子育てファミリーのための
「お金」のレッスン
学校では教えてくれない「お金の基本」や、毎日忙しい子育て世代にこそ知ってほしい「お金の使い道」をレクチャーします!
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子育てファミリーのための
「お金」のレッスン
学校では教えてくれない「お金の基本」や、毎日忙しい子育て世代にこそ知ってほしい「お金の使い道」をレクチャーします!
2017.02.16vol.26
こんにちは、ファイナンシャルプランナーの八木陽子です。
私が主宰している「親子でお金と仕事を考えるキッズ・マネー・ステーション」のメンバー達のリレーコラムの第2回目は、福岡在住の串宮由紀子さんです。
子育てをしながらでも、無理しなくてもできる等身大の家計管理術を取り入れている串宮さんのコラムをぜひお読みください。
「毎月毎月レシートの山が積み重なっていくのを見るのが嫌でストレスなんです...」
家計管理の相談を受けると、家計簿をつけられない、続けられないという悩みは本当によく聞きます。
私もその1人でした。
結婚して、子どもが生まれるまでは、お財布の残金まで合わせるくらいにキッチリと、家計簿をほぼ毎月つけていました。
ところが子どもが生まれて1歳過ぎに主人の転勤で福岡に来てからは、全くつけられなくなってしまいました。
最初はいつかつけようとレシートをとっておいたのですが、どんどん溜まっていくのを見て、モチベーションも下がり、見知らぬ土地にやってきた寂しさもあり、別に節約しなくても...と曖昧なまま過ごしていました。
転機は子どもが幼稚園に入園する前の年。
来年から幼稚園費用がかかるようになることに加え、同時期に妊娠もわかり、急に不安になったのを覚えています。
そこで家計簿を復活させて、現状どれくらい使っているのかを見るために3ヶ月ほど記入してみることにしました。
固定費は銀行の通帳をみればわかるので、食費や雑費を中心にいくら使っているのかをわかるようにするのが目的です。
以前はじゃがいも100円とか、牛乳150円など、食費の中でも品目ごとに細かくつけていましたが、以前とは変え、そこまで細かくつけなくてもOKとすることとしました。
今回は子どももいて、時間が取れないので、日にちと○○スーパー1,500円などレシートごとのお金を記入していきました。
3ヶ月もつけると自分がどんなことにお金を使っているのか、無駄なお金がないのかが大体わかるようになります。
我が家は子ども達にアレルギー・アトピーがあるので食費が高くなっていることがわかりました。
でもやっぱり家計簿を続けるのは、子どもがいると大変です。
今は3ヶ月と期間限定だから出来たけれど、これから出産し、2人の子育てをしながら、家計簿を続ける自信はありません。
そんなとき、『かんたん管理財布』という家計簿をつけずに家計を管理する方法を知りました。
これなら時間を取られず管理できそうと思い、始めてみることにしました。
用意するものは
(1)札入れが3つ以上あるお財布(なくてもクリップなどで仕分ければ可)
(2)給与口座とは別の銀行口座(毎年決まってかかる出費の管理用)
(3)透明な瓶(中が見えた方がヤル気アップに繋がる)
ルールは給与口座からお金をおろすのは月に1回だけ。
3ヶ月も家計簿をつけると何にいくら使っているのかは明確になっています。
毎月の食費や雑費に大きなブレはなかったため、給料日に食費+雑費の金額をまとめておろしてしまいます。
例えば食費が月6万円、雑費が4万円の場合、10万円を給料日におろします。
それをそれぞれ分けて封筒に入れ、お財布には1週間ずつの金額を入れていきます(この場合、食費1万5,000円、雑費1万円となります。分けて財布に入れるため札入れが多いお財布の方が管理しやすくなります)。
あとはこの金額内に収まれば、自由に使ってOKです。
家計簿も記入せず、現金利用の場合はレシートも捨ててしまっています(クレジットカード利用の場合は引き落としされるまでは保管しておきます)。
1週間経ったら、余ったお金は瓶に移し、次の1週間分のお金をお財布に入れます。
1週間単位での管理だと、1ヶ月は30日または31日なので、残り2~3日分のお金がありません。
この2~3日は瓶の中のお金を使います。
そのため、意識的にお金を残すようにしないといけません。
私はクレジットカードもよく利用しますが、クレジットカードを使ったときには現金は減りません。
その分のお金を別の封筒に入れておき、給料日前にまとめてクレジットカードの引き落とし口座へ入金するようにしています。
そうすることで、クレジットカード会社から引き落としの明細がきて、慌てる!ということはなくなりました。
我が家は5,000円以上の出費で年に決まってかかるものはあらかじめ半年ごと(12月~5月、6月~11月)に予算を組んでしまいます。
例えば自動車関連の費用、年賀状、お年玉、家族の誕生日、保険の支払い、帰省代、旅行、夏休みや春休みなどの長期休暇、家具・家電、冠婚葬祭費用などなど。
まずは昨年の状況をベースにして、どれくらい必要かを予測して書き出してみます。
そうすると意外なところに大きな金額を使っていることに驚くなど、気づきもたくさんあります。
収入以上の金額になってしまうようなら、優先順位をつけ調整します。
そして、先に述べた給与口座とは別の銀行口座に半年分のお金を入金します。
使うときはその都度銀行口座から出金し、通帳に何に使ったかを明記しておきます。
毎年かかる大きな出費の予算を立てておくと突然貯蓄を崩したりすることがなくなり、日々の家計管理に影響もなく、使うべきところに安心してお金を使うことができるようになります。
『かんたん管理財布』で家計管理をするようになってから、私はストレスなく、やりたいことを叶えられるようになりました。
家計管理を成功させる秘訣は継続すること!これに尽きると思います。