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  3. 不動産投資を始めるにあたって
  4. Q1.不動産投資には多額のお金が必要なんですか?

不動産投資を始めるにあたって

Q1.不動産投資には多額のお金が必要なんですか?

A1.物件自体を担保にでき、借り入れでまかなうことも可能です。

ある程度の自己資金は必要だが、「全額借入」が可能な場合もある

購入する不動産の価格は、数百万円~数千万円、物件によっては億単位になることもあります。これだけの資金を用意できる人となると、当然限られてしまいます。しかし不動産投資の場合、投資用不動産の購入資金は借り入れを行って調達するのが一般的です。

通常、銀行から多額の資金を借り入れする場合には、銀行は借り入れをする者の与信能力(返済能力や過去の金融取引履歴など)を調査しますが、不動産の購入を目的とする融資の場合には、借り入れをする者の与信能力に加えて、その資産(投資用不動産)に抵当権を設定することで、万一の返済金の滞納リスクに対応できます。

したがって金融機関としても未回収リスクが少なくなるため「貸しやすい」という側面があるのです。また、不動産購入のための融資なら、金融機関によっては不動産購入代金の「100%」を融資する場合もあります。ただ一般的には、物件価格の2割程度(5,000万円の物件なら1000万円)の自己資金(頭金)が必要になります。

返済負担はあるが「投資効果」は上がることもある

借り入れをすると、当然、返済をしなければなりません。金利や返済期間にもよりますが、利息と元本を合わせると、毎年の返済負担は「物件購入金額の6%前後」に達することもあります。

1億1000万円の物件を「自己資金1000万円、借入金1億円」で購入し、毎年1000万円の家賃収入を得たとします(表面利回り約9.1%)。ただし収入のうち600万円前後は、銀行への返済に充てることになります。

融資金で不動産を購入して投資をすると、毎月の返済によって手元に残るお金が少なくなるため投資の効果を減殺してしまうような気がします。しかし、「レバレッジ効果」といって、小さな自己資金で大きな融資を受けて高額の物件を買って大きな収益が得られるため、投資効果はむしろ上がっているという見方もできるのです。

詳しくは、「不動産投資を始めるにあたって Q2.「借入をしたほうがトク」と聞いたのですが本当ですか?」をご覧ください。

柴田 敏雄(しばた としお)宅地建物取引士、管理業務主任者

宅地建物取引士、管理業務主任者

司法書士事務所に2年、大手不動産管理会社に5年、個人顧客を中心に不動産賃貸・売買の仲介営業会社に7年間従事。

司法書士事務所に2年、大手不動産管理会社に5年、個人顧客を中心に不動産賃貸・売買の仲介営業会社に7年間従事。

その他「不動産投資を始めるにあたって」の質問はこちら

「用意するお金」「投資対象を選ぶポイント」など、物件購入時のポイントをつかんでおきましょう。

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