子育てファミリーのための
「お金」のレッスン
学校では教えてくれない「お金の基本」や、毎日忙しい子育て世代にこそ知ってほしい「お金の使い道」をレクチャーします!
ここから本文です
子育てファミリーのための
「お金」のレッスン
学校では教えてくれない「お金の基本」や、毎日忙しい子育て世代にこそ知ってほしい「お金の使い道」をレクチャーします!
2016.07.05vol.19
こんにちは、ファイナンシャルプランナーの八木陽子です。
ママの皆さんは、子どもと銀行に行ったことがあるでしょう。
子どもたちにとって一番身近な金融機関が銀行です。
実際に、ママが、子どもと一緒に銀行へ行って、子ども名義の口座開設をしてみましょう。
私は、子ども名義の銀行口座は下記の2つを分けて作ることをおすすめしています。
(1)教育資金用の銀行口座
(2)子ども名義で、子どもの管理に任せる銀行口座
(1)は、親が管理する口座なため、親名義でも構わないのですが、できれば子ども名義をおすすめしています。
なぜなら、教育費のピーク、子どもが大学生になる頃までに、家庭には住宅や車の購入など、大きなお金が必要となる場面が多数あります。
せっかく教育費として貯めていても、親名義の場合、そのお金を使ってしまうことにあまり抵抗がない親御さんもいらっしゃいます。
でももし子ども名義にしていたら、教育費以外の引き出しには、躊躇することでしょう。
「教育費を守る」という意味で、教育資金用の口座は子ども名義がおすすめです。
ただし、親が通帳など管理する場合、子ども名義の口座であっても、親の財産となります。
教育費として使用せずに、ある一定の時期になって、お子さんに渡した場合には贈与とみなされ、金額によっては、贈与税がかかる可能性があることに注意しましょう。
そのため、「教育費として使う」ことが大前提の口座になります。
(2)ですが、子ども名義の口座は、正真正銘、子ども自身のお金になります。
始めは大きな金額ではなく、子ども自身で管理できる金額がいいでしょう。
お年玉やおこづかいの一部を銀行口座で、子ども自身が管理することによって、自己責任が育まれます。
小学生3~4年生ぐらいになったら、銀行の仕組みを伝えながら、口座を開設してみましょう。
子どもに、通帳、キャッシュカードなど、銀行口座を任せると、時には失敗もあるかもしれません。
小学生が、管理ができず、親も子もパスワードが分からなくなって大騒ぎになったという話を聞いたことがあります。
でも、失敗は成功のもと。
本人確認やパスワード再発行などの一連の手続きから、子どもは、「自分の名義の口座は、ママに頼らず、自分できちんと管理しなくては」と早い段階で学び、それ以降はしっかり管理できるようになったそうです。
親子ともに少しずつ成長していけるといいのでしょう。