千葉県の子育て環境

美しい街並みの浦安・幕張ベイエリアやにぎやかな松戸・柏エリアなど、都心へのアクセスも良好な街が魅力の千葉県。子育て家庭も多いだけに、地域と連携した育児・教育の取り組みが見られます。

子育て世代にうれしい独自の支援策は？

千葉県内の市や町では、入院・通院の両方で中学3年生まで医療費を助成しています。いくつかの自治体では、高校3年生まで入院と通院を所得制限なしで助成し、子育て世代の経済的な負担軽減を図っています。

また、育児の手助けをしてほしい人をサポートする「ファミリー・サポート・センター」を設置している自治体も多く、千葉市、市川市、船橋市、松戸市、柏市、流山市、我孫子市など31市に設置されています。

自治体	特色ある支援策	内容
松戸市	まつどDE子育てアプリ（母子モ）	予防接種のスケジュール管理、母子健康手帳の記録、市の子育て情報やイベント情報の提供、出産や育児に関するアドバイスの提供などを行うスマートフォンアプリ。
我孫子市	あかちゃんステーション	乳幼児連れの家族が、安心して自由に外出できるよう、「あかちゃんステーション」を設置。赤ちゃんの授乳やおむつ交換ができる場を提供。
柏市	はぐはぐ柏	子育てサロン、児童センター、子育て支援団体などのイベント情報や子育てに役立つ情報を届ける柏市子育てサイト。

※記事内容は2019年4月時点の情報をもとにしております。最新の情報は各自治体のホームページなどでご確認ください。

英語、理科、言語学など、ある教科に重点を置いた独自のプログラムを設置する自治体が見られます。

船橋市は英語教育特区を掲げ、小中一貫の英語教育で世界とのコミュニケーション力アップをめざしています。

千葉市では国際理解教育を推進し、単に語学力だけではなく、自国文化の理解や他国の異文化理解、コミュニケーション能力などの強化を図っています。

松戸市は市独自の教育科目として言語活用科を置き、英語と日本語両方の論理的思考力とコミュニケーション力アップに力を入れています。

また、大学との連携による教育を行う自治体も。印西市は秀明大学の教職インターンシップ「あすなろ先生」を活用するほか、野田市は東京理科大学と連携した授業や科学教育を実施しています。

自治体	特徴的な教育環境	内容
千葉市	未来の科学者育成プログラム	科学に興味・関心をもつ中高校生に、質の高い学習プログラムを提供。千葉市内の大学等研究機関や企業が有する科学技術を体験させる。
市川市	コミュニティサポート	全55の小中学校で実施。学校・家庭・地域が子どもに関わる情報や、意見の交換を行う。地域ボランティアとの体験活動なども行う。
船橋市	音楽教育の振興	情操教育の一環として音楽教育の振興を掲げ、「音楽づくり」へ重点を置いた学習指導を実施。ペア学習などを取り入れて児童・生徒一人ひとりの主体的な学習を推進している。

※記事内容は2019年4月時点の情報をもとにしております。最新の情報は各自治体のホームページなどでご確認ください。

千葉県の防犯体制をチェックすると、市民と警察の連携により、地域の安全を守っていることがわかります。

松戸市警防ネットワークによる市・市政協力委員・地域・防犯協力団体・警察が連携した犯罪ゼロのまちづくりなどが好例です。

都心に近接していながら、緑が残る町並みがあることが、千葉県に住むうえでの魅力の一つです。景観に配慮した取り組みも多く、我孫子市では建築物や野外広告物に制限が設けられているほか、市川市や松戸市なども行政によって美しい町並みが保たれています。

今後、引越しを考えている方は再開発エリアやニュータウンに注目するのもよいでしょう。

自治体	特徴的な環境	内容
松戸市	こども110番の家	犯罪に巻き込まれそうになったら駆け込める場所。ステッカーの貼ってある松戸市内の約2400 か所の事業所や個人宅で子どもを保護する。
市川市	いちかわボランティアパトロール	市民登録者がジョギングや犬の散歩などのちょっとした外出時に、オレンジのキャップをかぶり地域のパトロールを兼ねて防犯に協力している。
我孫子市	さわやかな環境づくり賞	5月を「さわやか環境月間」と定め、環境美化活動や再資源化活動を積極的に推進している個人や団体に対し、表彰を行う。