あの街この街
「子育て環境」レポート!
ファミリーにやさしい街さがしのポイントや、子育てを支援してくれる行政のサポート情報などをママライターが紹介します。
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あの街この街
「子育て環境」レポート!
ファミリーにやさしい街さがしのポイントや、子育てを支援してくれる行政のサポート情報などをママライターが紹介します。
2018.05.10vol.49
東京の西端に位置する多摩市は、緑が多くゆったりとした環境がある一方、交通の便もよいのが魅力です。たとえば多摩センター駅なら京王相模原線、小田急多摩線、多摩都市モノレールと、3線の停車駅があり相互に乗り換えることができます。
また多摩市は大きな商業施設のある「多摩センター」駅を中心に、子ども向けのイベントも盛りだくさんで、子育て世代が楽しく暮らせる地域です。桜まつりや夏まつり、子ども映画祭などのイベントが頻繁に行われています。
子どもを連れて遊びに行ける施設も充実していて「多摩市立温水プール アクアブルー多摩」「サンリオピューロランド」など、多摩市民ならではの料金で利用できるのも、嬉しいメリットですね。
そんな多摩市の行政サポートはどのようなものがあるのでしょう?
▶「多摩市立温水プール アクアブルー多摩」の詳細についてはこちらから
▶「サンリオピューロランド 多摩市民特別割引のお知らせ」詳細についてはこちらから
多摩市では2017年から出産・子育て応援事業「ゆりかごTAMA」が始まりました。これは多摩市に住民登録し、妊娠届を提出した妊婦さんに、保健師が面接を行う制度です。専門家に妊娠・出産・子育てに関するさまざまな相談をしたり、出産準備や子育てに必要な情報を提供してもらえます。
また「ゆりかごTAMA」の面接を受けると、多摩市から育児に役立つ「ゆりかごTAMA応援ギフト」がプレゼントされるのです。ギフトの内容は年によって変わるそうですが、2017年の例をあげるとポンチョ型バスタオルや、肌着、布絵本など、赤ちゃんが産まれたらすぐに使えるものばかりです。
妊娠や新生児期の子育ては、喜びとともに不安もあるもの。保健師さんとのふれ合いや応援ギフトを通じて、地域からのサポートを実感できると安心できますね。
もちろん、子どもが成長してから子育ての相談ができる場所もあります。児童館や子育てセンターなどの地域の施設には、研修を受けた専任の子育てマネージャーがいて、相談に応じてくれます。
▶多摩市の利用者支援事業 子育てマネージャーの詳細についてはこちらから
働きながら小さい子どもを育てるママ・パパが気になるのが、保育園に入れるかどうか・・・ではないでしょうか。
多摩市は保育施設を増やす努力をしており、実際に多摩市の待機児童は2017年4月1日時点で83名と減少傾向にあります。例えば一番待機児童が多い世田谷区は861名なので、比較すると約10分1の人数です。
さらに保育施設を充実させるために、2015年から2019年の5ヵ年計画で「かがやけ!多摩市子ども・子育て・わくわくプラン(多摩市子ども・子育て支援事業計画)」を実行中です。2015年からの4年間で保育所定員を 468 名増員し、将来的には待機児童ゼロを目標にしています。
また、同計画では小学校の授業が終わった後の子どもたちを見守る学童クラブについても、さまざまな目標を掲げています。
学童クラブを学校の敷地内に移設してより通いやすくすることや、有資格者である放課後児童支援員を国の基準よりも多い2名配置するなどして、質の向上を図っていく計画です。
保育園を卒業して小学生になると、子どもを遅くまで預かってくれる施設がなく親が働きにくくなる「小1の壁」があるといわれますが、学童クラブの充実によってママ・パパの不安や不便を解消してくれるといいですね。
▶「かがやけ!多摩市子ども・子育て・わくわくプラン」の詳細についてはこちらから
多摩市では、ママ・パパが地域の施設やさまざまなサービスを使いやすくする工夫もしています。
たとえば、図書館では乳幼児の保護者向けに「絵本のきろく」という読書手帳を配付して、親子で図書館を利用するきっかけにしています。
また「わくわく通信」は、各地域の子育て支援団体に関する情報がわかるフリーペーパーで、施設の開放日やイベント情報などを確認することができます。2ヵ月に1回、奇数月に発行されており、それぞれの地域にある子育てセンターや公民館などで手に入れることができます。
▶乳幼児の保護者向け 読書手帳「絵本のきろく」の詳細についてはこちらから
多摩市は行政から子育て世代への働きかけが多い街だと感じます。その心遣いが、保健師の面接や保育施設の充実など、具体的な計画としても示されているのが、頼もしいですね