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#リフォーム

2022.01.27

幸せな暮らしを実現するリフォームとは?

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新型コロナ以前と現在を比べた場合、私たちを取り巻く環境は大きく変わりました。それに伴い、私たち一人ひとりの生活は、「ニューノーマル」への適応が求められています。

ニューノーマルへ適応しようとする動きは、住まいのリフォームニーズの高まりにもつながっており、改めて「幸せな暮らしを実現するリフォーム」について考えるきっかけとなったと言えるでしょう。

そこで、野村不動産パートナーズ(株)執行役員の野口義高が、リフォームで幸せな暮らしを実現するためのポイントを紹介します。

3年前と比べて変わったこと

3年前、つまり新型コロナウイルスが流行する前と現在とを比較して変わったことの一つに、家の中で家族と過ごす時間が増えたことが挙げられます。これまでは、会社や学校へ通勤または通学していた家族が、自粛生活、テレワーク、リモート授業などで、家の中で過ごすようになりました。

家の中で過ごす時間が長くなり、家の中の快適さがより重要になったため、「今よりも快適な住まいを!」と、リフォームニーズも高まりました。

以前のリフォームニーズは、明らかに暮らしにくい箇所に手を入れて快適にするか、壊れてしまった箇所を交換するものが中心でした。しかし、今後はより一人ひとりのライフスタイルに即した快適さを追求する時代になっていくでしょう。

野村不動産パートナーズ(株)執行役員の野口義高。「家の中で家族と過ごす時間が増えて、リフォームニーズも高まった」と話す

今と、これから先の生活様式を見据えて

例えば、テレワークが当たり前になったと言っても、屋外でする仕事か、室内でする仕事かによって状況は変わります。自宅のテレワークスペースも、個室につくりたいか、リビングにつくりたいかは、個人の嗜好や家族の状況によりケースバイケースでしょう。これが、リフォームを検討するときの重大な要素となる一人ひとりの"現在のニーズ"です。

一方で、現在はテレワークが主体の人も、1年後には通勤が当たり前になるかもしれません。その時にリフォームしたテレワークスペースをどうするのか、今の生活様式がずっと続くとは限らないため、リフォームに関しても、先のことを考える必要があります。

それでは、どれくらい先のことを考えればいいのでしょうか。3~5年先というのが、私の感覚です。3~5年で、家族構成や仕事環境に変化が訪れることは珍しくありません。今、目に見える生活様式の変化だけでなく、それが"3~5年後も続くかどうか"と考え、瞬間的な判断だけに頼らないことが大事です。

目の前の変化が3~5年後も続くかどうかと考えることも重要

「どうなるか分からない」から、柔軟に考える

将来的にどうなるか分からない点については、どう転んでもいいように柔軟に考えるという方法もあります。

例えば、テレワークスペースを例にすると、テレワーク用のデスクを簡単に収納できるものにしたり、他の用途に転用できるものを選んだりといったことが考えられます。

小さい子どもがいる家庭などでは、リビングにワークスペースを設けることもあるでしょう。しかし、本来家族がくつろぐ場所であるはずのリビングの一画に、仕事のための空間ができてしまうと、テレワークの頻度が少なくなったとき、リビング本来の目的を阻害していることに気づくかも知れません。

そうならないよう、リビングの中にワークスペースを自然と溶け込ませるようなリフォームの方法があります。あまり自分たちの未来を固定し過ぎないというのも、一つの考え方です。

家族みんなで使えるように、LDKの一画に設けたワークスペース

「30年先」を考えるより、「10年に1度」のリフォームを

先のことを考えてリフォームすると言っても、20~30年も先のことを考える必要はありません。20代や30代の若いうちから老後のことを考えてバリアフリーにする人は少ないでしょう。

それでも、30年後のことを想定して、今できることをしておきたいのなら、自分の親の暮らしぶりを思い描いてみてください。今、親世代が生活する上で不便に感じていることは、30年後に自分自身が不便に感じることです。

ただし、住宅設備機器の性能は、日進月歩です。10年経てば驚くほどの進化を遂げています。感覚としては、クルマを買い替えるように、10年ごとにトイレや浴室、キッチンなどをリフォームすれば、暮らしは随分と快適になるはずです。

もちろん、リフォームのコストも決して安くはありません。それでも、10年に1回、100万円のコストだと仮定すれば、年間で10万円、1ヶ月あたりなら1万円以下、1日あたりに換算すれば数百円のコストです。家族みんなが快適に過ごすためなら、そのくらいのコストはかけてもいいのでは、という考え方もあるでしょう。

特に水回り設備の進化は目覚ましい。例えば、最新のトイレは空間がすっきりとする上、自動除菌などの防汚機能で掃除もしやすい。節水機能でエコ効果になるものも

これまで、変わったこと、変わることについて考えてきましたが、一方で変わらないこともあります。それは、リフォームの本質は「快適さの追求」であるということ。このことは未来永劫変わりません。

リフォームとは、家族の夢をかなえる方法です。リフォームによって、家の中を常に快適に過ごせる場所にすること、このことが幸せな暮らしの実現につながると信じています。

変わらないリフォームの本質、それが「家族の夢をかなえる」こと
野口義高(のぐち・よしたか)

野口義高(のぐち・よしたか)

野村不動産パートナーズ株式会社
1985年、野村不動産株式会社入社。各種セミナー講師など幅広い情報発信に努める。現在は野村不動産パートナーズ執行役員、リビング事業本部 リフォーム営業部担当。

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