3月首都圏前月比+3.6%の5,408万円、東京都の強含み&事例シェア拡大が押し上げ
近畿圏は大阪エリアが牽引し2ヵ月連続の上昇中部圏は4ヵ月連続のプラス
2025年3月の首都圏中古マンション価格は、東京都の強含みや事例シェア拡大などが影響し、前月比+3.6%の5,408万円と8ヵ月連続で上昇した。都県別で見ると、東京都では+3.7%の8,102万円と11ヵ月連続のプラス、前月比・前年同月比ともに上昇率が拡大した。
また、神奈川県(+1.2%、3,841万円)や埼玉県(+0.8%、2,956万円)でも上昇率が拡大、千葉県(+0.4%、2,746万円)は小幅ながら3ヵ月連続のプラスとなった。
近畿圏平均は大阪エリアが牽引する形で、前月比+0.3%の2,979万円と小幅ながら引き続き上昇した。大阪府では+0.4%の3,356万円と小幅ながら4ヵ月連続で上昇しており、前年同月比は+10.9%と大台に達している。
一方、兵庫県では横ばいの2,433万円と連続下落は一服したが、前年同月の水準を下回る状況からは脱し切れていない。
中部圏平均は前月比+0.5%の2,306万円、愛知県では+0.4%の2,437万円と、ともに4ヵ月連続でプラスを示しており、前年同月比の上昇率は2%台まで拡大している。
首都圏主要都市の中古マンション価格は、東京23区で前月比+4.0%の9,501万円と11ヵ月連続で上昇し、前年同月比の上昇率は31.2%まで拡大した。堅調な正味トレンドに加えて季節的要因や平均築年数の若返りなども影響し、直近の中でも力強い上昇度合いを示す結果となった。
また、横浜市(+1.7%、4,184万円)やさいたま市(+1.0%、3,682万円)では2ヵ月ぶりに上昇し、1月の水準を上回った。一方、千葉市(-2.0%、2,539万円)では2ヵ月ぶりに下落しており、前年同月比はマイナスに転じている。
近畿圏主要都市の価格は、大阪市で前月比+1.4%の4,684万円と4ヵ月連続で上昇し、前年同月比の上昇率は20%台まで拡大した。一方、神戸市では-0.2%の2,619万円と僅かながら2ヵ月ぶりに下落しており、昨年12月以降は上値が重い展開となっている。
名古屋市では、前月比+1.1%の2,890万円と4ヵ月連続で上昇した。前年同月比の上昇率も5%台まで拡大したが、東京23区や大阪市に比べると力強さに欠けている。
都心6区は前月比+3.3%の15,612万円と26ヵ月連続で上昇した。千代田区や港区は2億円台で続伸、今月は文京区でも1億円を超えた。
都心部と周辺エリアとの価格差は拡大する一方だが、周辺エリアの価格水準も着実に押し上がってきており、前年同月比の上昇率は20%台に近づきつつある。
大阪市中心部では築浅事例が減少したにもかかわらず、+1.6%の7,263万円と15ヵ月連続で上昇した。また、名古屋市中心部では+0.8%の3,900万円と鈍化しつつも続伸している。
東京23区
※「流通戸数」とは正味の在庫数であり、同月・同一住戸での重複事例を除外して算出しているため、これらを累計して算出する流通事例数を概して下回る。
※「価格改定シェア」とは、各月での中古マンション継続流通戸数(=総計から新規分を差し引いたもの)のうち、直近 3 ヵ月間において一度でも値下げを行った住戸の割合である。また、これら住戸において当該期間で最も高い売出価格と最も安い売出価格から「値下げ率」を算出している。
大阪市
※「流通戸数」とは正味の在庫数であり、同月・同一住戸での重複事例を除外して算出しているため、これらを累計して算出する流通事例数を概して下回る。
※「価格改定シェア」とは、各月での中古マンション継続流通戸数(=総計から新規分を差し引いたもの)のうち、直近 3 ヵ月間において一度でも値下げを行った住戸の割合である。また、これら住戸において当該期間で最も高い売出価格と最も安い売出価格から「値下げ率」を算出している。
名古屋市
※「流通戸数」とは正味の在庫数であり、同月・同一住戸での重複事例を除外して算出しているため、これらを累計して算出する流通事例数を概して下回る。
※「価格改定シェア」とは、各月での中古マンション継続流通戸数(=総計から新規分を差し引いたもの)のうち、直近 3 ヵ月間において一度でも値下げを行った住戸の割合である。また、これら住戸において当該期間で最も高い売出価格と最も安い売出価格から「値下げ率」を算出している。
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