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住宅ローンコラム 高田先生に聞く!住宅購入マネー事情

他の人はどんな金利タイプを選んでいるの?

2008年10月20日

変動金利型を借り入れした人の多くがリスクを理解していない?

さらに、気になるのは、住宅ローンの商品性やリスクの理解度です。
変動型を借り入れした人は、どのくらい理解しているのでしょうか?
住宅ローンの商品特性や金利上昇リスクへの理解度
住宅ローンの商品特性や金利リスクについて、「十分理解」「ほぼ正解」が5割以上、一方「よく理解していない」「全く理解していない」が約1割程度となっている。
※ 住宅金融支援機構「平成20年度民間住宅ローン利用者の実態調査(第1回)」より
「適用金利や返済額の見直しルール」は、変動金利の要とも言えます。ところが、理解しているか不安、よく理解していない、全く理解していないで35.1%。変動金利型を選ぶ人こそ、「十分理解」していないと、将来の家計が心配です。
また、変動金利を選ぶ際は、金利が上昇した場合の手段を持っていることが、必要不可欠な条件です。ところが、「将来の金利上昇に伴う返済額増加への対応策」は、よく理解していない人から全く理解していない人までの合計が48.9%。対応策も知らずに変動金利を借り入れするのは、本当に危険です。
調査資料から、住宅ローン借り入れの実態を見てきましたが、他人がどんな住宅ローンを選んでいるか気になるものの、「多くの人が選んでいるから大丈夫だろう」という理由で選ぶのは危険、ということが見えてきます。金利タイプそれぞれの特性やリスクをきちんと理解した上で選んでいるのであれば参考にすることもできますが、そうではない人も多いようです。
住宅ローンは、総額ではとても大きなものになります。よく理解した上で、人に惑わされることなく、自分自身のライフプランや価値観に合ったものを、自分の判断で選択することが、失敗しない一番の方法でしょう。

執筆者:高田 晶子(たかだ あきこ)

株式会社マネーライフナビ取締役。
ファイナンシャルプランナー(一級FP技能士)、宅地建物取引主任者、信託銀行不動産部勤務、 不動産コンサルティング会社を経て、1996年にFPとして独立、2010年より現職。 家計全般、保険の見直し、住宅購入など個人向け相談を中心に、 執筆、マネーセミナー、マネーコンテンツの制作等を行う。

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