10月首都圏前月比-0.4%の4,760万円、都区部は都心部のみ9ヵ月連続のプラス
下落傾向の近畿圏では前年同月比もマイナス中部圏も前年同月と同じ水準に
2023年10月の首都圏中古マンション価格は、東京都の事例シェア縮小に歯止めが掛からない状況が続いたために、前月比-0.4%の4,760万円と小幅ながら再び下落して前年同月の水準を下回った。
都県別で見ると、東京都では+0.3%の6,433万円と前月に引き続き上昇した。一方、神奈川県(-0.2%、3,680万円)や埼玉県(-0.7%、2,996万円)では再び下落し、千葉県(-0.8%、2,749万円)は7月以降下落傾向で推移している。
近畿圏平均は前月比-0.7%の2,865万円と3ヵ月連続で下落して下落率自体も徐々に拡大、首都圏と同じく前年同月比がマイナスに転じている。
大阪府では-0.4%の3,060万円と小幅ながら6ヵ月連続で下落し、8月以降は前年同月を下回る状況となっている。また、兵庫県でも-0.8%の2,497万円と3ヵ月連続でマイナスを示している。
中部圏平均は前月比+0.2%の2,251万円、愛知県では-0.1%の2,389万円とそれぞれ僅かな変動に留まった。いずれも前年同月と同じ水準まで下げてきている。
首都圏主要都市の中古マンション価格は、東京23区で前月比+0.5%の7,132万円と小幅ながら引き続き上昇、横浜市(+0.3%、3,824万円)でも僅かに上値を伸ばした。
一方、千葉市(-0.4%、2,471万円)では再び下落したことで8月と同程度まで水準を下げており、さいたま市(-1.1%、3,812万円)に至っては平均築年数がやや進んだことも影響して3ヵ月連続でマイナスを示している。
近畿圏主要都市の価格は、大阪市で前月比+0.3%の3,867万円と僅かながら6ヵ月ぶりに上昇したが、前年同月比は引き続きマイナスを示したままである。
一方、神戸市では-0.3%の2,609万円と僅かながら3ヵ月連続で下落し、前年同月からの上昇率は急激に縮小しつつある。
名古屋市では前月比-0.3%の2,755万円と4ヵ月連続で下落し、前年同月比もマイナスに転じた。高水準で推移し続けているものの、既にピークアウトしたものとみられる。
都心6区は前月比+1.8%の10,791万円と9ヵ月連続で上昇した。対照的に周辺エリアは横ばい~弱含みとなっており、再び都心部の"独り勝ち"の様相が鮮明化している。
なお、城北・城東エリアに関しては9月を境に前年同月比がマイナスに転じており、水面下でも価格改定シェアや値下げ率の良化に鈍さが見られる。
大阪市中心部では-0.6%の5,291万円と3ヵ月連続のマイナス、名古屋市中心部では引き続き平均築年数がやや進んだこともあり-1.0%の3,616万円と下落して前年同月の水準を下回った。
※「流通戸数」とは正味の在庫数であり、同月・同一住戸での重複事例を除外して算出しているため、これらを累計して算出する流通事例数を概して下回る。
※「価格改定シェア」とは、各月での中古マンション継続流通戸数のうち直近3ヵ月間において一度でも値下げを行った住戸の割合である。また、これら住戸において当該期間で最も高い売出価格と最も安い売出価格から「値下げ率」を算出している。
※「流通戸数」とは正味の在庫数であり、同月・同一住戸での重複事例を除外して算出しているため、これらを累計して算出する流通事例数を概して下回る。
※「価格改定シェア」とは、各月での中古マンション継続流通戸数のうち直近3ヵ月間において一度でも値下げを行った住戸の割合である。また、これら住戸において当該期間で最も高い売出価格と最も安い売出価格から「値下げ率」を算出している。
※「流通戸数」とは正味の在庫数であり、同月・同一住戸での重複事例を除外して算出しているため、これらを累計して算出する流通事例数を概して下回る。
※「価格改定シェア」とは、各月での中古マンション継続流通戸数のうち直近3ヵ月間において一度でも値下げを行った住戸の割合である。また、これら住戸において当該期間で最も高い売出価格と最も安い売出価格から「値下げ率」を算出している。
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