子どもにやさしい住まいとは?
「どんな住まいだと子育てしやすいの?」の疑問にお答えできるよう、物件の特徴や周辺環境・立地、暮らし方などの側面から住まい選びのポイントについて紹介します。
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子どもにやさしい住まいとは?
「どんな住まいだと子育てしやすいの?」の疑問にお答えできるよう、物件の特徴や周辺環境・立地、暮らし方などの側面から住まい選びのポイントについて紹介します。
共用施設は、子ども同士、親同士が自然と仲良くなれる場として注目したいポイントの1つ。
スペースを利用して親子で参加できるイベントを開催するなど、子育て世代にとって嬉しいサービスを提供しているところもあります。
子育て中、特に子どもが小さいうちは何かと目が離せないため、便利な設備があると助かります。
宅配ロッカーがあれば、不在のときに宅配便が受け取れます。たいていの場合はエントランス周辺にあり、配達員が荷物にロッカーを預け入れ、居住した人が帰宅時に住戸ごとに登録した暗証番号を入力したり、自宅キーで開錠して荷物を受け取ります。
宅配便のほか、クリーニングの受け取り、場合によってはネットスーパーの受け取りができるところも。最近はロッカーを確認しなくてもメールで通知してくれるサービスもあります。
家にゴミがあるストレスを解消してくれるのが24時間ゴミ集積場。ゴミを外に出してカラスに荒らされる心配もなく、いつでもゴミが捨てられます。家のなかの生ゴミの臭いを気にしなくて済みますし、換気システムが整っている集積場なら、集積場自体も臭いを発しません。
最近ではダストシュートやディスポーザーが付いているマンションも多くなってきました。ダストシュートは各階にあり、わざわざごみ集積所まで行かなくて済むので便利。そこから管理人や業者がまとめて処理してくれます。
ディスポーザーはキッチンの流しの排水溝に生ゴミを捨てると専用の処理システムによって回収され、処理漕に集められるしくみ。生ゴミの臭いや存在を気にしなくていいので、コバエがわく心配もいりません。
両親が訪ねてきたときなどに、部屋の狭さや片付けを気にすることなく宿泊してもらえるゲストルームも人気の共用施設です。食事などは一緒にしてなるべく同じ時間を過ごしつつ、ホテル並みの設備でホテルよりも安く泊まれるところも。両親が子どもの顔を頻繁に見にきてくれるようになるかもしれません。
エントランス近くには管理人やコンシェルジュサービスが配置されているケースもあります。管理人やコンシェルジュのタイプはいくつかのケースがあり、それなりの管理コストがかかます。しかし、子育てファミリーにとって安心感につながる場合もありますので、そこを考慮してみてください。
コンシェルジュサービスではマンションライフを快適に送るためのサービスがいろいろと考えられています。一例をあげると、荷物の一時預かりやクリーニングの取り次ぎ、宅配便の発送受付や共用施設の予約など。ホテルのような行き届いた対応をしてくれるところもあり、忙しいママの負担を減らしてくれます。
そのほか、入り口やエレベーターなどに防犯カメラがあると、セキュリティ上、安心して過ごせます。
最近の大型マンションには、図書館やキッズルーム、多目的ルームなどの共用スペースが用意されています。これらが利用できると子育ての充実度がアップします。
図書室は、雨の日の子どもとの時間を共に過ごすのにぴったり。本を読んだり、子ども同士で勉強しあったりすることもできます。
子育て世代をメインターゲットにしたマンションならばキッズスペースがある場合も多くなっています。基本的に騒音や振動をあまり気にせず、子どもたちが活動的に遊べるスペース。子ども用の遊具や専用トイレ、ベビーベッドがある場合もあります。遊具は児童館や保育園にあるような安全に配慮したものが多く、安心して子どもを遊ばせながら、ママ同士のコミュニケーションをはかることも可能です。
キッズルームでなくても多目的ルームの一画がキッズコーナーやプレイルームとして機能する場合もあります。
多目的ルームは住民の憩いのスペース。会議室のように大きなテーブルとイスがあったり、大きなリビングのようなイメージでソファとベンチがあったり、食堂のようになっていたりとさまざまです。ママ同士の集まりに利用するのはもちろん、マンションによっては納涼会やクリスマスなどイベントが企画されることもあります。
マンションをひとつのコミュニティととらえると、こうした共用スペースは最大限利用して子育てするのが良さそうです。
外で遊ばせたいなら、屋外の共用施設で選んでみましょう。
特に子どもが乳幼児のうちに利用したいのが、ミニ公園。遠くの公園まで足をのばさなくてもベビーカーでの散歩やおやつ、日光浴が気軽にのんびりと楽しめます。
子ども達が夏場に遊びたいスペースとして、水遊びコーナーがあります。ベランダで小さなプールを設置するファミリーもありますが、下の階の住民とのトラブルのもと。ママたちが見守れるマンション内に水遊びスペースがあるとそうした心配もありません。水遊びには、おぼれたり、熱中症になったりという危険がともないますが、ママたちが見守れるエリアにあることで、安心して遊ばせることができます。
食育の一環として人気なのが貸し農園や屋上菜園など土に触れ合えるスペース。サツマイモや枝豆などの野菜や果物を植えたり、花壇で花を育てたりすると、食や植物への関心が高まります。収穫時期に住民みんなで集まるイベントを企画しているマンションもあり、豊かな交流の機会になります。
そのほか、泥んこになって帰ってきた子どものために、足洗い場があると便利。個人宅に土汚れを持ち込まずに済むので、お掃除がラクになります。ペットのいるファミリーにとってもうれしいですね。
マンション選びの際に特にチェックしておきたい共用施設はありますか?
セキュリティは一番のチェックポイント。
あとは、自分のライフスタイルにとって必要か必要ではないか判断を。
新築マンションの広告などを見ると、豪華な共用施設が目を引きます。そんな豪華な共用施設のそろったマンションに憧れるという人も多いでしょう。
でも、当然共用施設の利用には管理費というコストがかかります。本当に自分にとって必要な施設かどうか見極めることが大事です。
もし自分と価値観やライフスタイルの似た知り合いが既にマンションを購入していたら、共用施設の使い勝手や利用頻度について聞いてみるのもいいですね。
ただし子育て世代なら、セキュリティ面の充実度にはこだわった方がいいでしょう。子どもの安全・安心こそがママにとっては一番大事なはずですから。