どうしたら片付けてくれるの?ママと子どもの「お片付け」のコツ
毎日毎日散らかすわが子に悩むママ達のための、子どもと一緒に上手にすすめるお片付けのコツを紹介します。「親・子の片づけ教育研究所」理事の橋口真樹子さん監修のもと、マスターインストラクターがバトンをつなぎ、リレー形式でコラムを連載します。
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どうしたら片付けてくれるの?ママと子どもの「お片付け」のコツ
毎日毎日散らかすわが子に悩むママ達のための、子どもと一緒に上手にすすめるお片付けのコツを紹介します。「親・子の片づけ教育研究所」理事の橋口真樹子さん監修のもと、マスターインストラクターがバトンをつなぎ、リレー形式でコラムを連載します。
2016.10.11
こんにちは、橋口真樹子です。
私が理事をつとめる一般社団法人「親・子の片づけ教育研究所」のマスターインストラクター達のリレーコラム。
今回は5歳の息子のママである東京在住のマスターインストラクター、永岡寛子さんです!
「自分のことは自分でできるようになって欲しい。でもいつまでたっても全然してくれなくて・・・」
子どもの年齢にかかわらず、よく聞くお悩みです。
例えば毎日の着替え、子どもに自分でしてほしいですよね。
ママも時間と心に余裕ができて、朝からイライラしなくてすみます。
子どもにやってもらいたい場所は、「子ども自身が使いやすい」状態にすることが大切。
今回は我が家のクローゼットを改善したときの、私と息子のやりとりをご紹介します。
我が家のクローゼットは親子共用で、縦一列に区切ったスペースが息子の場所です。
「子ども自身が使いやすい」収納といっても、子どもに仕組みづくりを丸投げするのは無理です。
最初の基本的な仕組みは、子どもの使い勝手を想像しながらママが工夫します。
我が家の場合、息子の衣類を吊るすスペースは突っ張り棒と紐を使って上下2段にしました。
軽い物を吊るすだけなので、突っ張り棒と紐は100円ショップで購入しました。
息子の手が届かない上段はあまり使わないものを吊るす場所、下段はよく使うものを吊るす場所。
その下には3段の引き出し、という構成です。
上段に吊るしたものを息子がとるには、踏み台を持ってこなければなりません。
それが面倒だったのか「取ってー!」と、踏み台ではなくママを呼びに来る息子でした。
あまり使わない物とはいえ、いちいち呼ばれる私にとってはプチストレスです。
そこで、我が家のクローゼットを、さらに息子仕様に改善するために考えました。
我が家のクローゼット改善計画は、息子に相談することにしました。
クローゼットを変える過程に参加してもらうことで、「自分で決めた」と感じてもらいたかったのです。
嫌いな野菜も自分で育てると、食べられるようになることがありますよね。
「過程に参加させる」のは、子どもに協力してもらうコツのひとつです。
「上のポール(クローゼット既存のハンガーバー)は手が届かないよね。
あそこにある物も自分で取れるようになると便利だと思うんだけど、どうしたらいいかしら?」
「あ、あれを使えばいい!」と息子が指したのは、クローゼットの外に出ていたハンガーラック。
息子と相談してクローゼットの上段と下段に吊るしていた物は、全てここに吊るすことにしました。
「さすがいい考えね!これなら手が届くし、使いやすそうね!」
息子は意見が採用されたことで誇らしげです。
「こうしなさい」とママに決められたのではなく、自分で考えた収納の完成です。
自分で決めるのは子どもにとってワクワクすることですし、責任をもつようにもなりますね。
そして子どもはなんでも「ママと一緒に」できるのが大好き。
子どもを巻き込んでのお片付けはオススメです。
引き出しも息子の動きを観察してひと工夫。
週に5日ある幼稚園の支度を、下の引き出しにまとめて収納しました。
幼稚園から帰宅したら、上の引き出しを開けて普段着に着替え。
一つの引き出しを開けるだけで、登園の支度が完了します。
アイテム別に収納するのではなく、「着替えるシーン別」の収納です。
「子どもが使いやすい収納」を作るには、子どもの動きを観察しつつ確認するのが大切です。
「この収納はうちの子にとって使いやすい?身体に合っている?高さは?大きさは?重さは?
引き出しやすさは?」と、いろんな点をチェックしてみましょう。
子どもに聞いたり、相談するのもオススメです。
「これならできる!」と思える簡単な収納で、子どものやる気をどんどん引き出しましょう。
子どもが積極的に参加してくれるように、作業をするときには雰囲気作りも大切です。
ママがニコニコと楽しそうに片付けていれば、子どもも自然とやってみたくなりますね。
子どもにお片付けの「メリット」を感じてもらうのもひとつの方法。
「手が届くと一人でお着替えしやすいね」「一人でできるお兄さん、かっこいいね」
「支度が早くできると幼稚園に一番に行けるね」「全部見えると分かりやすいね」
「お片付けするといいことがある!」と感じられる声かけを、工夫してみましょう。
「子どもに合った使いやすい収納」と「やる気にさせる声かけ」で、「自分でできる!」を上手に応援したいですね!
永岡家のクローゼット改善の工夫、いかがでしたか?
「子どもはお片付けが嫌い」と決めつけずに、上手に巻き込んでみましょう!