どうしたら片付けてくれるの?ママと子どもの「お片付け」のコツ
毎日毎日散らかすわが子に悩むママ達のための、子どもと一緒に上手にすすめるお片付けのコツを紹介します。「親・子の片づけ教育研究所」理事の橋口真樹子さん監修のもと、マスターインストラクターがバトンをつなぎ、リレー形式でコラムを連載します。
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どうしたら片付けてくれるの?ママと子どもの「お片付け」のコツ
毎日毎日散らかすわが子に悩むママ達のための、子どもと一緒に上手にすすめるお片付けのコツを紹介します。「親・子の片づけ教育研究所」理事の橋口真樹子さん監修のもと、マスターインストラクターがバトンをつなぎ、リレー形式でコラムを連載します。
2015.07.15
5回目のコラムでは、収納の具体的なコツとして「動線」、「使用頻度」、「適量」、「グルーピング」、「ラベリング」についてお伝えしました。今回は家の中にある収納スペースの「形」をどう考え、どう活用すればいいかをお伝えします。
引っ越し前の空っぽの家の中には、様々な場所に造り付け収納がすでにあります。私達は手持ちの家具や収納グッズをそこに追加して、自宅の収納を仕上げていきます。
収納スペースを上手に活用するためには、その「形」に合わせた使い方を知っておく必要があります。
収納スペースの形は大きく分けて1.棚型、 2.引き出し型、3.吊るす収納 の3つ。今回はそのうちの「1.棚型」を詳しく解説します。
棚型の収納は家中のありとあらゆる場所にあります。下駄箱、廊下収納、本棚、カラーボックス、食器棚、スチールラック、吊戸棚収納、押入れなど、収納する物も様々です。
ですから棚収納のコツを知れば、家のほとんどの収納スペースを便利に活用できるようになります。
棚収納は「前から出し入れする」スペース。つまり、棚の前に立って中を確認した時に、収納された物が見やすく出し入れしやすく工夫されていると、便利な収納スペースになります。そして押し入れのように、棚の奥行が深ければ深いほど工夫する事が大切です。
棚収納の使いやすい場所は、高さでいうと真ん中→下→上(踏み台が必要な高さ)の順番、手前と奥では手前です。物をそのまま突っ込むだけでは使いやすくなりませんから、物の並べ方を工夫したり、様々な収納グッズを活用します。具体的な方法は下記の通りです。
1.直置きする:
季節家電などの大きな物やすでに箱に入っているカセットコンロなどは、棚に直接置くのが一番シンプル。重い物は下に、あまり使わない物は上や奥に収納しましょう。
2.同じアイテムは手前から奥に向かって並べる:
「奥には何が入っていたかしら?」と悩む必要がなくなります。
3.収納グッズでまとめる:
「細々とした物」をまとめて自立するようにしたり、「一緒に使う物」をまとめてグルーピングしたりする工夫です。活用できる収納グッズは、ファイルボックスにブックスタンド、かごや箱に紙袋など、様々です。
4.手前の物を移動しやすくする:
手前の物をすぐに動かせれば、奥にある物が死蔵品になりません。廊下収納や押し入れなど奥行の深い棚には、このような工夫が大切です。かごでまとめたり、キャスターを取り付けたりしてみましょう。
5.棚板の間隔を変える:
般的な棚収納には、棚板をフレキシブルに調整できるビス穴が複数空いています。
棚板の間隔は変えられるのですが、その発想がない方はとても多いです。最初の等間隔の棚板のままなんとなく使うのではなく、「この段にどうしてもこれを入れたい!」を実現しましょう。
間隔を変えるだけで、食器棚の希望の段にワイングラスが入ったり、廊下収納の下に掃除機を分解しないで入れることができるようになります。
6.棚板を増やす:
リビングや廊下にある天井までの造り付け収納でよく見かけますが、入れたい物が日用品など小さめサイズの物ばかりなのに棚板の数は少なめです。すると各棚の間に空間がたっぷり空いてしまったり、逆に空間いっぱいに様々な物をめちゃくちゃに押し込んでいたりします。
このような時は棚板をもう一段増やすだけで、すべての物を出し入れしやすくできます。
工務店に棚板を追加発注したり、ホームセンターで必要なサイズの棚をカットしてもらいましょう。使い勝手が非常によくなります。
7.棚板を減らす:
時には棚を1、2枚抜いて大きなものを入れる場所を作ったり、カラーボックスや引出しタイプのクリアケースなどを入れて空間を区切った方が便利です。
上記のようなコツを実際の収納で実現すると、このような感じになります。
キッチンにある棚スペースです。使用している収納グッズは、吊戸棚ストッカーやファイルボックス、コの字ラックや各種かごなど。お菓子やタッパー類、製菓グッズなどをグルーピングして収納しています。
向かって右側は扉で隠せますが左側はダイニングから丸見え。左側の収納はグッズの見栄えも意識します。
洗面所にある棚スペースです。使用しているグッズは、ファイルボックス、衣類用の大型布製かご、紙袋に布張りかごです。ファイルボックスの中身はまとめ買いの使い捨てコンタクト、紙袋や布張りかごの中身はお客様用タオルや生理用品です。
子ども部屋の押入れ収納です。ここに入れなければならない物は、子どものオン・オフの吊るす服とたたむ服、お布団二組、布団乾燥機とリネン類、おもちゃにミシン、アルバムなど。
使用している収納グッズは、上下で突っ張るタイプの衣類ハンガー、押入れサイズおよび半分の奥行きの引出し型クリアケース、キャスター付きプラスティックかごと、下段奥にはカラーボックスを寝かせて2台置き、かさばるアルバムなどを入れています。必要に応じて中身のラベリングも忘れずに。
押入れのような大空間は、まず紙に書いて収納計画を立てた方が失敗しません。付箋シールなどに、「吊るす服」「おもちゃ」「布団」などと収納したいアイテムを書き出し、紙に書いた押入れの図に貼りながら考えてみましょう。
「吊るす衣類は上段の右?左?」「布団は二組だけだから、下にクリアケースを1段入れられそうかも。」「たたむ衣類はクリアケース何個分になりそうかな?どこに入れられそう?」「おもちゃはカラーボックスに置く物と引出しに入れる物の両方ありそうだなあ。」など。
あーでもない、こーでもない、と収納のトレーニングにもなります。
棚収納、ぜひ今よりもっと上手に工夫してくださいね。