マンションデータPlus

ネットで住み替えノムコム nomu.com

特集コラム

#インテリア・レッスン

2021.05.13

新しい住まいとともに「家具」も検討したい!失敗しない選び方・考え方

  • facebookでシェア
  • twitterでシェア

新居が決まり、新しい暮らしを始めようとする際に、「家具」を選ぶ楽しみに想像を膨らませる人も多いのではないでしょうか。一方で、手持ちの家具は新居に合うのか、それとも家具を一新したほうがいいのか、悩む人もいるでしょう。

今回は、これから新居とともに家具を検討したい人へ「家具」の選び方や考え方について、野村不動産インテリアサロンに在籍するインテリアアドバイザー・佐藤 ゆり子がお届けします。

家具には、どんな種類のものがある?

まず「家具」と聞いてイメージするものにはどのようなものがあるでしょうか。

多くの人がイメージしやすいテーブルや椅子、ソファなどのほか、チェストやキャビネットなどの収納家具もあります。いずれも必要な場所にそのまま置いて使用する「置き家具」ですが、家具には部屋の壁に固定する形で製作する「造作家具」「システム収納家具」もあります。

造作家具は、サイズやデザイン、必要な機能などを家族の好みや住まいに合わせて調整できます。内装とともにプランを立てられるので、室内空間全体の一体感が格段にアップするでしょう。また、造作家具は扉の形状や材質なども全てオーダーになりますが、「システム収納家具」といって家具メーカーが用意した豊富なサイズ展開のパーツを組み合わせてつくり上げるものもあります。

システム収納家具の例。カンディハウスのシステム収納家具『am』(左)と、CUUMA(クーマ)のシステム収納家具(右)

置き家具は、意匠性の高いものが多く、既に仕上がっているものを見て選べるため、インテリアのイメージを描きやすいでしょう。サイズや色・デザインが魅力的なので、空間に調和するもののセレクトや、他のものとのコーディネートを楽しむことができます。

椅子やテーブル、ソファなどの置き家具は、魅力的なデザインのものが多い

私たちインテリアアドバイザーは、置き家具や造作家具、システム収納家具それぞれの特徴を上手に取り入れて、全体として使いやすく魅力的な住まいになるようお手伝いをしています。

失敗しない家具選びのために必要なことは?

実際に置き家具を選んだり、造作家具やシステム収納家具について検討したい場合に、何から始めればいいのでしょうか。私は、長く使っていくものだからこそ、実際に多くの家具を「体感」することをおすすめしています。なぜなら、素材感や使い心地など、家具は実物を見ないとわからないことが多いからです。

もちろん、雑誌やカタログ、WEBサイトなどでイメージを固めることは大切ですが、店舗や家具メーカーのショールームへ足を運んで、家具に触れてみてはいかがでしょうか。例えばチェアやソファは、実際の座り心地を試してみた上で自分にとってのお気に入りをセレクトすることをおすすめします。そのようにして選んだ家具は、実際に購入した後の暮らしの中で、心地良さを感じることができます。お気に入りのチェアやソファに座ったときに味わう感覚、その瞬間の積み重ねが「家を買ってよかった」という気持ちにつながっていくと思います。

一度は座ってみて欲しい、憧れのチェアの一例

また、ぜひ多くの人に触れてみて欲しいのが、『FLEXFORM』『B&B Italia』『Minotti』などの有名ブランドの家具です。家具を選ぶときの視野が広がりますし、知識が深まれば、家具選びがもっと楽しくなることでしょう。

さらに、ショールームには部屋づくりのヒントがたくさんあります。家具そのものは言うまでもなく、スタンド・ペンダント照明・グリーンなど多彩なアイテムでコーディネートされたインテリアが、家具のレイアウトや住まいづくりの参考になります。

B&B ItaliaやMinottiなど、世界の有名ブランドのショールームは必見

このような有名ブランドに限らず、お客さまの中には「どのメーカーのショールームに行けばいいのかわからない」「初めて行くのに自分たちだけでは入りづらい」とおっしゃる方も多くいます。そのような場合には、さまざまな家具メーカーの中から、お客さまに合ったおすすめのショールームの紹介や、ご要望があれば予約をしたり、同行をしたりしています。また、実際に「見て」「触れて」「試す」ことができる機会として、数カ月に一度定期的に開催している「ファニチャーフェア」を案内しています。

よくある悩みを知って、家具選びの不安をなくそう

インテリアの中でも、特にライフスタイルに直結するのが家具選びです。手持ちの家具を新居に持って行くのがいいのか、新しいものに買い換えるべきか、家具のレイアウトはどのようにすべきか、などの悩みも多く耳にします。家具選びをスムーズに進めるために、よくある悩みとその解決法を紹介します。

お悩み(1):手持ちの家具が新居に合うかどうか不安
今まで使っていた家具の中には思い入れが強いものもあると思います。もちろん新居で引き続きご使用いただくことができます。私たちインテリアアドバイザーは、お客さまに家具のサイズや雰囲気を伺い、ご希望に合ったコーディネートを提案します。

例えば、新居や新しく購入したい家具と手持ちの家具のデザインテイストが異なる場合、レイアウトを工夫したり、テイストをミックスしたり、手持ちの家具をアクセントにしたりするなど、全体のバランスを考えてコーディネートいたします。だからこそ、私はお客さまに、長く使いたい手持ちの家具のことも、ぜひ遠慮なく相談していただきたいと思っています。

新居の階数・眺望・室内に差し込む光も想像してコーディネート

お悩み(2):収納量と見栄えのどちらを優先すべき?
間取りや家具のレイアウトを考える際には「収納がもっと欲しい」といったご要望が出ることも少なくありません。置き家具だけではあまり収納スペースは増えないので、結果、収納を優先するか、インテリアとしての見た目を優先するかという選択に迫られることもあります。

そのような場合には、システム収納家具や造作家具をひとつの収納スペースとして考えるといいでしょう。これらの家具は間取りに合わせてつくることができるため、動線を妨げないよう柔軟に設置場所を考えることができます。「壁一面を造作家具で収納にすると狭く感じるのでは」と気になる人もいるかもしれませんが、その点はカラーや素材、高さなどを調整することにより、圧迫感を減らすことができます。

例えば、リビングの壁に造作家具を検討する場合、扉を部分的に減らしたり、ガラスやミラーなど材質の異なるものを取り入れたり、どこかにアイキャッチをつくるなど、「抜け」を意識したコーディネートによって空間がすっきりします。「フォーカルポイント(視線が集まる見せ場)」を意識したバランスのさじ加減は、インテリアを綺麗にまとめる鍵のひとつとなることもあります。

リビングの壁面収納の例。あえて壁を見せたり、素材を変えたりすることで圧迫感を感じさせないようにしている

インテリアのプロに相談して、住まいに合った家具選びを

理想のライフスタイルを実現するためには、豊富な専門知識をもつインテリアのプロに頼る、相談する、という選択肢もあれば心強いことでしょう。私たちインテリアアドバイザーは、お客さまがスムーズに気持ちよくお住まいいただけるように、家具選びをはじめ、インテリアコーディネートのサポートをさせていただいています。野村不動産の「インテリアセレクション」は、こうしたインテリアのお悩みや課題をインテリアアドバイザーに相談いただきながら、手配や設置までをトータルでお任せいただくことができるサービスです。

くつろいだ雰囲気の中でプロのインテリアアドバイザーに相談可能

東京・西新宿にある「野村不動産インテリアサロン」には、テーブルや椅子などの置き家具からシステム収納家具、造作家具まで、さまざまな商品の展示をしております。サンプルをもとに購入すべき家具の方針を検討いただき、さらに、プロのインテリアアドバイザーがショールームの見学手配や採寸・納品まで一貫して窓口となり、対応いたします。

インテリアサロンのエントランス(左)と「ファニチャーゾーン」(右)の様子

また、年に3回ほどを目安に開催している「ファニチャーフェア」や「ファニチャーキャンペーン」は、期間限定のご優待価格にてご案内できる機会です。インテリアサロン、ファニチャーフェアともに、来場は新型コロナウイルス対策を万全にした完全予約制です。インテリアアドバイザーとともにゆったりと、いくつものショップを巡った時と同様の満足感でインテリアを選んでいただけることでしょう。

■野村不動産「インテリアセレクション」活用のメリット

サービスの詳細についてはこちらからご覧ください。

佐藤ゆり子(さとう・ゆりこ)

佐藤ゆり子(さとう・ゆりこ)

野村不動産インテリアサロン所属。インテリアコーディネーター。
住宅メーカーに勤めて以来、デザイン事務所、家具メーカー勤務を経て、百貨店のお客さま邸のコーディネートを担当。
「毎年発表される海外トレンドの華やかな部分を取り入れながら、職人さんや現場管理、物件マネージャー、メーカー担当など、多くの方々と一緒にお客様満足を目指すところに仕事のやりがいを感じています。」

  • facebookでシェア
  • twitterでシェア

PAGE TOP