市況・レポート
#70m2換算価格推移#不動産市況#中古マンション#価格動向#東京カンテイ#社会動向・調査
2019.07.24
2019年6月の首都圏中古マンション価格は、東京都の事例シェア縮小や弱含みが影響して、前月比-1.8%の3,672万円と再び下落した
都県別で見ると、東京都では-2.1%の4,898万円と今年初めてマイナスを示し、3ヵ月ぶりに5,000万円を割り込んだ。埼玉県(-1.0%、2,302万円)でも再び下落となった一方で、千葉県では横ばいの2,039万円、神奈川県では+0.9%の2,909万円と引き続き上昇した。
近畿圏平均は主要エリアの強含みによって、前月比+0.7%の2,323万円と続伸して再び最高値を更新している。大阪府では大阪市をはじめ主要な行政区の大半でプラスとなり、前月まで目立った動きがなかった府平均は+0.7%の2,535万円と水準が高まった。
また、兵庫県でも+1.1%の2,020万円と上昇して4月の水準とほぼ同程度まで戻している。中部圏平均は前月比-0.3%の1,933万円、愛知県では-0.1%の2,098万円と、それぞれ僅かに弱含んだものの、年明け以降はいずれも高水準にて安定した推移を見せている。
首都圏主要都市の中古マンション価格は、東京23区で前月比-1.5%の5,459万円と引き続き下落した。都心エリアの事例シェア縮小や周辺エリアでの弱含みによるものとみられる。
また、さいたま市(-1.7%、2,774万円)や千葉市(-2.8%、1,832万円)でもマイナスとなっており、特に築古物件からの事例が増えた千葉市の下落率は比較的大きくなった。
一方、横浜市では+0.9%の3,121万円と上昇傾向を維持している。近畿圏主要都市の価格は、大阪市で前月比+1.1%の3,284万円と5ヵ月連続で上昇した。前年同月比の上昇率も高い水準を示しており、力強い上昇度合いに陰る兆しは見られない。
また、前月に大きく水準を下げていた神戸市だが、今月は+1.7%の2,014万円と幾分か持ち直して再び2,000万円の大台を回復している。名古屋市では前月から横ばいの2,410万円となった。年初に2,400万円台に達して以降は高水準での安定推移が続いており、これまでの力強い上昇トレンドは一服しつつある。
都心6区では前月比+0.2%の7,787万円と僅かだが5ヵ月連続で上昇した。一方、周辺エリアでは築浅事例が減少した影響からほとんどの行政区で下落し、城南・城西エリアは続落となった。
大阪市中心部では+2.0%の4,355万円と引き続き大きく上昇した。前年同月に比べて平均築年数が21.9年→21.4年とやや若返っている影響もあるが、上昇率は二桁に達していることからも、中古マンションに対するニーズの高さが窺える。
名古屋市中心部では-0.4%の2,963万円と小幅ながら5ヵ月連続で下落し、年初来の最低値を更新した。
※「流通戸数」とは正味の在庫数であり、同月・同一住戸での重複事例を除外して算出しているため、これらを累計して算出する流通事例数を概して下回る。
※「価格改定シェア」とは、各月での中古マンション流通戸数のうち直近3ヵ月間において一度でも値下げを行った住戸の割合である。また、これら住戸において当該期間で最も高い売出価格と最も安い売出価格から「値下げ率」を算出している。
※「流通戸数」とは正味の在庫数であり、同月・同一住戸での重複事例を除外して算出しているため、これらを累計して算出する流通事例数を概して下回る。
※「価格改定シェア」とは、各月での中古マンション流通戸数のうち直近3ヵ月間において一度でも値下げを行った住戸の割合である。また、これら住戸において当該期間で最も高い売出価格と最も安い売出価格から「値下げ率」を算出している。
※「流通戸数」とは正味の在庫数であり、同月・同一住戸での重複事例を除外して算出しているため、これらを累計して算出する流通事例数を概して下回る。
※「価格改定シェア」とは、各月での中古マンション流通戸数のうち直近3ヵ月間において一度でも値下げを行った住戸の割合である。また、これら住戸において当該期間で最も高い売出価格と最も安い売出価格から「値下げ率」を算出している。
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