どうしたら片付けてくれるの?ママと子どもの「お片付け」のコツ
毎日毎日散らかすわが子に悩むママ達のための、子どもと一緒に上手にすすめるお片付けのコツを紹介します。「親・子の片づけ教育研究所」理事の橋口真樹子さん監修のもと、マスターインストラクターがバトンをつなぎ、リレー形式でコラムを連載します。
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どうしたら片付けてくれるの?ママと子どもの「お片付け」のコツ
毎日毎日散らかすわが子に悩むママ達のための、子どもと一緒に上手にすすめるお片付けのコツを紹介します。「親・子の片づけ教育研究所」理事の橋口真樹子さん監修のもと、マスターインストラクターがバトンをつなぎ、リレー形式でコラムを連載します。
2016.08.09
こんにちは、橋口真樹子です。
私が理事をつとめる一般社団法人「親・子の片づけ教育研究所」のマスターインストラクター達のリレーコラム。
今回は高校1年生と中学2年生の娘、小学2年生を持つ息子の三児のパワフルママ、名古屋在住のマスターインストラクター大原友美さんです!
皆さんは洗濯、好きですか?
「洗うのは洗濯機だし干すのもまあ普通かな。でもたたむ作業が、本当に億劫・・・」
そうおっしゃるお母さんは多いです。
皆さんはリビングのソファーに洗濯物の山がたまったりしませんか?
我が家は5人家族ですが、子ども達の成長と共に洋服のサイズが次第に大きくなってきました。
そして、子ども達の部活動が始まると洗う枚数まで増え、我が家の洗濯物の山は大きくなる一方。
衣類は洗濯して干すだけでなく、「たたんで収納する」までが片付けですが、忙しい時はこの「たたんで収納する」作業が、つい後回しになってしまいがちです。
我が家は、干して取り込む場所は1階、収納する場所は2階、というのも面倒に感じる理由のひとつでした。
とはいえ、洗濯物の山の中から衣類を取り出すのは、しわくちゃになるし、部屋の中が雑然と見えるのでイライラの原因にもなりますよね。
そこで、「たたんで収納する」作業を子どもたちに手伝ってもらいたくて、子ども達が小学生の頃からやってきた我が家の工夫をご紹介します。
夕方に取り込んだ洗濯物は、ハンガーにかけたまま室内の物干しコーナーに移動します。
すぐにたためればベストですが、子どもの食事、入浴、就寝の方が優先です。
小学生の息子が寝た後に、洗濯物をハンガーからはずします。
この時に用意するのが、行き先別の複数のカゴです。
洋服の場合、行き先別=人別。長女のカゴ、次女のカゴ、息子のカゴという分け方です。
ハンガーからはずした洋服をカゴに分けると、各子どものカゴの中身は案外少ないもの。
実はこれが、手伝ってもらえるコツの一つ。
量が多いと見ただけで億劫になりますが、「すぐに終わる量だな」と思ってもらえると、気軽にたたんで片付けてくれるのです。
子どもたちの衣類は、各自が自分のカゴを2階の子ども部屋に持ってあがります。
タオルなどの共有アイテムはバスタオル・フェイスタオルなど種類別に分けてたたみ、行き先=収納場所別に同じカゴにまとめて、私が運びます。
子ども達が自分の部屋に運んだ洗濯物ですが、自分でしまってもらうようにすると、「どう入れたら出しやすいか」を子ども達が自ら考えるようになりました。
また、日々自分の衣類を見ているため、小さくなった服やあまり着ていない服に自ら気づいて整理するようになり、引出しの中はスッキリします。
※幼稚園や小学生の子どもなら、上手にたためていなくてもOK。
「片づいたね」「ありがとう」と、言葉で伝えましょう。
ここまでは片付けやすい仕組みのコツでした。
ですが、子どもとの片付けは、ここからが肝心。
今後も気持ちよく手伝ってもらい続けるためには、「仕組み」以上に「関わり方」が大切です。
娘たちが小学生の頃までは、彼女達が2階にあがるタイミングをみはからってカゴを渡し、1階に降りるついでにカゴを持ってきて所定の場所に戻してもらう、というルールでした。
ですが、中学生になる頃には私も仕事で不在の日が増え、タイミングよくカゴを渡すのが難しくなりました。
娘たちも部活動や勉強が忙しくなると、「すぐに持っていく」ができない日も増えてくるように・・・。
そのため、カゴを置いておける場所を新たに用意しました。
衣類がしばらくカゴに入れっぱなしでも、大丈夫な仕組みに変えたのです。
中学生や高校生は、1週間のほとんどが制服や体操服での行動です。
家に帰って着る部屋着も少ないので、洗濯カゴの中から着るモノを出してやりくりすることが出来ます。
つまり娘たちは、このやり方で困っていないのです。
そんな彼女達に、毎日毎日「かごの中を片付けなさい!」と怒っても、反発して余計にやりません。
子ども達にも時には「すぐにはできない理由」があるものです。
部活動でクタクタに疲れて帰った時、勉強が大変で家でもやる事が多い日など、「洗濯物をたたんで収納する時間すらもったいない」というのも無理はありません。
小学生の頃はほぼ毎日できていた事が、中学生・高校生になったからこそできなくなることがあります。
そんな彼女達ですが、洗濯物で一杯になったカゴから探すのが大変になってくると、休みの日に自ら片付けます。
信じて任せてみると、自分のタイミングできちんとしまってくれています。
ですから、私の声かけは「片付けなさい!」ではなく、「カゴがそろそろ一杯になってきたね。」というシンプルなもの。
責めない声かけを心がけています。
関わり方の大切なコツは、「相手の事情を受け止めて任せる」。
お母さんが自分を信頼してくれている事がわかると、子どもは自ら動くようになりますよ。
大原家の洗濯物の工夫、いかがでしたか?
焦らず、あきらめず、少しずつ。仕組みと関わり方の工夫で、「子ども達に協力してもらえる我が家」を作ってくださいね!