2021年12月の首都圏中古マンション価格は、3ヵ月ぶりに1都3県の全てでプラスとなったことで、前月比+1.8%の4,498万円と8ヵ月連続で上昇した。都県別で見ると、東京都では+1.5%の6,058万円と18ヵ月連続で上昇し、6,000万円の大台に達した。神奈川県(+1.6%、3,337万円)や埼玉県(+0.6%、2,704万円)でも上昇トレンドを示している。また、築浅事例が減少した千葉県(+0.3%、2,369万円)でも小幅ながら上昇となった。
近畿圏平均は主要エリアが押し上げる形で、前月比+1.2%の2,732万円と14ヵ月連続で上昇した。大阪府では+0.6%の2,956万円と小幅ながら11ヵ月連続で上昇、前年同月比もこの3ヵ月間は二桁プラスとなっている。また、兵庫県(+1.7%、2,357万円)でも7月以降の上昇トレンドを維持している。
中部圏平均は前月比+1.2%の2,168万円、愛知県では+0.9%の2,291万円と持ち直して年初来高値を更新した。前年同月比も概ね10%前後のプラスを示している。
首都圏主要都市の中古マンション価格は、東京23区で前月比+1.2%の6,602万円と18ヵ月連続で上昇した。横浜市(+1.7%、3,636万円)やさいたま市(+1.4%、3,312万円)でも1%以上の上昇率を示している。
この1年間で東京23区や横浜市では1割ほど、さいたま市では2割ほど価格水準が押し上がっている。一方、千葉市では+0.6%の2,101万円と3ヵ月ぶりに上昇して10月の水準まで持ち直している。
近畿圏主要都市の価格は、大阪市で前月比+1.2%の3,763万円と上昇、年初来高値を更新した。また、神戸市では+2.3%の2,359万円と3ヵ月連続プラス、上昇率も拡大している。
名古屋市では前月比+1.2%の2,630万円と、3ヵ月連続で上昇した。10月を境に前年同月比は10%以上のプラスを示しており、前述の東京23区や横浜市と同様に価格水準が大幅に押し上がっている。
都心6区は前月比+0.5%の9,411万円と小幅ながら3ヵ月連続で上昇、周辺エリアではいずれも1%以上のプラスとなった。表面上は堅調なトレンドを見せているが、価格水準が高い行政区を中心に上値が重く、価格改定シェアや値下げ率も本格的に縮小しているわけではなく、水面下の動きはあくまで小康状態にある。
大阪市中心部では+1.0%の4,863万円と引き続き上昇、名古屋市中心部では築古事例の減少もあって+2.1%の3,474万円と比較的大きく上昇している。
※「流通戸数」とは正味の在庫数であり、同月・同一住戸での重複事例を除外して算出しているため、これらを累計して算出する流通事例数を概して下回る。
※「価格改定シェア」とは、各月での中古マンション流通戸数のうち直近3ヵ月間において一度でも値下げを行った住戸の割合である。また、これら住戸において当該期間で最も高い売出価格と最も安い売出価格から「値下げ率」を算出している。
※「流通戸数」とは正味の在庫数であり、同月・同一住戸での重複事例を除外して算出しているため、これらを累計して算出する流通事例数を概して下回る。
※「価格改定シェア」とは、各月での中古マンション流通戸数のうち直近3ヵ月間において一度でも値下げを行った住戸の割合である。また、これら住戸において当該期間で最も高い売出価格と最も安い売出価格から「値下げ率」を算出している。
※「流通戸数」とは正味の在庫数であり、同月・同一住戸での重複事例を除外して算出しているため、これらを累計して算出する流通事例数を概して下回る。
※「価格改定シェア」とは、各月での中古マンション流通戸数のうち直近3ヵ月間において一度でも値下げを行った住戸の割合である。また、これら住戸において当該期間で最も高い売出価格と最も安い売出価格から「値下げ率」を算出している。
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