子育てファミリーのための
「お金」のレッスン
学校では教えてくれない「お金の基本」や、毎日忙しい子育て世代にこそ知ってほしい「お金の使い道」をレクチャーします!
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子育てファミリーのための
「お金」のレッスン
学校では教えてくれない「お金の基本」や、毎日忙しい子育て世代にこそ知ってほしい「お金の使い道」をレクチャーします!
2016.11.15vol.23
子どもが少しずつ大きくなってくると、習い事をさせたいと考えるママも多いでしょう。
いざ習い事をスタートさせたいと思った時、子ども向けにどんな習い事が人気なのか、どんな習い事が合うのか、どのくらいの費用がかかるのか分からないことも多いでしょう。
そこで、今回は子どもの習い事と家計について考えてみたいと思います。
子どもの習い事人気ランキングの上位6位までを紹介します。
やはり、ダントツの人気があるのはスイミングです。
小学生になると水泳の授業もあるので、それまでに泳ぎを覚えさせたい、体力作りや海・プールで楽しんでほしい等理由はいろいろあるでしょう。
体育・体操も体を動かすことで丈夫な体を作ることができるので、人気がありますね。
女の子に特に人気があるのは、ピアノ。男の子は、サッカーが根強い人気です。
英語は小学5、6年生で必修教科になっていることや、学習塾は勉強をする習慣づけや中学受験を視野に入れ、低学年から通わせる家庭が多いようです。
その他を見ると、そろばん、リトミック、幼児教室、野球やテニスなども人気があるようです。
下の図表は、筆者が、習い事人気ランキング上位6位において、大手数社の月謝を調査し、それぞれ目安となる平均額を出してみました。
ほとんどの習い事で、年齢を重ねるごとに、少しずつ月謝の平均額が増えてきていることがわかります。
学習塾以外の習い事においては、月謝は上限でも1万円以内で収まっていますが、スポーツにおいては、使用するウェア等は成長とともに買い替えが必要になり、遠征にかかる交通費等、その他必要な経費が発生します。
学習塾は、5年生になって、中学受験コースに進むと、公立中進学コースに比べ月謝が約2~3倍に跳ね上がる場合もあります。
5年生と6年生では、月謝のみの比較では、大きく差が出るわけではないのですが、最終学年6年生になると、毎月の月謝のみならず、臨時の支払いが増えてきます。
外部の模擬テストの受験、夏休みや受験直前には、集中講座、合宿、直前対策や特別講座などの設置があり、そういった出費が、家計への負担になってきます。
習う場所、集団指導か個人指導か等によって、費用に差がありますので、確認が必要でしょう。
まず、習い事を始める前に現在の家計はどうなっているのか、状況を把握することが大事です。
子どもの才能を伸ばすために教育費はかけたいところですが、どのご家庭も収入には限度があるため、家計におけるバランスをみていく必要があります。
新しく習い事を始める場合は、子どもの年齢に伴い費用が上がっても、赤字家計にならないか考えてみましょう。
習い事を始めた後の生活についてもイメージしてみてください。
習い事によっては、年齢とともに金銭的な負担が上がるのみならず、パパ・ママの時間的、体力的な負担が大きくなるケースもあります。
家族の生活リズムも変わることがあるので、兄弟のいる方はそれぞれの習い事のバランスもみながら、家庭で支えられる体制が整っているのか俯瞰してみるといいと思います。
すでに習い事をスタートしていて、家計が圧迫している場合、その習い事が本当に必要なのか、子どもの才能を伸ばすものなのか、子どもが興味をもっているのか、今一度見直す勇気が必要です。
それでも続けるならば、他の項目を減らすなど工夫をして、子どもの小さいうちから赤字というのは避けるようにしましょう。
習い事を始めると辞めさせるのになかなか踏み切れない方もいらっしゃいますが、子どもの成長とともに見直すことも重要ではないでしょうか。
習い事を継続できる家計、支えられる家庭の体制を整えることで、子どもの成長につながる有意義な習い事にしましょう。