この記事では、不動産投資に興味を持つサラリーマンの方へ向けて、不動産投資の始め方や注意点・成功するためのポイントについて解説します。不動産投資の基本を理解し、失敗しないための具体的な方法を学びたい方は、ぜひ最後までお読みください。
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目次
サラリーマンが不動産投資を始めるべき理由4選
サラリーマンにとって、不動産投資は安定した収入源となるだけではなく、節税効果や資産形成の手段としても有効です。本章では、その具体的な理由を示します。
1. 安定した収入源としての魅力
2. 節税効果の期待
3. 資産形成の一環として
4. 退職後の収入確保
理由1.安定した収入源としての魅力
サラリーマンにとって、不動産投資は安定した収入源となる可能性を秘めた魅力的な投資手段です。家賃収入という形で定期的に収入が得られるため、老後の生活資金や子どもの教育資金など、将来のライフプラン実現に向けて安定した資金繰りを構築することができます。
【不動産投資で期待できるメリットの例】
● 景気の影響を受けにくい:不動産は、食料や衣類などの生活必需品とは異なり、景気の影響を受けにくいと言われています。景気低迷時でも、賃貸ニーズは常に存在するため、家賃収入が途絶えるリスクは比較的低いと言えます。
● インフレ対策になる:インフレとは、物価が継続的に上昇することです。物価が上がると、給与などの所得の価値は目減りしてしまいます。例えば給与が10万円でも、物価が2倍になれば以前と同じものを買うためには20万円必要になります。しかし、不動産投資であれば、家賃は更新時やテナント入れ替えのタイミングで改定が可能なため収入を上げることができ、実質的な価値を維持することができます。つまり、インフレに強い資産運用が可能です。
● 安定した収入:上場株式などの他の投資と異なり、家賃収入は比較的安定しています。そのため、中長期的な収支予想が立てやすくなり、将来への不安を軽減することができます。
サラリーマンは、毎月決まった給与が得られるため、銀行から融資を受けやすいというメリットもあります。近年ではサラリーマン向けの投資商品も増えており、少額から始められるものや物件の管理業務を委託できるものなど、自分に合った商品を選ぶことが可能です。
下記の記事では、不動産投資をするとどのくらい儲かるのか、シミュレーションした結果を紹介しています。ご興味のある方はチェックしてみてください。
年収1000万円の独身者による不動産投資|詳細収支シミュレーション |ノムコム・プロ
理由2.節税効果の期待
不動産投資には、節税効果も期待できます。これは、本業で得たプラス(利益)を不動産投資で発生した赤字と相殺(損益通算)することが税法上認められているからです。
具体的には、不動産は減価償却の対象となり、建物の購入費用を一定期間にわたって経費として計上することができます。さらに、ローン返済額のうち利息部分(利息全部ではなく建物比率分のみ)も経費として計上可能です。
特に不動産投資を始めたばかりのころは、減価償却費や利息などの「経費」が「家賃収入」を上回り、不動産所得が赤字になるケースがあります。この場合、サラリーマンであれば本業で得たプラスと不動産所得の赤字を損益通算することで全体の課税所得が減り、所得税と住民税の節税が可能になります。
また状況次第(※)ではありますが、不動産投資は相続税対策としても有効です。これは、不動産の「相続税評価額」が現金や預貯金よりも低くなるためです。相続税の発生が見込まれる場合には、資産の組み換え(現金から不動産)をすることで、節税効果を期待できます。
※相続税の節税効果は、土地・建物の利用形態によって異なります。
税金は複雑な問題もありますので、ケースによっては税務署や税理士など専門家にご相談ください。
下記の記事では、不動産投資における節税の仕組みや、サラリーマンが不動産投資した場合のシミュレーションを紹介していますので、ぜひチェックしてみてください。
不動産投資でサラリーマンは節税可能?仕組み&税金シミュレーション |ノムコム・プロ
理由3.資産形成の一環として
不動産投資は、時間をかけて家賃収入を積み重ねることで、安定的な資産形成を実現できる手段です。さらに、土地や建物の値上がりも期待できる場合があります。
サラリーマンの方であれば、給与から生活費や税金を差し引いた余剰資金を投資に回すことができます。無理のない範囲で投資を続けることで、着実な資産形成が可能となります。不動産は長期的な価値保持が期待できるため、将来的な資産としての安心感も得られます。
理由4.退職後の収入確保
退職後の収入確保につながる点も、サラリーマンが不動産投資を始めるべき理由の一つです。年金だけでは生活費が足りないという場合には、不動産投資から得られる家賃収入で老後の生活資金を補うことができます。
また、退職後に賃貸業を営むことで、新たな収入源を得ることもできます。
不動産投資を始める際の基本知識
不動産投資を成功させるためには、基本知識をしっかりと身につけることが重要です。ここでは、不動産投資の種類や物件選び・資金計画・管理方法について詳しく説明します。
1. 不動産投資の種類と特徴
2. 投資物件の選び方
3. 購入時の資金計画
4. 管理方法とリスク管理
基礎知識1.不動産投資の種類と特徴
不動産投資にはさまざまな種類があり、それぞれに特徴があります。
代表的な種類としては、
● 一棟マンション投資
● 一戸建て投資
● 区分マンション投資
● アパート投資
● 駐車場投資
などがあります。
例えば、一棟マンション投資や一戸建て投資、アパート投資は複数の部屋を貸すため収益が安定する点がメリットです。一方で、一棟すべてを購入することから初期投資額が大きくなるため、資金面で余力のある方に向いている投資手法といえます。
不動産投資をおこなう際は、各投資手法の利点とリスクを理解し、自分に合った投資手法を選ぶことが大切です。
下記の記事では不動産投資の代表的な10種類を網羅的に紹介し、選び方のポイントもまとめていますので、あわせてご覧ください。
不動産投資の代表的な10種類!自分にあった選び方も解説 |ノムコム・プロ
基礎知識2.投資物件の選び方
物件選びは、不動産投資の成功において非常に重要な要素です。立地条件、周辺環境、物件の状態をよく確認する必要があります。
【具体例】
立地条件 | 駅から徒歩圏内の物件は高い需要が期待できる 周辺に商業施設や学校などの施設があると便利 |
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周辺環境 | 治安が良く、騒音が少ない環境を選ぶ 競合となる物件がないか確認する |
物件の状態 | 新築物件は修繕費が少ないが、価格が高い傾向がある 中古物件は価格が安いことが多いが、修繕費が高額になる場合がある |
また、利回りやキャッシュフローを計算し、収益性を検討することも重要です。不動産投資における利回りの知識を押さえたい方は、下記の記事をご覧ください。
不動産投資における利回りの最低ラインとは?改善する4つのポイントも解説
基礎知識3.購入時の資金計画
資金計画は、投資の成功に不可欠な要素です。自己資金、融資、返済計画を明確にすることが求められます。例えば、銀行からのローンを利用する場合、月々の返済額を収益でカバーできるかを確認する必要があります。
また、突発的な修繕費や空室期間の費用を見込んで資金を準備することも重要です。初期費用・運営費用・突発的な出費を考慮に入れ、しっかりと資金計画を立てることで無理のない投資を心がけることができます。
基礎知識4.管理方法とリスク管理
4つ目は、不動産の管理方法とリスク管理についてです。自主管理か管理会社に委託するかを検討し、空室リスク・修繕リスク・賃貸トラブルの対策を講じることが重要です。例えば、管理会社に委託することで手間が省けますが、費用がかかります。
また、定期的な物件点検やメンテナンスをおこなうことでトラブルを未然に防げます。管理方法とリスク管理を徹底し、安定した収益を目指すことが大切です。
下記の記事では、不動産投資にともなうリスクと回避術をまとめていますので、気になる方はチェックしてみてください。
サラリーマンが不動産投資で失敗しないための5つのポイント
不動産投資で成功するためには、下記のポイントに注意することが重要です。
1. 信頼できる不動産業者の選び方
2. 購入前の物件調査
3. 賃貸契約の注意点
4. 資金計画の見直し
5. 定期的なメンテナンス
これらのポイントを押さえることで、投資のリスクを最小限に抑え、安定した収益を得やすくなります。
ポイント1.信頼できる不動産業者の選び方
信頼できる不動産業者の選定は、不動産投資の成功に直結します。業者選びの際には、下記の点を確認することが重要です。
● 実績:過去の取引実績や成約率などを参考に、経験豊富な業者を選ぶ
● 評判:口コミやレビューなどを参考に、評判の良い業者を選ぶ
● 対応力:迅速かつ丁寧な対応をしてくれる業者を選ぶ
不動産業者との信頼関係が構築できれば、サポート体制も充実し、安心して投資することができます。
ポイント2.購入前の物件調査
購入前に物件の詳細な調査をおこなうことも、とても重要なポイントです。具体的には、次のような項目を網羅する必要があります。
● 物件の状態:築年数、修繕履歴、設備の状態などを確認する
● 周辺の環境:治安、交通アクセス、商業施設の有無などを確認する
● 将来的な価値:将来的に発展が見込まれるエリアかどうかを判断する
購入前に徹底した物件調査をおこない、リスクを最小限に抑えてから購入判断をおこなうようにしましょう。
ポイント3.賃貸契約の注意点
賃貸契約の内容を詳細に確認し、不利な条件を避けることも必要です。賃貸借契約書には細心の注意を払い、専門家のアドバイスを受けることが推奨されます。例えば、賃料や契約期間・退去時の条件などを明確にし、専門家に契約書をチェックしてもらうことで、不備がないかを確認します。
賃貸契約は慎重におこない、トラブルを防ぐための対策を取ることが大切です。
ポイント4.資金計画の見直し
不動産投資では、定期的に資金計画を見直し、現状に合った計画を立てることが重要です。資金繰りが厳しくならないように収支バランスを常に把握し、将来的な支出やリスクに備えて余裕を持った資金計画を立てましょう。
例えば、毎月の収入と支出を見直し、必要に応じて計画を修正し、予備費を確保することで突発的な支出に対応できるようにします。資金計画を継続的に見直し、安定した投資運営を心がけることが成功のポイントです。
ポイント5.定期的なメンテナンス
物件の価値を維持するために、定期的なメンテナンスをおこなうことも重要です。小さな修繕を怠らず、大きな修繕が必要になる前に対策を取ることで、物件の魅力を保つことができます。
例えば、定期的に内装や設備の点検をおこない、必要な修繕をし、定期的な清掃やリフォームをおこなうことで物件の魅力を維持します。定期的なメンテナンスをおこない、物件の価値を長期間にわたって維持することが大切です。
不動産投資でよくある失敗例とその回避方法
不動産投資には多くのリスクが伴いますが、これらを理解し対策を講じることで失敗を避けられます。本章では、よくある失敗例とその回避方法を紹介します。
1. 購入後の物件価値の低下
2. 空室リスクの過小評価
3. 賃貸トラブルへの対応不足
4. 高額な修繕費の発生
また下記の記事では、不動産投資に興味はあるが悪徳業者に利用されるのを恐れるサラリーマンへ向けて、悪徳業者の具体的な手口や回避策をまとめています。ご興味のある方は、あわせてご覧ください。
サラリーマンは不動産投資でカモにされる?悪徳業者を見抜く4つのポイント
失敗例1.購入後の物件価値の低下
購入後に物件価値が低下すると、売却時に損失を被るおそれがあります。具体的には、市場動向や立地条件の変化により、物件価値が下がるリスクなどです。例えば、エリアの突然の人気低下や、新たな開発計画の中止などが原因となります。
また、購入時の過大評価や適正価格を超えた購入価格も問題です。このリスクを回避するためには、事前に市場調査を徹底し、エリアの将来性を見極めることが重要です。専門家のアドバイスを受け、適正価格での購入を心がけましょう。
失敗例2.空室リスクの過小評価
空室リスクを過小評価すると、収益が安定せず、ローン返済や維持費用に支障が出ます。空室が続くと収益が減少し、資金繰りが悪化するリスクを高めてしまいます。
【具体例】
● 賃貸需要の低いエリアでの物件購入により、空室期間が長引く
● 賃料設定が高すぎるため、入居者が見つからない
【回避方法】
● 賃貸需要が高いエリアを選び、適切な賃料設定をおこなう
● 広告やプロモーションを活用して入居者を募集する
● 空室保証制度などを活用する
空室リスクを適切に評価し、需要が高いエリアでの投資を心がけましょう。
失敗例3.賃貸トラブルへの対応不足
賃貸トラブルが発生すると、対応に時間とコストがかかります。契約内容の不備や入居者の問題行動がトラブルの原因となります。例えば、家賃未払い・物件の破損・騒音トラブルなどの問題です。トラブル対応が遅れると、さらに問題が深刻化することもあります。
回避方法として、賃貸借契約を詳細に設定し、トラブル時の対応策を明確にすることが重要です。また、定期的な物件点検や入居者とのコミュニケーションをおこない、トラブルを未然に防ぎましょう。
失敗例4.高額な修繕費の発生
予期せぬ修繕費が発生すると、収益を圧迫し、資金繰りが悪化します。古い物件や管理が行き届いていない物件では、修繕費がかさむ可能性が高いです。
【具体例】
● 老朽化した建物の大規模修繕が必要になる
● 設備の故障や劣化による修繕が頻発する
【回避方法】
● 物件購入前に詳細なインスペクション(※)をおこない、修繕箇所を特定する
● 修繕積立金を確保し、計画的に修繕をおこなう
● 修繕費のリスクを考慮した収支計画を立てる
※不動産を購入する前に専門家が建物の状態を詳しく調べること
高額な修繕費のリスクを軽減するために、事前調査と計画的なメンテナンスを心がけましょう。
なお「不動産投資での失敗を避けたい」とお考えの方には、下記の記事もおすすめです。あわせてご覧ください。
不動産投資で『失敗する人』とは⁉失敗例10選&失敗回避の方法を紹介
不動産投資の失敗率は?よくある6つの失敗原因や成功に導く戦略を紹介
不動産投資の始め方と成功への5ステップ
不動産投資を成功させるためには、計画的なステップを踏むことが重要です。最後に、サラリーマンが不動産投資を始めるための基本的なステップについて解説します。
1. 投資目標の設定
2. 投資物件の選定
3. 資金調達と購入手続き
4. 賃貸経営の開始
5. 定期的な評価と見直し
ステップ1.投資目標の設定
不動産投資を始める前に、明確な投資目標を設定することが重要です。目標設定により、投資計画や物件選定が明確になります。
【投資目標の例】
● 年間100万円のキャッシュフローを得る
● 10年後に資産価値1億円を目指す
投資目標の設定により、計画的な不動産投資を進めるための基盤ができます。また、投資活動が明確になり、成功への道筋が見えてきます。
ステップ2.投資物件の選定
続いて、投資目標に基づき、適切な物件を選定します。このとき、立地条件・物件の状態・賃貸需要を総合的に考慮することが大切です。
【具体例】
● 駅から徒歩10分以内の物件を選ぶ
● 築年数が比較的新しい物件を選定する
● 将来的な需要が見込めるエリアの物件を選ぶ
複数の物件を比較し、最適な投資先を決定することで投資リスクを減らし、収益を最大化できます。
ステップ3.資金調達と購入手続き
続いて、資金調達計画を立てて購入資金を確保しましょう。自己資金、融資、返済計画を明確にし、購入手続きをスムーズに進めるためには、専門家のアドバイスを受けることも重要です。
例えば、銀行からのローンを利用する場合、返済計画を詳細に立てることが求められます。また、不動産購入に関する契約書を専門家にチェックしてもらうことで、不備を防ぎ、安心して購入手続きを進められます。
ステップ4.賃貸経営の開始
賃貸経営を開始したら、安定した収益を得るための体制を整えることが大切です。入居者募集、賃貸借契約、物件管理を効率的におこなうことで、賃貸経営のトラブルを未然に防げます。このとき、管理会社に委託して物件管理をおこなうことで、手間を省けます。また、賃貸借契約書を詳細に設定し、トラブルを防ぐ対策を講じることが重要です。
効率的な賃貸経営をおこなうことで、安定した収益を確保し、投資の成功につなげられます。
ステップ5.定期的な評価と見直し
不動産投資の成果を定期的に評価し、計画の見直しをおこなうことも重要です。収益状況・物件の状態・市場動向をチェックし、必要に応じて対策を取りましょう。
【具体例】
● 年に一度、収益状況をチェックし、必要な修繕をおこなう
● 市場動向を分析し、物件の売却や再投資を検討する
● 必要に応じて専門家に相談し、アドバイスを受ける
定期的な評価と見直しをおこない、柔軟に対応して投資成果を最大化することが大切です。
不動産投資の基本を理解し、失敗しないための対策を講じましょう
サラリーマンにとって、不動産投資は将来の経済的な安定を実現するための魅力的な選択肢です。安定した収入源として節税効果を期待できるほか、資産形成や退職後の収入確保にも役立ちます。
しかし、失敗しないためには基本的な知識と具体的な方法を理解することが重要です。信頼できる不動産業者の選び方・物件選定のポイント・資金計画の立て方など、成功へのステップをしっかりと踏みましょう。
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