あの街この街
「子育て環境」レポート!
ファミリーにやさしい街さがしのポイントや、子育てを支援してくれる行政のサポート情報などをママライターが紹介します。
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あの街この街
「子育て環境」レポート!
ファミリーにやさしい街さがしのポイントや、子育てを支援してくれる行政のサポート情報などをママライターが紹介します。
2016.06.09vol.05
「都心は働くにはいいけれど、子育てするにはちょっと・・・」と都心に住むことに何となく腰が引けてしまう人は多いのではないでしょうか? かくいう私も、たまに仕事で都心へ出ても、そこでの出産や育児のイメージはなかなか湧きませんでした。
しかし、都心の財政豊かな区では出産や子どもの医療についての特色ある支援制度がたくさん。そこで、都心4区の千代田区、港区、渋谷区、中央区をピックアップして「子育て支援制度」を連載で紹介します。
「職場が東京のど真ん中」という方は特に、職住近接の都心子育て生活はいかがでしょうか?
1回目は、23区の超都心と呼ばれる千代田区のさまざまなサポート制度について紹介します。
23区内は全ての区で中学生まで医療費がかからない恵まれた環境ですが、なかでも高校生相当年齢(18歳に達した日以後の最初の3月31日)まで医療費は所得制限なしで無料!と、シンプルで太っ腹な政策をとるのが千代田区です。
通院も入院も含めて自己負担分がしっかりと助成されます。小中学生よりはるかにお金がかかる時期の、高校生の子どもを持つ家庭は大助かりなのではないでしょうか。 (千代田区の高校生等医療費助成制度の詳細はこちらで確認できます)
そして、千代田区は出産への支援でも「誕生準備手当」により独自色を発揮しています。
これは、妊娠20週目以降を迎えた人に4万5千円を支給するというもの。おなかの赤ちゃんがすくすく育つ妊娠中期、受け取った誕生準備手当で赤ちゃんグッズを買い揃えるといった楽しみを味わえそうです。ちなみに、手当を受け取るには請求書類の提出が必要で、妊娠中に手続きをし忘れた場合でも、子どもの1歳の誕生日前日まで受け付けてもらえます。 (誕生準備手当の詳細はこちらから確認できます)
千代田区は昼夜間人口比率が都内ダントツトップで、昼間は80万人以上の人が区内で働くものの、夜になるとそのほとんどが区外のマイホームに帰っていくという特殊なエリアです。「区内にもっとたくさんの人に住んでほしい!」という千代田区の切実な願いが、この出産・育児サポートの手厚さに表れているのかもしれません。
2回目以降、港区、渋谷区、中央区の「子育て支援制度」を紹介していきます。これら超都心は、物件価格や家賃は全体的に高めではあるものの、子育てサポートは意外なほど手厚く、ファミリーの生活の場として十分に検討に値するエリアです。