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2022.05.09

Kantei eye 2021年中古マンションのリセールバリュー(首都圏)

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2021年のリセールバリュー最高駅は「六本木一丁目」の211.1%
対象345駅のうち100%超えは302駅、資産価値が1割以上目減りした駅は僅か13駅

首都圏平均は119.8%、新築分譲時よりも資産価値が上昇した駅は東京都下や周辺3県にも数多く分布

首都圏においてリセールバリューが算出可能だった駅は345駅で、その平均値は119.8%となった。対象物件が分譲された当時は直近に比べて割安感が強い販売価格となっていたものの、2013年以降の価格高騰局面においては新築・中古マンションともに価格が上昇、さらに最近ではコロナ以前に比べて1割ほど水準が押し上がったことでリセールバリューの数値も大きく上振れる結果となった。

中古マンションの価格上昇が著しい代表的なエリアとしては、これまで東京都心部や横浜エリアなどが挙がっていたが、現在はその外周エリアにも及んできている。

主要駅におけるリセールバリューを色分けした路線図を見ると、青色で示されたリセールバリューが100%以上の駅(=新築分譲時の価格以上で中古流通している駅)は、JR山手線エリアやミニ都心の横浜エリアに留まらず、東京都下や周辺3県の広い範囲に分布している様子が確認できる。

もちろん、同じ青色でも立地優位性や交通利便性が高い前者の方がリセールバリューの数値は高く、新築分譲時に比べて中古流通時の価格が5割以上も上昇しているケースも珍しくはない。一方、新築分譲時よりも資産価値が目減りしている駅を見てみると、その多くは郊外ターミナル駅以遠に位置していたり、都心部までのアクセスに乗り換えが必要であるなど、通勤時間が相応にかかる駅となっている。

対象となった345駅の内訳を見ると、青色が302駅(シェア87.5%)、緑色が30駅(同8.7%)で、全体の4割強の主要駅が首都圏平均のリセールバリューを上回っていた。一方、資産価値が1割以上目減りした駅をそれぞれ見てみると、橙色が9駅(同2.6%)、赤色が1駅(同0.3%)、桃色が3駅(同0.9%)で、全てを合わせても僅か13駅しかなく、大半の駅で資産価値が維持あるいは上昇している状況にある。

上位駅のうち「六本木一丁目」を含む港区が最多の9駅、渋谷区も4駅を数える東京23区以外は2駅

2021年に最もリセールバリューが高かった駅は東京メトロ南北線「六本木一丁目」の211.1%で、築10年中古流通時のマンション価格が新築分譲時に比べて2倍以上にも値上がりしていた計算となる。

新築分譲時のマンション価格は坪483.6万円で、周辺の「六本木」(492.9万円)や「麻布十番」(458.8万円)などと同じく立地相応にかなり高額であったが、該当物件はいずれも都心一等地の駅勢圏かつ駅近の大規模タワーマンションという好条件から非常に高い希少性を有しているために、築後10年を経ていながらも坪1,000万円を超える資産価値を誇っている。

ランキング上位30駅の内訳を見ると、3Aエリア(麻布、赤坂、青山)をはじめ富裕層から高い人気を集める高級住宅地が存在する港区が最多の9駅、次いで駅前の大規模再開発によってポテンシャルが高まった「渋谷」や全国的にも高い知名度を誇る「代官山」などを擁する渋谷区も4駅を数える。

この他にはJR山手線エリアに位置する駅(特にターミナル駅やその周辺であったり、地ぐらいが良好な人気住宅地)が多く登場してきており、「片瀬江ノ島」「桜木町」といった東京23区以外の駅もランクインしている。

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提供:東京カンテイ
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