「省エネ対策」で子どもとお財布にやさしい快適な暮らし
今すぐ取り入れられる省エネ対策で、低コストで子どもにとっても快適な暮らしを応援します。
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「省エネ対策」で子どもとお財布にやさしい快適な暮らし
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2015.03.23
住まいの省エネを考える上でポイントとなるのがエアコンです。いつから使っているか思い出せないような旧式エアコンが自宅にあるなら、省エネ性能のチェックを。一般的に古いエアコンは冷暖房効率が低く、電気代がかさんでしまいがちです。省エネエアコンへの買いかえを検討するのであれば、「そろそろ暖房は終わり。冷房はまだまだ先」という需要期を外したこの時期は一つのチャンスとなります。
2LDKの賃貸マンションのわが家で使用するエアコンは2台。リビングのエアコンは入居時にもともと付属していましたが、相当な年代ものと思われ、一昨年の冬のある日突然暖かい空気が出てこなくなり寿命を迎えました。その後、管理会社に新しいエアコンと取りかえてもらうことに。
なので、現在わが家が使用するエアコンはリビングのものが2013年製と比較的新しく、もう一台寝室についている方は引っ越し時に前居から持ち込んだ2003年製となっています。電化製品の省エネの進歩が目覚ましいとは聞いているものの、実際のところどのぐらい違うのか比べてみました。
スペックを記したラベルは、温風の吹き出し口の下に貼られています。写真はリビングのものです。
どちらも同じメーカーの9畳タイプですが、消費電力(定格暖房標準)はリビングのものが0.45kw、寝室のものが0.98kwとかなり差がついています。これを1日5時間、1ヶ月間使用したとすると、
<リビング>消費電力
0.45kw×25.91円×5時間×30日 = 約1,749円
<寝室>消費電力
0.98kw×25.91円×5時間×30日 = 約3,809円
暖房代の差は単純計算で2,060円とけっこうなものになります(1kwh = 25.91円 / 使用量が120kWhを超えて300kWhまでの場合で換算。小数点以下四捨五入)。3歳の息子を北風の厳しい公園などで長時間遊ばせるわけにもいかず、わが家では1月 ~ 2月はかなり長い時間を屋内で過ごしてきました。となるとエアコンのランニングコストが電気代に与える影響も、それなりに大きくなります。
幸いにも一番使うリビングのエアコンは新しくなりましたが、寝室のエアコンもすでにメーカーが設定する標準使用期間の10年を過ぎています。まだ使えるからと使ってはいるものの、そろそろ買いかえを考えるべきといえそうです。
いざ買いかえを考えたとき、何を基準に選べばよいかというと、大きな参考となるのが「省エネルギーラベル」です。これは省エネ法に基づき2000年に日本工業規格(JIS)によって導入されたもので、省エネ家電を選ぶ基準としてエアコンやテレビ、冷蔵庫などに表示されています。
「1.目標年度」は製品ごとに決まっており、家庭用エアコンの場合は2010年度。「2.省エネ基準達成率」は目標年度において定められたその製品の目標基準をどのぐらい達成しているかを示しています。「3.年間消費電力量」は製品ごとに決まった測定方法で算出され、数値が低いほど省エネ性が高いことを意味します。3は「通年エネルギー消費効率(APF)」で示されることもあり、その場合は数値が高いほど省エネ性が高くなります。
エアコン選びで迷ったら、「○○ ~ ○○畳用」といった部屋の広さにあったものの中から、省エネラベルを参考に予算が許す限り省エネ性が高いものを買うというのが王道のようです。また、省エネ型製品情報サイトという製品の省エネ性能が一覧にまとめられた便利なサイトもあります。
住宅設備業を営む義兄(夫の兄)にもアドバイスを求めたところ、「もし14畳ぐらい以上の広い部屋なら、最近主流になってきている200Vタイプのエアコンがおすすめ。本体価格は100Vタイプより高めだけど、消費電力は同じか、200Vタイプの方がやや小さいぐらい。パワーがあるから、暖房でも冷房でも付けてから短い時間で部屋が適温になって快適」とのこと。
うちで買いかえを考えているのは6畳用なので100Vタイプが基本ですが、LDK用などとして購入するときは200Vタイプが望ましいようです。ただし、200Vの電源が自宅で使えるかどうかは確認が欠かせません。簡単な見分け方としては、電気メーターが「単相3線式(単3)」となっていればOK。最近の新しい住まいは多くの場合、200Vに対応しています。
買いかえるとすれば、今年の夏の前か、その次の冬の前かなと何となく考えていたものの、誰でも同じことを考えるようで「その時期は価格が上がりやすいし、設置工事も混み合うからできれば避けた方が無難」と義兄には釘をさされました。さらに義兄いわく、「買いかえに3月はそう悪いタイミングではないと思う。決算セールをする量販店も多いし、値引きしてもらいやすいかも」。
なるほどと思い、家電量販店の決算期をチェックしてみると、確かに大手各社が軒並み3月末に決算期を迎えるようです。言われてみれば、毎年この時期には「大決算セール!」「処分特価で売りつくし!」などの大文字を街で頻繁に見かけます。
ただ、3月も後半に入ると4月からの進学・転勤など新生活ニーズに巻き込まれ、決算セールの恩恵が薄れがちな傾向にあるようです。思い切って今買いかえてしまうか、または夏を乗り切り秋に買うか、悩んでいるうちに新製品が出てきたり、型落ち品の値下げも予想され、高価な買い物だけに何とも悩ましい限りです。
ちなみに、一昨年新しいエアコンを迎えたリビングは、格段に暖房の利きが良くなりました。以前のエアコンは付けても劇的に部屋が暖かくなることはなく「付けないよりマシ」という程度に考えていましたが、取りかえてからは、リビングはもちろん隣接するダイニングキッチンにまでしっかり暖かさが行き渡ります。
当時2歳だった息子が「ぽっかぽか~」と覚えたての言葉を繰り返していたのを思い出すたびに、寝室も省エネエアコンで「ぽっかぽか~」がいいなぁと思い、予算も決まらないまま、気持ちばかりが買いかえに傾いていきます。