あの街この街
「子育て環境」レポート!
ファミリーにやさしい街さがしのポイントや、子育てを支援してくれる行政のサポート情報などをママライターが紹介します。
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あの街この街
「子育て環境」レポート!
ファミリーにやさしい街さがしのポイントや、子育てを支援してくれる行政のサポート情報などをママライターが紹介します。
2017.11.06vol.39
大阪府茨木市は、JRと阪急の2路線が乗り入れ、大阪の中心部や京都へも15~30分程度で行ける好立地にあります。
都市的な利便性もありながら、市の中心にある「元茨木川緑地」や500本の桜の咲き乱れる「茨木辯天」など緑に触れられる癒しスポットも多数。北部地域の里山の自然も、古き良き日本を身近に感じられます。
子育て支援にも積極的で、子育て支援総合センターやつどいの広場などの支援拠点が市内に22カ所もあり、幼児期はとても過ごしやすく、また市をあげて小中学生の学力アップにも取り組んでいます。
かの文豪・川端康成も暮らした歴史と文化の街でもあります。そんな茨木市の子育て支援策をご紹介します。
茨木市の「子育て支援総合センター」には、0歳~就学前の子どもたちとパパママが好きに遊べる「ぽっぽルーム」があります。土曜日も開いているので、平日はお仕事がある方にも便利ですね。
ベビーマッサージや絵本広場、お楽しみ広場などのイベントもありますよ。
その他、サークルなどとは別に、乳幼児をもつパパママが気軽に集い、ざっくばらんに子育てや育児についておしゃべりできる「つどいの広場」もあります。事前予約は要りませんので、初めての育児で不安・・・という方は、ふらっと訪れてみてもいいかもしれません。
また「自分でサークルをしたい」「イベントをしたい」という活動的なパパママのために、子育てサポーターの派遣やおもちゃの貸し出しもおこなっています。
サポーターは、親子遊びやサークル活動がより楽しくなる手遊びやふれあい遊びなど教えてくれたり、パネルシアターなどをしてくれたりします。
おもちゃは人数に応じて3~5個借りることができます。イベント等をする際のキッズスペースづくりにピッタリですね。
サポーターは個人宅には呼べませんが、おもちゃは複数人で使用するなら自宅での使用も可能です。詳しくは子育て総合支援センターに問い合わせてみるとよいでしょう。
イベントといえば、茨木市には子育て応援キャラクター「いばらっきーちゃん」もいます。「いばらっきーちゃん」は、茨木市生まれの3歳。体重は、茨木市を象徴する「バラ」を茨木市の児童数16,000人分集めた重さなのだとか。
「こどもを産み、育てやすい、やさしいまち」茨木市を推進するために、日夜、おでかけ版お楽しみ広場やプラネタリウムなど、地域の各種イベントに参加しています。
なんと市内の子育て支援団体は、申請書を提出すれば、この「いばらっきーちゃん」の画像や着ぐるみを借りられます。幼稚園や保育園、地域のバザー、イベントなどにいかがでしょう。
▶子育て応援キャラクター「いばらっきーちゃん」についての詳細はこちらから
茨木市は学童期から学生期にかけての学力と体力の向上にも取り組んでいます。
平成18年から開始されたこの「茨木っ子プラン22」は、3ヵ年計画で継続しており現在は第3次にあたります。平成26年度から実施されている「茨木っ子ジャンプアッププラン28」となります。
子どもの学力を下支えするのは「ゆめ力」「自分力」「つながり力」「学び力」の4つの力だとしていましたが、現在はさらに「体力」を加えて、それぞれを育む取り組みを実施しています。
平成26年度からの3年間で90を超える市町村から視察が来るほど注目を集めています。
特筆すべきは、茨城市の取り組みが「一人も見捨てへん」教育として、正答率80%以上の「上位層」を増加させるとともに、40%未満の「下位層」を減少させることに焦点をあてている点です。みんなが学習についていける体制をつくることに重点をおき、それが結果的に平均点の上昇につながる仕組みとなっています。
教育委員会と学校がタッグを組み、スクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカーを配置するなど、一人ひとりの子どもに応じた教育をするとともに、タブレット端末を使用した授業など時代に合わせた取り組みもおこなっています。
学校でうまくやっていけるか、勉強についていけるかは親としても最大の関心事です。市をあげての取り組みなら安心できますね。
また、茨木市には特色のある教育をおこなう高校が府立・私立合わせて11校ありますし、大学も6つあります。「文教地区」という教育環境は、中学卒業後も引き続き「学び続ける」姿勢に対して自然とプラスになっていくのではないでしょうか。
▶平成28年度全国学力・学習状況調査の結果についての詳細はこちらから
子どもの成長記録は残しておきたいものですが、管理が煩雑になりがち。茨木市では、市のHPから「いばらきっこファイル」をダウンロードできます。
歩き始めや話し始めはいつかなどの発達の様子や病気の記録、健診結果やその他の検査結果、保育園や学校の情報や、子どもと関わりの深い人たちなどの様子を書き留め、1冊にまとめていけます。
希望する方には用紙を綴じるためのファイルももらえます。
このように、市民が住みよいまちづくりを推進している茨木市の福岡洋一市長は、なんと現在42歳の現役パパさんです。ご自身も働き盛りの子育て世代。若い力でどのような改革が進んでいくのか、今後も目が離せませんね。