子育て世代にとって、子どもの教育や家族との関係を良好に保つため、住まいは重要な意味を持ちます。せっかくなら、子育て時間を楽しめる住まいにしたいものです。リフォームによって子育てがしやすい住まいを実現する方法を紹介します。
2022年3月頃から、国土交通省が子育て世帯向けに新築住宅の取得や住宅の省エネ改修等に対して費用を補助する「こどもみらい住宅支援事業」の申請が始まる予定です。この制度は、現在のところ2022年10月末までに契約されるリフォーム工事が対象です。
詳細の条件や対象となる工事については、国土交通省のホームページに記載がありますが、まずは野村不動産パートナーズのような登録事業者を探して、希望するリフォームが対象となるのかどうかを確認するのが良いでしょう。
子育て中の住まいに対するリフォームニーズは、実はいつの時代も変わらないように思えます。それでも、ここ数年で顕著になってきたニーズというものがありますので、いくつか紹介しましょう。
【Point1】子どもの様子を見るためにキッチンをリフォーム
最近は、子ども部屋で勉強させるというよりは、ダイニングテーブルで勉強させたいという声をよく聞きます。常に子どもに目が行き届くように、クローズドキッチンをダイニングと一体となったオープンキッチンにしたり、さらに対面式キッチンにしたりといったリフォームがあります。
【Point2】子どもの成長に合わせて間取りを変更できるリフォーム
子どもの年齢によって、間取りのニーズも変わります。例えば、小学生のうちはリビング・ダイニングで勉強しやすい間取り、中学生になれば独立した空間などです。このようなニーズに対応するため、広い空間を間仕切りできるようなリフォームが考えられます。
【Point3】子どもの道具置き場や収納などを設けるリフォーム
子育て中には、ベビーカーや三輪車、共用部に置けない子ども用自転車など、外で使うものだけど室内に置いておきたい物が多くあります。
また、子どもの就学とともに物が増えるので、収納が必要になってきます。そのような場合、玄関横の居室を土間に変更して専用のスペースにする、収納を追加するリフォームなどが考えられます。
【Point4】部屋の一画に掲示板的なスペースを設けるリフォーム
子どもが学校から持って帰ってくるお知らせのプリントや、子どもの写真を自由に貼れるスペースがほしいという声もよく聞きます。その場合は、壁の一面をマグネットがつく素材のものにするリフォームなどが考えられます。
【Point5】子どもも参加するリフォーム
壁紙を変えるときなど、子どもに色や柄を選ばせたいというニーズも聞きます。自分の家に愛着を持つきっかけになるという考えからです。リフォーム自体が子育てに役立つという意味で、とても有意義だと考える家庭が増えているようです。
それでは事例をもとに、子育て時間を楽しむために、どのようなリフォームが実現できるのか紹介します。
【事例1】お昼寝にも、おもちゃの収納にも役立つ小上がりの和室
小さな子どものいるYさんのお宅には、リビングの続きに小上がりの和室を設けました。畳の上でお昼寝をさせるのはもちろん、畳下の引き出しにはおもちゃを収納することもできるため、遊ぶスペースとしても最適です。
・リフォーム費用:560万円 |
<リフォーム内容> ・キッチンの壁を取り払い、オープンキッチンに ・和室はモダンな印象の小上がりに ・建具の色を変えて雰囲気一新 |
この事例を詳しく見る(野村不動産パートナーズHPにリンク) 光あふれるリビングと、季節を感じる小上がりの和室 |
【事例2】家族のライフステージの変化に合わせたリフォーム
子どものライフステージの変化をきっかけに、家族それぞれが暮らしやすいようリフォームを行いました。玄関に設けた家族ひとりひとりのポストも、その中の一つです。中には各人の使用するカギなどを入れて、忘れ物対策に一役買っています。
・リフォーム費用:1,421万円 |
<リフォーム内容> ・子どもの成長に合わせた間取り変更 ・オープンキッチンに変更、動線を改善 ・収納を追加・変更 |
この事例を詳しく見る(野村不動産パートナーズHPにリンク) 家族のライフステージの変化に合わせたリフォーム |
【事例3】家族みんなで楽しむリフォーム
子ども部屋のクロスの色は、子どもたちと一緒に決めました。家族で話し合いをしたり、ショールームにも同席させたりして、家に愛着を持ってもらうきっかけになったそうです。
また、子ども部屋は寝室と勉強部屋を可動式の収納家具で仕切り、将来ひとりひとりの部屋を持ちたくなったときには、収納家具を移動させて、二部屋にできる可変式になっています。
・リフォーム費用:2,682万円 |
<リフォーム内容> ・リビング・ダイニングを広く居心地よい空間へ ・収納を増やし家全体の機能性をアップ ・子ども部屋を2つに区切れるように |
この事例を詳しく見る(野村不動産パートナーズHPにリンク) 家族みんなでリフォームを愉しむ |
【事例4】家族の様子がわかるキッチンと、玄関横の駐輪スペース
子どもの様子をキッチンからわかるようにしたいと、元々のクローズドキッチンをオープンな対面式キッチンに変更しました。また、玄関横にあった物置は駐輪スペースにリフォームして、ベビーカーや子ども用自転車を置けるようにしています。
・リフォーム費用:非公開 |
<リフォーム内容> ・リビング・ダイニングとキッチンの間の壁を撤去 ・水廻りを刷新 ・配管や電気配線等を更新して安心して住める部屋に ・家族分の駐輪スペースを確保 |
この事例を詳しく見る(野村不動産パートナーズHPにリンク) 「黒」をテーマとした、家族全員が住み心地の良いフルリフォーム |
【事例5】家族みんなで集まって過ごせる広々空間
あえて子ども部屋はつくらず、リビングを広くリフォームしました。子どもはリビングで勉強しています。将来、必要になったらパーテーションなどで仕切る予定です。子どもの成長に伴ってフレキシブルに工夫できる余地を残しています。
・リフォーム費用:1,100万円 |
全体リフォーム ・部屋数を減らしてリビングを広く ・既存のキッチンを活かし、部分的に自分好みのものへ変更 |
この事例を詳しく見る(野村不動産パートナーズHPにリンク) 「リビング中心」で家族の絆を深める 開放的な天井が魅力の西海岸スタイル |
【事例6】壁を撤去して広々LDKや、可変式の部屋を実現
元々キッチンとリビング・ダイニングを仕切っていた壁やカウンターを撤去して、対面式のキッチンにリフォームしました。また、2つの洋室の間にあった壁を撤去して、広々とした1部屋に変更しています。壁のあった場所には引戸を設け、将来的には2部屋の子ども部屋にする予定です。
・リフォーム費用:1,615万円 |
部分リフォーム ・リビング・ダイニングと玄関を広々と ・高級感がある使い勝手のよい水廻りに ・部屋と部屋の間の壁を引戸にして可変的な間取りに |
この事例を詳しく見る(野村不動産パートナーズHPにリンク) 扉の向こうに広々とした空間をつくる |
子育て世代と一口に言っても、子どもの年齢によって住まいへのニーズは変わります。その時々に子育てしやすい住まい、家族みんなが暮らしやすい住まいとはどういう住まいかを考えて、リフォームを検討してみてはいかがでしょうか。
野村不動産パートナーズ株式会社
建築・リフォーム業界に携わり約20年、マンションのリフォームを数多く手がけ、リフォーム現場の最前線で豊富な経験と広い知見をもとにリーダーとして活躍中。
一級建築施工管理技士、一級管工事施工管理技士の資格を保有。
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