あの街この街
「子育て環境」レポート!
ファミリーにやさしい街さがしのポイントや、子育てを支援してくれる行政のサポート情報などをママライターが紹介します。
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あの街この街
「子育て環境」レポート!
ファミリーにやさしい街さがしのポイントや、子育てを支援してくれる行政のサポート情報などをママライターが紹介します。
2018.05.25vol.50
「家を買うなら、戸塚はおすすめですよ!」
生まれ育った街で、育児と仕事を両立しながら暮らしている友人の5歳児ママが太鼓判を押すのが横浜市戸塚区です。
ターミナル駅である戸塚駅から「東海道本線」「湘南新宿ライン」「横須賀線」「市営地下鉄ブルーライン」が利用でき、駅周辺には大型商業施設が続々誕生しています。さらに、再開発に伴う街づくりの一環としてバリアフリー化や歩道の幅の整備が進んでいて、子どもの年齢を問わず快適な生活が送れる「暮らしやすい街」なのだそうです。
小さな子ども連れの移動は大変ですよね。「子育て支援拠点に行きたいけれど、アクセスが悪いので足が向かない」という声もよく耳にします。
区内にある2つの大きな子育て支援拠点「とことこ」と「とっとの芽」は、いずれも主要駅から徒歩すぐという好立地にあり、公共の交通機関を使って誰でも気軽に遊びに行くことができます。
区役所内にある「とことこ」には、各家庭のニーズに応じた情報を提供してくれるコンシェルジュがいるほか、区役所で手続きをする際に、1歳~未就学児を2時間まで預かってくれる一時託児サービスもあります。子どもが楽しく遊んでいる間に役立つ情報を得たり、必要な手続きを終えられたりすると助かりますね。
もう一方の支援拠点は、東戸塚駅最寄りにある「とっとの芽」です。コンセプトは「第二の実家」です。保健師・助産師・管理栄養士などの専門家が育児相談に乗ってくれるサービスや、地域の親子、異なる世代の人と交流できるプログラムが用意されています。核家族化が進む都市部において、まるで家族のようにママやパパの気分転換や困りごとの解決をサポートしてくれる施設があることは、とても心強いのではないでしょうか。
ママたちが自主的に運営する親子サークルを支援する仕組みや、主任児童委員が中心となり行っている子育て支援サークルも数多くあり、子育て中のママ・パパが地域の輪に入りやすい環境づくりがされているようです。
▶ 「とっとの芽」「ママたち主催の親子サークル」についての詳細はこちらから
▶ 「主任児童委員が中心に行っている子育て支援活動」についての詳細はこちらから
区内を流れる柏尾川は、江戸時代から親しまれてきた桜の名所です。今も700本の桜が並ぶ、人気のお花見スポットでもあります。近年では、柏尾川沿いには遊歩道「柏尾川プロムナード」の整備が進められ、広くてキレイな川沿いをジョギングをしたり、バーベキューをしたりしている人の姿も多く見られます。
「柏尾川プロムナード」では、桜橋への鯉のぼりの設置や水辺の生き物探し、遊歩道の清掃活動など、子どもと一緒に参加できるイベントが催されています。整備された遊歩道なら、小さな子どもが走り回っても安心です。家族で参加すれば、地域の人たちとの交流を深めることができそうですね。
「再開発」と聞くと、美しく整備された街並みと引き換えに、手付かずの自然が失われてしまっているようなイメージを抱く方もいるかもしれません。暮らしの利便性は享受したいけれど、子どもには自然の中でのびのびと過ごす体験をして欲しい。そう願うママ・パパもいるのではないでしょうか。
「舞岡公園」は、田んぼや畑、雑木林、茅葺き屋根の古民家など、昔ながらの田園風景を残し、子どもや市民に四季折々の自然の変化やその中で生きる生物たちとのふれあいを楽しませてくれる28.5haの広大な施設です。
茶摘み・お月見会・収穫祭・障子貼り・節分・ひな祭りといった昔ながらの季節行事のほか、田植え体験・稲刈り体験などの農業体験をすることができるこの公園で体験可能な活動は、年間2,000以上もあります。都市部で生活しながらも、充分な自然体験を積むことができそうです。
ママ・パパが子どもの自然体験に求めるものが「豊かな心を育むきっかけ」であるのだとすれば、もう一つ情緒を育む素敵な取り組みがあります。壊れたおもちゃを修理してくれる「おもちゃ病院」です。
このサービスは、リタイアした男性ボランティアの「戸塚おもちゃドクターグループ」が行っていて、小学生以下の子どもと保護者であれば誰でも利用することができます。
お気に入りのおもちゃが壊れてしまっても、同じものを手に入れようと思えば簡単に買えてしまう時代です。ですが、見知らぬ人の好意によって修理してもらうことで、モノを丁寧に扱うことの尊さを学び、同時に仕事をする人への感謝の気持ちを持てるようになれるのではないかと思います。こうした人との温かなつながりも、子育てをする上で大切にしていきたいことのひとつですよね。
今回紹介した施策のほか、横浜市では、平成31年度末までに市内全340の小学校で19時まで利用できる「放課後キッズクラブ」を開設する準備が進んでいるようです。両親が帰宅するまで通い慣れた小学校で子どもが安全に過ごすことができれば、安心して働くことができますよね。「小一の壁」でキャリアを中断せざるを得ない、という悩みも少なくなります。
地域の人や自然とのつながり、そして街や交通、制度面での働きやすさや暮らしやすさが、戸塚区民が「住み続けたい」と思う由縁なのでしょう。