11月首都圏前月比-0.8%の4,724万円、都心部では2月以降の上昇傾向が続く
近畿圏では主要エリアの弱含みで引き続き下落中部圏も前年同月比がマイナスに
2023年11月の首都圏中古マンション価格は、全域的な弱含みや東京都の事例シェア縮小などが影響し、前月比-0.8%の4,724万円と引き続き下落した。都県別で見ると、東京都では-0.4%の6,408万円と小幅ながら3ヵ月ぶりにマイナスを示している。
また、神奈川県(-0.6%、3,657万円)や埼玉県(-0.1%、2,992万円)、千葉県(-1.6%、2,704万円)ではいずれも前月に引き続き下落、前年同月比もマイナスに転じている。
近畿圏平均は前月比-0.5%の2,852万円と4ヵ月連続で下落し、前年同月比も-1.2%まで拡大した。大阪府では-0.6%の3,043万円と7ヵ月連続で下落、前年同月比も8月以降はマイナスが続いており、下落率自体は拡大傾向にある。
また、兵庫県でも-1.0%の2,473万円と4ヵ月連続で下落したことで、大阪府と同じく前年同月の水準を下回り始めている。
中部圏平均は前月比-0.4%の2,242万円、愛知県では-0.5%の2,378万円と揃って下落し、他の都市圏と同様に前年同月比はマイナスに転じている。
首都圏主要都市の中古マンション価格は、東京23区で前月比+0.1%の7,136万円と僅かながら3ヵ月連続で上昇した。
一方、千葉市では横ばいの2,471万円、横浜市では-0.8%の3,795万円と3ヵ月ぶりに下落、さいたま市では平均築年数がやや進んだことも相俟って-1.7%の3,748万円と4ヵ月連続で下落するなど、前述した東京23区とは明らかに異なる動きを見せている。
近畿圏主要都市の価格は、大阪市で前月比-0.4%の3,852万円と小幅ながら2ヵ月ぶりに下落し、前年同月比も-2.7%まで拡大している。
また、神戸市では-0.7%の2,590万円と4ヵ月連続で下落、8月まで二桁以上のプラスを示していた前年同月比はここ3ヵ月間で急激に縮小してきており、今月は+3.6%まで下振れた。
名古屋市では前月比-0.4%の2,744万円と小幅ながら5ヵ月連続で下落し、前年同月比も-2.0%まで拡大した。同市中心部では今春を境に弱含みで推移している。
都心6区は前月比+1.0%の10,896万円と10ヵ月連続で上昇した。一方、城南・城西エリアでは3ヵ月ぶりに下落、城北・城東エリアではやや持ち直すも前年同月を下回る状況が続いている。
流通戸数・価格改定シェア・値下げ率を見る限りでは都心部において上昇トレンドが鈍化するような兆しは今のところ見られない。
大阪市中心部では平均築年数がやや進んだこともあり-0.6%の5,261万円と4ヵ月連続で下落し、前年同月比もマイナスに転じた。また、名古屋市中心部では-0.7%の3,592万円と3ヵ月連続で下落している。
※「流通戸数」とは正味の在庫数であり、同月・同一住戸での重複事例を除外して算出しているため、これらを累計して算出する流通事例数を概して下回る。
※「価格改定シェア」とは、各月での中古マンション継続流通戸数のうち直近3ヵ月間において一度でも値下げを行った住戸の割合である。また、これら住戸において当該期間で最も高い売出価格と最も安い売出価格から「値下げ率」を算出している。
※「流通戸数」とは正味の在庫数であり、同月・同一住戸での重複事例を除外して算出しているため、これらを累計して算出する流通事例数を概して下回る。
※「価格改定シェア」とは、各月での中古マンション継続流通戸数のうち直近3ヵ月間において一度でも値下げを行った住戸の割合である。また、これら住戸において当該期間で最も高い売出価格と最も安い売出価格から「値下げ率」を算出している。
※「流通戸数」とは正味の在庫数であり、同月・同一住戸での重複事例を除外して算出しているため、これらを累計して算出する流通事例数を概して下回る。
※「価格改定シェア」とは、各月での中古マンション継続流通戸数のうち直近3ヵ月間において一度でも値下げを行った住戸の割合である。また、これら住戸において当該期間で最も高い売出価格と最も安い売出価格から「値下げ率」を算出している。
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