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都心マンションのリセールバリューは国際的にも高い?

2013年5月27日

都心部の中古マンションが先行して値上がりを始めているようです。全体が下落基調の時も値下がりしにくいともいわれます。なぜ都心マンションの資産価値は高いのでしょうか。その理由と選ぶ際の注意点を紹介します。

住みかえ志向が強い富裕層はリセールバリューを重視する

都心の中古マンションのリセールバリューが高いといわれる理由は、住まい手のニーズの面からも考えることができます。


都心には自由なライフスタイルがあり、多様な売買が行われている

億ションのような高額物件を購入する富裕層は、最初から買いかえを想定して「リセールバリューの高い物件」を条件に選ぶケースが少なくありません。なかには3年、5年といった短期間に買いかえる人もいます。「家族構成が変わったから」ではなく、単に「この場所に飽きたから」「眺望に新鮮さがなくなったから」といった理由で住まいを移すのです。

また、自宅を売らずに貸して、別の物件を新たに購入するというケースもあります。そのため、投資目的ではなくても「いくらで貸せるか」のアドバイスを求められるケースも少なくありません。従来の住まい方にとらわれない自由なライフスタイルの買い手が集まる都心であっても、リセールバリューの高くない物件は売れにくくなり、あまり流通しなくなるといえます。

価格だけでなく、ランニングコストに注意

都心の中古マンションは当然ながら高額になります。ただ、かつてのバブル期に比べればかなり値下がりしているため、サラリーマンでも買える価格帯の物件も出回っています。たとえば、昔の「億ション」でも5,000万~6,000万円程度で購入できるものがあるのです。

こうした物件を選ぶ際に注意したいのは、価格は下がっていても管理費は億ション時代のままのケースが少なくないことです。月額5~6万円は当たり前、なかには10万円というマンションもあります。管理費が高いのは、それだけ共用施設やフロントサービスが充実していることの裏返しですが、その支払いに対応できるかどうかが問題です。

築年数が古くなれば修繕積立金も高くなります。購入する時は、ローン返済以外にかかるランニングコストの水準も併せて検討すべきでしょう。

なお、都心でも、総戸数が多いタワーマンションは1戸当たりの管理費が抑えられている場合もあります。しかも、タワーマンションのリセールバリューは通常の中高層マンションに比べて一般に落ちにくいといわれます。こうした物件に目を付けるのも一つの選択でしょう。

ただし、タワーマンションでも、隣接地に空地などがあり別のビルが建つことが予想できる場合は、眺望の良さが損なわれてリセールバリューに影響するおそれもあります。物件ごとによくチェックしておくことが大切です。

リセールバリューの高い中古マンションの条件を整理すると、利便性が高い、住環境が整備されている、事業主や施工会社のブランド力がある、地域の人口が増えている、などの条件が挙げられます。

こうした条件を持った中古マンションは必ずしも都心だけにあるわけではありません。似たような条件が揃ったエリアや物件は周辺部にもあります。リセールバリューの高いマンションを見分ける目を養って、自分の予算に合ったエリアで探してみてはいかがでしょうか。

編集協力:AllAbout

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