子育てファミリーのための
「お金」のレッスン
学校では教えてくれない「お金の基本」や、毎日忙しい子育て世代にこそ知ってほしい「お金の使い道」をレクチャーします!
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子育てファミリーのための
「お金」のレッスン
学校では教えてくれない「お金の基本」や、毎日忙しい子育て世代にこそ知ってほしい「お金の使い道」をレクチャーします!
2016.02.25vol.014
クレジットカード払いや口座引き落とし...。今は現金で支払うだけでなく、いろいろな支払い方法があるため、毎月いくら使っているか分からなくなってしまう方がいます。
クレジットカード払いで大切なのは、「予算」を決めることになります。
[ご相談内容]
クレジットカードのリボ払いで買い物をしすぎてしまいました。現在、カード払いはやめにして、借金の返済を優先している最中です。今後どんなふうに、クレジットカードを使えばいいのか、将来のために貯金を増やすにはどうしたらいいのでしょうか?
・お名前 宮森優子さん(仮名)
・年齢 45歳
・家族構成 夫(41歳)、長男(小学5年生)、長女(1年生)
・住まいの情報 持家
・世帯年収 夫638万円(会社員)、妻60万円
・現在の貯蓄 100万円
[家計状況]
以前なら現金払いが主流だったスーパーなどの支払いでも、ポイントがつくということでクレジットカード払いにしているママたちを多く見かけるようになりました。
上手に使えば、カード払いはポイントがつきお得ですが、管理ができていなかったり、分不相応な支出金額になってしまったりしては意味がありません。
まずは、宮森さんが返済に苦労されるきっかけとなった「リボ払い」とはどういったものでしょうか? 少し頭の体操をしてみましょう! 下記のクイズを見てください。
【クイズ】
100万円の家具を購入しました。リボ払いの場合、金利12%で良く月から利息がかかりますが、月々1万円の支払いで済みます。
金利以外の手数料は考えないとしたら、何年で返済できるでしょうか??
「リボ払い」とは、支払残高(クレジットカード会社に返済しなければならない金額)に応じて、月々あらかじめ決められた金額をクレジットカード会社に支払う方法です。
12%の金利は、1年間にかかる利率なため、1か月の利率は1%です。100万円の買い物の1か月後の利息は1万円になります。
リボ払いで毎月1万円の支払い設定の場合、利息の1万円だけを支払っていて、100万円の元金は減りません。2か月後も同じ、3か月後も4か月後も同じ...。そのため、
【答え】 一生返済を続けないといけません。
これはリボ払いの仕組みを分かりやすくするためのクイズですが、リボ払いの特徴は理解できたのではないでしょうか。
リボ払いでは、月々の支払いを一定にすることができて、家計としては助かる反面、どのぐらい利息を払っているか?残高はどのぐらい残っているかという意識が薄れがちです。
宮森さんの場合、リボ払いで何度も買い物をしていて、毎月は決まった金額の支払いで済みましたが、気が付くと、残高がほとんど減っていないため、あわてて、毎月の支払額を増やしたとのことでした。
クレジットカードが悪の根源というわけではありません。
ポイントが付いたり、現金払いにはない特典があったりします。
では、ずばり、クレジットカードを使用していい人は、どんな人でしょうか?
「決められた予算内で買い物ができる人」です。
クレジットカード払いで気をつけたいのは、今お金がないから、カードで欲しいものを衝動買いするといった行動です。
ポイント目当ての買い物や衝動買いなど、「予算」を超える支出はお金が貯まらなくなります。
つまり、カードで買い物をしてよい予算を作ること。
たとえば、毎月日用品や食費を○○万円以内と決めていれば、その一部をクレジットカードで支払いをしても問題ないはずです。
クレジットカードと現金を併用するご家庭は、クレジットカードで支払った分をメモしておくといった管理をしましょう。
そして、クレジットカード払いの場合でも、なるべくリボ払いではなく、一括払い、もしくは分割払いがよいかと思います。
今回の家計の見直しにあたって、宮森さんは、なんとなく成り行きでそれぐらいの金額になってしまっている食費の「予算」を決めました。
また、「子どもの習い事は見直す」とすでにご自身で決められていた宮森さん。
子どもの習い事や保険の見直しで、毎月の支出を減らすことができそうです。
なお、4月以降は、電力自由化に伴って、契約する電気会社を選択できるため、電気代も下げることができるかと思います。
お得なプランを選ぶには、インターネット回線や携帯電話等の契約状況とあわせて、セット割引を適用できるかが1つのポイントになるでしょう。
宮森さんは、半年後、カードの借金の返済が終わったら、その分貯蓄に回していくことにしました。
これからは、上手にカード払いとも付き合っていけるといいですね。