子育てにおすすめのエリア特集
子育てに対する取り組みは自治体によって違ってきます。緑の多さや安全性も子どもにとって大切。さらに駅前の利便性や公共施設へのアクセスなど街の環境に合わせ、おすすめのエリアを紹介します。
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子育てにおすすめのエリア特集
子育てに対する取り組みは自治体によって違ってきます。緑の多さや安全性も子どもにとって大切。さらに駅前の利便性や公共施設へのアクセスなど街の環境に合わせ、おすすめのエリアを紹介します。
海や山などの自然環境を活かして特色がある街づくりを進めている神奈川県。各自治体の取り組みと環境面から、子育てに適した生活が手に入れられる神奈川県のおすすめのエリアを特集します。
かつて保育所の待機児童が多かった横浜市ですが、2013年に待機児童ゼロを達成し、その取り組みが注目を浴びました。これに一役買ったのが「保育コンシェルジュ」でした。現在の「保育・教育コンシェルジュ」です。
この制度では、保育所に子どもを預けたいママやパパの相談にのり、適切な保育を提案する相談員が、各区に1人以上配置されています。相談員は、認可保育所だけにとどまらない保育施設の情報を持っており、認可外保育所や幼稚園の預かり保育などの方法で子どもを預ける手だてを提案してくれる存在です。また「横浜保育室」という独自の基準に達した認可外保育施設の充実も図りました。
ほかにも横浜市には、地域で子どもを預けたい人と預かってくれる人を結びつける「横浜子育てサポートシステム」、パパ育児をおもしろくするサイト「ヨコハマダディ」、子どもたちが思いっきり好きな遊びを自由にやってみる「プレイパーク」などの取り組みがみられます。
教育面では小中一貫教育推進ブロックを設け、小学校1年生から9年間に渡ったカリキュラムで、小中一貫教育を行っています。学校ごとでは「学力向上アクションプラン」「体力向上1校1実践運動」に取り組み、学力や体力の向上を目指しています。
港北ニュータウンは都筑区の横浜市営地下鉄グリーンラインセンター北・センター南駅を中心とした丘陵地に広がるエリアです。
平成20(2008)年横浜市営地下鉄グリーンラインの開業にともなって、開発が進む新しい町で、今後も発展が期待されています。また、横浜市営地下鉄グリーンラインから東急東横線へ乗り継ぐと渋谷駅へ約30分、横浜市営地下鉄ブルーラインで横浜駅へ約20分と、東京と横浜方面両方へアクセスできる利便性の高さも魅力です。
さらに丘陵地を活かした緑の街づくり「グリーンマトリックスシステム」が特色で、緑道を骨格として美しく整備された街並みが広がっています。エリアには複合ショッピングセンターがいくつも立ち並び、快適に買い物が楽しめます。
港北ニュータウンの中心として道路や公園などの整備が進められ、近年では大規模な商業施設や業務・文化施設などが集まっているのが、タウンセンターです。
行政サービス・医療サービスはタウンセンター周辺に集約しており便利に利用できます。また、タウンセンター内には、里山の雰囲気を残した「都筑中央公園」、少し足をのばせば「よこはま動物園ズーラシア」もあり、休日のお出かけスポットも充実しています。
川崎市は、若い子育て世帯に人気があり、人口の流入も多いことから財政基盤も安定しています。それを活かして新たな子育て支援サービスがスタートしています。
出産直後で育児や家事が困難なときは、授乳やおむつ交換などの育児や食事の準備などの家事をヘルパーさんが手伝ってくれる「産前・産後家庭支援ヘルパー派遣事業」が便利です。子どもがもう少し大きくなったときの育児援助には、登録している地域の子育てヘルパーが育児支援をしてくれる「ふれあい子育てサポート」制度があります。
さらに子どもが小学校に上がると便利なのが「わくわくプラザ」です。通常の学童保育にあたるもので、対象は小学1年生から6年生までです。放課後や土曜日、春・夏・冬休みの間、午後6時まで子どもを無料で預けることができます。
また、月曜日から金曜日までですが、午後6時までのお迎えが難しい児童を対象に、午後7時まで「わくわくプラザ」を利用できる「子育て支援・わくわくプラザ事業」もあります。月額2,500円で何回でも利用することができ、とてもリーズナブルです。
教育については、「かわさき教育プラン」に基づき、知・徳・体からなる「生きる力」に重点をおいています。具体的には、少人数教育や人権教育、体力テストなどを行い、教育力アップを目指しています。
研究開発都市という特徴を活かし、科学技術や産業に対する興味や関心を高める教育にも尽力しています。「川崎サイエンスワールド」を作成し、市立中学校1年生に配布しています。
武蔵小杉は、JR横須賀線の駅の新設で利便性が格段に向上し、再開発も進んでいることから、新たな街として注目を集めています。
3駅5路線と便利になった交通網を利用すると、JR湘南新宿ラインで横浜駅へ約10分、JR横須賀線で品川駅へ約12分、東京駅へも約17分、東急東横線で渋谷駅へ約13分と東京や横浜の主要な駅へダイレクトに短時間でアクセスが可能です。
駅前には「東急スクエア」「ららテラス」といった大型商業施設があり、買い物にも便利です。施設のなかには、中原図書館や医療モールもあり、暮らしに安心と豊かさを与えています。
都市機能だけでなく、緑豊かな環境も魅力的です。近くでピクニックや散歩を楽しむなら、「中原平和公園」がおすすめです。少し足をのばせば「等々力緑地」や「多摩川」など水と緑豊かな憩いの場があります。
藤沢市は、慶応義塾大学湘南藤沢キャンパスとその附属校、日本大学生物資源科学部、多摩大学グローバルスタディーズ学部などがある文教地区です。
この環境を活かし、市民と大学が結び付いた取り組みもあり、教育の街づくりが子育てにも活かされています。
なかでも注目されているのが、「学校・家庭・地域連携推進事業・三者連携ふじさわ」です。これは、学校・家庭・地域の3つが中心となって地域の子どもたちの成長を見守ろうという活動です。
また、各地域に「地域協力者会議」が設置され、活発な議論のもと、さまざまな活動やイベントが催されています。
これに基づき、放課後の子どもの安全を守る「子ども安全サポーター」、大庭中学校・滝の沢中学校・県立藤沢西高等学校の吹奏楽部とコーラス部による演奏「春一番の音楽会」や、子どもたちの作品を展示した『子どもたちから見た「地域」(写真・絵画展)の事業』を実施しています。行政だけによらない、地域と密着した子育てが魅力的なイベントや取り組みに結び付いています。
JR辻堂駅は藤沢市の南西部に位置し、西側を茅ヶ崎市と接し、南側に辻堂海岸が広がるエリアです。JR横浜駅まで1本約24分の好アクセスで、海をのぞみつつ都市生活も満喫できるため、子育てファミリーにおすすめです。
近年、注目されているのがJR辻堂駅の再開発「湘南C-X(シークロス)」です。工場の跡地を利用して大規模な商業施設・Luz湘南辻堂、テラスモール湘南や総合病院、企業の研究施設住宅などが建設されています。これにより、住み心地と利便性が大きく変化し、便利な街になりました。
子育ての拠点としては、藤沢市で3つめに当たる「辻堂子育て支援センターぽかぽか広場」があります。子育て中のママやパパが気軽に利用できます。
※記事内容は2019年7月時点の情報をもとにしております。最新の情報は各自治体のホームページなどでご確認ください。