数を概して下回る。
※「価格改定シェア」とは、各月での中古マンション流通戸数のうち直近3ヵ月間において一度でも値下げを行った住戸の割合である。また、これら住戸において当該期間で最も高い売出価格と最も安い売出価格から「値下げ率」を算出している。
※「流通戸数」とは正味の在庫数であり、同月・同一住戸での重複事例を除外して算出しているため、これらを累計して算出する流通事例数を概して下回る。
※「価格改定シェア」とは、各月での中古マンション流通戸数のうち直近3ヵ月間において一度でも値下げを行った住戸の割合である。また、これら住戸において当該期間で最も高い売出価格と最も安い売出価格から「値下げ率」を算出している。
※「流通戸数」とは正味の在庫数であり、同月・同一住戸での重複事例を除外して算出しているため、これらを累計して算出する流通事例数を概して下回る。
※「価格改定シェア」とは、各月での中古マンション流通戸数のうち直近3ヵ月間において一度でも値下げを行った住戸の割合である。また、これら住戸において当該期間で最も高い売出価格と最も安い売出価格から「値下げ率」を算出している。
※詳細なデータや分析内容についてはこちらのプレスリリースをご覧下さい
※流通戸数・価格改定シェア・値下げ率の推移はこちらをご参照下さい
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