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#リフォーム

2024.05.23

いまトレンドの【キッチン】はこれ!−マンション設備・建材(4)

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キッチンのリフォームは、位置を変更したり、ガスコンロをIHクッキングヒーターにしたりと、大きなところから細かいところまで多種多様です。

実際に「キッチンをリフォームしたい」という人は、どのような部分をどう変えたいと思っているのでしょうか。リフォームの傾向や、押さえておきたいポイントなどについて、野村不動産パートナーズのリフォーム部門に在籍する小島隆人が解説します。

どのようなキッチンリフォームがある?

近年のマンションの間取りでは独立型のキッチンが減り、リビングダイニングと一体となったLDKが多くなっています。この形は家事をしながら家族とコミュニケーションしやすいため、独立型キッチンからLDKへの間取り変更を伴うリフォームはニーズがあります。

またLDKでも、カウンターの頭上に収納(吊戸棚など)がある場合は、吊戸棚を外して視界を広げ、広々とした印象のオープンキッチンにすることもあります。キッチンをリフォームすることで、隣接するリビングやダイニングの印象もがらりと変わりますし、家族のコミュニケーションが取りやすく過ごしやすい空間になります。

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吊戸棚を外して広々とした印象のオープンキッチンにリフォームした例。(画像:野村不動産パートナーズ)

高齢の家庭では火事が不安なため、ガスコンロをIHクッキングヒーターにしたり、手入れがしやすいキッチンに変えたり、収納を増やしたりといった希望が多いです。

キッチンのリフォームを考えるきっかけは?

「キッチンをリフォームしよう!」と思い立つきっかけは人それぞれですが、多いのは設備の経年劣化です。使っていたガスコンロや食器洗い乾燥機の調子が悪い場合に設備の交換に迫られるのですが、その際に調子の悪い設備だけを取り替えるのではなく、キッチン全体をリフォームしようと思われるようです。

また、家族構成の変化をきっかけに挙げる方もいます。夫婦と子どもという家族構成の場合、子どもが成長して独立したのを機に、夫婦2人だけで使いやすいキッチンへとリフォームするなどです。

キッチンが閉鎖的で暗いから、明るいキッチンにしたいという方や、料理中に家族とコミュニケーションを取りやすい対面キッチンにしたいと希望される方もいます。

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壁付けキッチンを対面式のオープンキッチンにした。(画像:野村不動産パートナーズ)

在宅ワークが増えたことで、キッチンに立つ人数が増えたため、作業しやすいようカップボード(食器棚など)とキッチン(シンクやコンロ)との距離を広げるリフォームも多くあります。

火事への不安からIHクッキングヒーターにする方がいると述べましたが、料理へのこだわりから、逆にIHクッキングヒーターを火力の強いガスコンロに変える方もいらっしゃるので、キッチンリフォームのニーズは多種多様だと言えるでしょう。

注目されている、トレンドのキッチン

近年のトレンドとして挙げられるのは、導入しやすい価格帯でデザイン性の高いキッチンが各社から提供されていることでしょう。日本の大手キッチンメーカーではクリナップ、LIXIL、TOTO、パナソニックなど、よりデザインにこだわっているメーカーとしてCUCINA、キッチンハウスなどが挙げられます。

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導入しやすくデザイン性の高いステンレスキャビネットの「STEDIA(ステディア)」と職人の技術が光る「CEMTORO(セントロ)」(いずれもクリナップ)を組み合わせ、ナチュラル+インダストリアルな雰囲気に(画像:野村不動産パートナーズ)
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シンプル・モダンで高級感漂うキッチン「ザ・クラッソ」(TOTO)で、LDK空間全体をホワイト&ブラウンでコーディネート(画像:野村不動産パートナーズ)
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機能美を追求した「Lクラス キッチン」(パナソニック)ではカウンターに天然水晶を90%以上配合。光沢感がラグジュアリーな雰囲気を演出(画像:野村不動産パートナーズ)

ただし、LDKのキッチンはリビングの一部になるので、ほかのリビングの家具といかに調和するかという視点も重要です。キッチンは単体のデザイン性だけで選ぶのではなく、家具の一つと考え部屋をコーディネートするように選ぶといいでしょう。

また、機能面にこだわった選び方もあります。どのような機能を望むのかは人それぞれですが、手入れのしやすいキッチンは根強い人気があります。収納力が高くキッチン周りが散らからないもの、掃除が簡単なものなどです。手入れのしやすさを追求して、引き出し収納の中がステンレスのキッチンもあります。

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収納力の高いキッチンにリフォーム(画像:野村不動産パートナーズ)

ワークトップはどのメーカーでも研究されていて、使い勝手の良いものが数多くあります。見た目も、無地、石目調、木目調など多様です。

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無地、石目調、セラミック調などワークトップのデザインや使い勝手もさまざま(画像提供: LIXIL)

特に、セラミックワークトップは高級感があり、ほかの家具とも調和しやすく、手入れがしやすいと高い評価を得ています。

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セラミックワークトップのキッチンにリフォーム(画像:野村不動産パートナーズ)

キッチンをリフォームする際のポイントや注意点

設備が経年劣化したのをきっかけにキッチンをリフォームする場合は、「キッチン周りで今まで何が不便だったか?」と考えて、不便だった点を整理します。その上で、最新のキッチンを調べて、今までの不便が解消されるキッチンを検討するといいでしょう。

また、先に述べた通り、キッチンを交換するならLDKという空間で考えるのがおすすめです。キッチン単体ではなく、空間全体を考えることによって、統一感も生まれますし、LDKの雰囲気が良くなるのです。

今は雑誌やSNSなどで多くのリフォーム事例を見ることができます。そこで取り上げられる事例は美しく、夢がふくらむかもしれません。けれども、キッチン周りには配管や電気系統など、表に出ていない部分の制約で希望するリフォームが難しいこともあります。まずはプロに相談して自宅でリフォームできること、できないことを確認しましょう。

その際には「ここをこれに変えたい」という具体的な手段ではなく、「こんな暮らしがしたい」とキッチンの使い方をイメージしながら希望を伝えるのがおすすめです。何をしたいのか、目的を伝えることで満足のいくリフォームになるでしょう。

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キッチンのデザインや使いやすさを奥様の要望に沿ってリフォームした事例(画像:野村不動産パートナーズ)

生活空間の中心となるキッチンを素敵に、快適にリフォームしよう

今、多くのキッチンはリビングと一体となっており、家族の様子をキッチンから見守りたいという人が増えています。つまり、生活空間・動線においてキッチンが中心になってきていると言っても過言ではありません。家族とコミュニケーションをとりながら使えるキッチン、LDKとしてほかの家具と調和のとれたキッチンは高い人気があります。

キッチンリフォームは配管や配線などの制約もありますが、プロのノウハウによってシンプルに解決できることもあります。リフォームにあたっては、「こんな暮らしがしたい」という目的を伝えて、大満足のキッチンリフォームを目指しましょう。

小島隆人(こじま・たかと)

小島隆人(こじま・たかと)

壁面収納を中心とした設計業務、中古住宅仕入・リフォーム再販業務を経て、野村不動産グループのリフォーム部門に10年以上携わる。
都内での経験ののち、神奈川・町田エリアのマンションのリーダーを経て、都内、野村不動産ソリューションズ担当課の課長および野村不動産グループリレーション責任者として活躍中。
電気電子工学科・建築学科の学士を保有。

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