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省エネ

「省エネ対策」で子どもとお財布にやさしい快適な暮らし

今すぐ取り入れられる省エネ対策で、低コストで子どもにとっても快適な暮らしを応援します。

節電しながら"涼"を守る暮らしのコツ

本格的な夏に突入し、エアコンをフル稼働する日々が続きがちなこの季節。大人より体温調節が未熟な子どものため、適切な温度管理は欠かせませんが、冷房費のかかり過ぎも避けたいもの。今回は、打ち水やエアコン・扇風機の使い方など、ちょっとした工夫で電気代を抑えながら涼しさを確保するコツをご紹介します。

朝夕にはベランダの打ち水で爽やかに過ごす

早朝や夕方など、日差しが強いわけではないのに熱がこもって暑いというときに有効なのが打ち水です。打ち水というと道路や庭先に水をまく印象が強いですが、マンション住まいの場合でもベランダへの打ち水で十分効果を実感できます。

お風呂の残り湯があれば、ぜひその活用を。そのままペットボトルやじょうろでまくだけでOKですが、さらにおすすめは、使用する水にレモングラスやペパーミントなどの清涼感のあるアロマオイルを数滴加えること。快い香りがベランダから室内にまで広がり、節電しながら、とても爽やかな気分を味わえます。

床はもちろん、壁やエアコンの室外機周辺、すだれなどにもしっかり水をかけます。3歳の息子にじょうろでの打ち水を任せてみると、すぐに夢中になり「もっとやる~!」とやめさせるのに苦労するほど。最近は、夕方になるとベランダに出て親子で打ち水を楽しむのが日課になっています。打ち水後の室内はぐっと涼しくなり、風がある日はそのまま夕飯の支度で火を使い始めるまでエアコンなしで過ごせます。

打ち水は日陰にするのがベストといえます。真昼に直射日光が当たる場所での打ち水は、急激な蒸発で湿度が上がり、むしろ蒸し暑く感じてしまうことも。強い日差しが逸れた時間帯を選び、濡れた状態をある程度キープできるようにすることが原則です。

エアコンの使い方を見直して消費電力ダウン

最も暑さが厳しい日中は、前回ご紹介したように日射のシャットアウトが涼しさ確保の最大のポイントになります。(参照)室内に侵入する強い日光を家の外側でカットすれば、それだけでぐっと暑さが和らぎます。
とはいえ、本当に暑い時期には子どもの熱中症を防ぐため、やはりエアコンが欠かせません。エアコン使用時にも、ちょっとした使い方や設定の見直しでエネルギー効率を改善できます。

まず避けたいのが、頻繁にオンオフを繰り返すこと。エアコンが一番電力を使うのは、運転を開始してすぐの「がんばって部屋を冷やしている」状態のときです。エアコンをつけてある程度涼しくなってきたら運転を止め、また暑くなってきたら運転を再開し・・・という「こまめな付け消し」のは、一見エコに思えますが、実はエアコンに大きな負担をかけています。

また、家庭用エアコンは風量調整ができるものが多く、弱風モードにしておくと何となく省エネな印象を受けます。が、実際のところエアコンは、ファンを回して風を送り出すより、冷気をつくって室外との温度差を稼ぐ方に電力を使います。つまり、強い風を起こして少ない冷気を室内に行き渡らせた方が消費電力を抑えられる計算に。自動モードにしておけば、部屋が冷えて設定温度になるまでは強風で、その後は弱めの風に切り替えてと、最適になるよう調整してくれます。

そのほか、よく言われるようにフィルターの定期的な掃除がエアコンの利きの改善には必須です。さらに、室外機を柵やカバーで囲って目隠ししたり、周りにモノを積み上げたりするのはNGで、排出する熱を逃しやすくすることがエアコンの省エネの鉄則です。

凍らせたペットボトル×扇風機でお昼寝を快適に

エアコンと相性バツグンなのが扇風機です。
「クール・ビズ」で推奨される28℃という高めの温度設定でも、扇風機が回っているとかなり快適に過ごせます。

特にこの組み合わせが重宝するのが、子どものお昼寝時などです。エアコンだけではどうしても床面近くに冷気が溜まり、まともに布団をかけて寝ない子どもの寝冷えの原因になったりします。エアコンの冷気が落ちてくる辺りに扇風機を置き、子どもに直接風が当たらないよう、やや上向き・首振りで使用することで室内に空気の循環をつくれます。

なお、風通しがよく気温も低めの日には、凍らせたペットボトル+扇風機がエアコン代わりに活躍してくれます。500mlのペットボトル2~3本の水を一晩冷凍庫で凍らせ、扇風機の前に置けば簡易クーラーの出来上がり。エアコンのような劇的な涼しさはありませんが、ひんやりとした風が得られ、体感温度は明らかに下がります。 凍らせたときに膨張してペットボトルが破裂しないよう水量を8~9分目にすること、使用時にはかなり結露するので食品トレーなどを敷いておくことが注意点です。

ペットボトルの氷は1~2時間ほどしか持ちませんが、子どものお昼寝用としてはちょうどいいぐらいです。溶けたばかりの冷水は子どもが目を覚ましたときの水分補給にぴったりで、残りは打ち水などに使います。

ちなみに、最初にわが家でこの簡易クーラーを試したとき、息子から挙がった声が「どうしてペットボトルがびしょびしょになっているの?(結露のこと)」でした。身近なものを組み合わせて涼を得る工夫は、節電はもちろん、親子のコミュニケーションや子どもの興味を広げるきっかけにもなります。ぜひいろいろ試してみてください。

ミヤタケ (みやたけ)

3歳になる息子に振り回されっぱなしの自営業ママです。子どもと夫(+犬1匹)との賃貸マンション生活で実践している、光熱費を抑えながら快適・健康に暮らすコツをご紹介していきます! ちなみにわが家は、もろもろの工夫で昨年の冬は前年比20%の電気代ダウンを実現しました。

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